…?どうしました?」

真夜中、寝室を抜け出しLの元へ行けば、彼はソファの上に座り、まだパソコンに向かっていた。

「一人じゃ眠れない」

そう呟いて彼の隣に座るとピッタリと体を寄せる。

「もう少しで終わりますから」
「ん…。それまでLの傍にいていい?」
「いいですよ」

Lの左肩に頭を乗せると、彼は優しく微笑んで私の頭をいつものように撫でてくれる。

「そうされると眠くなる」
「眠っていいですよ」
「でも…寄りかかってたら邪魔でしょう?」
「いいえ、全然」

優しく愛しむように動く彼の手は私の髪を優しく撫でていくから自然と瞼がくっついてしまう。

「気持ちいい、Lの手」
「そうですか?」
「…うん」
「なら寝てください」
「ん…L」
「何ですか?」
「その前にギュってして」
「今日のは甘えん坊ですね」
「…Lのせいだよ」

目を瞑りながら、そう呟くと、Lが僅かに動いたのが分かり、顔に影が落ちた。
次の瞬間、額、瞼、頬、鼻先、そして唇。触れるだけの優しいキスが降ってくる。
そして最後にギュっと抱きしめてくれたLは、「よしよし」と言いながら私の背中を優しく叩き出した。
まるで子供をあやすかのような仕草で、ぽんぽんと心地いい振動が伝わってくるこの行為は嫌いじゃない。

は私のこと、愛してますか?」
「世界中の誰よりも」
「私は…それ以上にを愛してますよ」

今夜も私は彼のその言葉で、安心して眠りにつく。



いい子、いい子

皆様に楽しんでいただければ幸いです。
日々の感謝を込めて…【Nelo Angelo...Owner by.HANAZO】