ギシ…っと音を立てて安物のベッドのスプリングが音を立てる。
洗ったばかりの私の髪を愛おしそうに撫でながら、マットは少し苦しげな表情で静かに私の身体を揺らす。
「…ん…」
控えめに漏れる喘ぎを塞ぐように唇を割ってマットの舌が口内を動き回った。
彼の全てが愛しくて、このままずっと繋がっていたいとさえ思うのに。
"行かないで…"
たった、その一言が言えなくて。
このまま、夜が明けなければいい―
終わった後も、マットは何度もキスをしてくれた。
「…やっぱり行くの?」
「…ごめん」
「…大丈夫…寂しくないよ」
「…ごめん」
本当のことは云えなかったけどね
嘘つきな このあたし
永遠に
朝が来なければいいのに
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皆様に楽しんでいただければ幸いです。
日々の感謝を込めて…
【SICILY...管理人:HANAZO】
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