痛い言葉








こんな時間に、知らない街に遊びに来るなんて、ちょっとだけドキドキしていた。


!こっち!」


その声に振り向くと、交差点の向こうから、大和が手を振っているのが見えた。
さっきのカジュアルな格好とは違い、今は大人っぽいスーツを着ていて、一瞬、大和なのか分からなかった。


「迷わなかった?」
「うん…タクシーで来たから、場所言ったら大丈夫だった」
「そっか」
「それより…どうしたの?その格好…」
「ん?ああ…だって、こんな時間に高校生がバーで遊んでちゃヤバイやろ。それなりに見えるようにな」


大和はそう言って笑うと、「店、あっちやから」と先を歩いていく。
その姿は確かに高校生には見えない。
大和の後を追いかけながら、私は大丈夫かな、と不安になった。


「ね、ねえ…その店、私が行っても大丈夫なの…?私、こんな格好だけど…」


家からそのまま出てきてしまったから、今は普通のワンピースにコートを羽織っているだけだ。
メイクも軽くしかしてないし、未成年と分かるかもしれない。
けど大和は笑いながら、「大丈夫やって。は大人っぽいし」と呑気な事を言っている。


「そんな事言って…もしバレたら停学になっちゃうかも――――――――」
「今行く店はオレらの溜まり場やし大丈夫や。店員も皆、知り合いやし」
「でも自分はスーツなんか着ちゃって…」
「ま、一応って事やから、そんな心配すんなって」


大和はそう言うと立ち止まって私の頭をクシャっと撫でた。
この時間は人出も多いのか、寒いのに沢山の人たちが歩いている。
その中を二人で歩き、目的の店までやって来た。


「ここや。の知らない奴もおるけど、まあ気軽にな?皆、気のええ奴ばっかやし」
「…うん」


そう言われて、ふと昼間の子達を思い出した。
言われるがままに来てしまったけど、きっと彼女達も一緒なんだろう。
私が来て大丈夫だったのかな…


「――――――――ね、ねぇ、大和」
「んー?」


店のドアを開ける大和の服を引っ張る。
店内は薄暗く、中からはノリのいい曲と、騒がしい声が聞こえてきた。


「…私が来ても良かったの?」
「当たり前やん。ダメなら誘わへんよ」
「でも友達は…」
「アイツらは気にすんなって。皆、会いたがってたしな」


大和はそう言うと私の手を繋ぎ、中へと歩いていく。
入ってすぐにカウンターが見えて、そこにはサラリーマン風の男性や、OL風の女性が数人、飲んでいるようだった。
そして奥にはビリヤード台がいくつか置いてあり、その周りには若い男女が何人かいて、ゲームをしながら騒いでいる。
大和はそっちへ歩いて行くと、「お待たせ〜」と手を上げた。


「おー遅かったやん!その子が 英徳の後輩?」
「そうやー可愛いやろー」


そんな事を言いながら、大和は私を連れて皆の方に歩いていった。
見れば昼間の子達がビリヤード台の後ろにある椅子に座りながら、こっちを見ている。
その目つきは、あまり友好的なものではない。
やっぱり迷惑だったかな、と思いながら、大和に紹介された男の人に挨拶をした。


「この子はちゃん。こっちはオレのツレで、高遠雄大たかとおゆうだい、んで、コイツが作山光輝さくやまこうき。アイツらは昼間、会ーたやろ?」
「うん。あの…初めまして。です」


そう言って目の前の男の子二人に挨拶をする。
彼らは「宜しくー♪」と言いながら、手に持った缶ビールの缶を持ち上げて見せた。
二人とも、大和と同じく、お洒落で今風のイケメンといった感じだ。


「噂通り、めっちゃ可愛いやん♪」
「ほんまやなー。何か東京人!って感じやし」
「そら東京っ子やから当たり前や。アホか、お前は」


大和は笑いながら、作山って人の頭を小突いている。
すると昼間の子達が、こっちへ歩いて来た。


「さっきはどーも」
「あ…」
「用事ある言うてたのに結局、来たんやねー」


トモカとサキと名乗った子二人が、そんな事を言いながら人当たりのいい笑顔を浮かべてる。
だけど、その目つきは好意的なものではなかった。


(やっぱり場違いかも…)


そう思いながら、来た事を少しだけ後悔していると、もう一人、ミアという子が大和の腕を引っ張った。


「ねー大和。ビリヤード教えてぇなー」
「ああ?お前、まだ出来へんの?前に教えてやったやん」
「だって難しいんやもん。ね、教えて」


少し酔っているのか、甘えるように話す彼女に、大和は苦笑しながら腕を離した。


「オレはちゃんとお話があるから、雄大と光輝に教えてもらいなさい」
「えー何それ!冷たいやん」


大和の態度にミアと言う子はムっとしたように唇を尖らせた。
そしてジロっと私の方を睨んでくる。
けど、すぐに雄大という人が彼女の腕を引っ張り、「オレが教えたるから」と奥の台の方へと、彼女を連れて行った。


「んじゃ雄大、宜しくぅ。オレら、あっちで飲んでるし。行こか、
「え、あ…うん」


他の人たちにも、声をかけると、大和はカウンターのある方へ私を連れて行った。
彼女達は面白くなさそうに、「早く戻ってきてなー?」と言いながら、やっぱり私を嫌な目つきで睨んでいたけど、私は目を反らして大和についていった。


「マスター。オレ、ビールね。は何にする?」
「え?あ、じゃあ…同じので」


そう言うと、すぐにビールの入ったグラスが目の前に置かれ、大和と軽く乾杯をした。
ビールを出してくれたマスターは、ニヤニヤしながら身を乗り出すと、私に軽く会釈をして、大和の額を小突いている。


「何や大和。久々に来た思たら、こない可愛い子連れて来て」
「転校した先の後輩でちゃん。こっちはこの店のマスターで高木さんや」
「どうも初めまして」
「どうもー♪そらそうと大和、東京の学校で浮いてへんか?」
「い、いえ…そんな事は…」
「何や高木さん。オレはどこ行っても人気者やでー?」
「はいはい。まあ、ゆっくりして行ってな?大和の相手も大変や思うけど」


高木さんは笑いながら、そう言うと、他のお客さんの方へと歩いて行った。
大和の言うとおり、この店はよく来ているのか、マスターとは親しいようだ。


「ったく…。一言、余計やっちゅーねん。なあ?」
「え、あ…うん…。でもいいの?友達、放っておいて…会うの久しぶりなんでしょ?」
「ん?ああ、ええねん。別に今日だけやなし…。休み中はずっと大阪おんねんから」
「でも…私やっぱり来ない方が良かったんじゃ…」
「何でや?オレが誘ったんやから、が気にする事ないやん」
「でも…」


呑気に笑う大和に、小さく溜息をついた。
大和は気づいてないみたいだけど、明らかに彼女達は私を敵視している。
よそ者は仲間に入れたくない、というような、そんな態度だったし、きっと大和と仲良くしてるのも気に入らないんだろう。


「どうしたん?ほんま暗いなぁ」
「そ、そんな事は…」


そう言って俯くと、大和は苦笑しながら私の顔を覗き込んできた。
至近距離で目が合い、慌てて顔を上げると、大和は頬杖をついて微笑んでいる。


「親とケンカでもした?」
「…そんなんじゃ…ないけど」
「でも元気ないやん。やっと両親に会えたって言うのに」
「………」


少し心配そうに見つめてくる大和の瞳は優しくて、私は言葉に詰まってしまった。
養子縁組の話は話してないし、どう説明したらいいんだろうと思いながら、ビールを口に運ぶ。
大和は何も言わず、私が話すのを待ってくれてるみたいだ。
――大和はいつも私の話をちゃんと聞いてくれる。
ふと、今回の話を相談してみようか、と思った。


「…あの…ね」
「…うん」
「私、今…道明寺家にお世話になってるでしょ…?」
「ああ…そうやなぁ」
「それで…司のお母さん…楓おば様って言うんだけど…おば様がね…その…私を養子にしたいって…言ってくれてて…」
「……養子…?」


私の言葉に少し驚いたような顔で、大和は顔を上げた。


「…おば様には…父の会社の借金を肩代わりしてもらってて…仕事の世話までしてもらってるんだ。それでお父さん達は、おば様にお金を返そうと今、頑張ってるの」
「……うん」
「でもその状態だと…私の将来やりたい事が出来ないって、お父さんもお母さんも思ってるみたいで…養子の話を受けたらどうかって…」
「…そうなんや…」
「普通なら反対するんだろうけど…楓おば様にはお世話になってるし…私の将来の事を考えて言ってくれてるって分かってるから…」


そこまで話すと、軽く息を吐き、ビールを飲む。
大和は黙ってグラスを揺らしていたけど、それを一気に飲み干し、「ビール、ちょうだい」と、マスターに声をかけた。
マスターは黙ってビールのお代わりを運ぶと、雰囲気を察したのか、何も言わず戻っていく。
それを見ながら、大和は溜息をついた。


「で…はどうしたいん?」
「…私は…」
「本音は…養子に抵抗があるんちゃうの?」
「……そりゃ…少しは。だけど…お父さんと話して…自分の将来の事も考えたって言うか…」
は将来、何やりたいとか、夢があるんか?」
「…うん…まあ…。でもそれだと留学しなくちゃいけないし、費用がかかるの。だから、お父さんもおば様の話を了承したみたいで…」
「…留学って…何したいんや?ハリウッドスターか?」
「…何よそれ…そんなわけないでしょ」


おどけて、そんな事を言う大和に笑いながら、「私は翻訳家になりたいの」と、自分の夢を説明した。


「へぇ…翻訳家ねえ…。英語だけでも難しいのに、スペイン語とかイタリア語も?」
「うん。その方が色々な仕事も出来るし、幅も広がるから。何より、ヨーロッパが好きなの」
「…そっか…」


私の話を聞きながら、大和は優しく微笑むと、椅子に凭れかかって天井を見上げた。
その横顔は少しだけ寂しそうに見える。


は偉いなあ…。ちゃんと自分の夢を持ってて」
「…え、そんな事…は…。大和だってお父さんの会社を継ぐっていう夢があるんでしょ?」
「…夢…ねぇ。まあ…ガキの頃はそう思ってた事もあったけど、兄貴がいなくなってからは何や張り合いなくなってきたわ」
「…え?」
「オヤジは初めから兄貴に跡を継がせようとしとったけど、オレはそれでも、いつか認めてもらえるよう頑張っとった。でも…競う相手がおらんようなったら何となく惰性みたいになってきたかもしれへん」


そう言った大和の横顔は、やっぱり少し寂しそうで、お兄さんとの絆が、本当に深いものだったんだと分かった。
私には兄弟はいないから、全ては分からない。
でも大和にとって、お兄さんは家族であり、また自分の分身のような存在だったんだろうなと思う。


「ま、オレはある意味、将来が決められてるけど、それを望んだのはオレやし後悔はしてへん」
「…そっか…」
「せやし…も後悔しないよう…親の言うとおり自分の将来の事を優先に考えてもええんちゃうか?」
「……大和…」
「悩んでるっちゅう事は…も少しは分かってるんやろ?養子になった方がええって」
「………」


大和の言葉が胸に突き刺さる。
この数日、どうしようって事しか頭になかったけど…本当にイヤなら、すぐに答えは出てたはずなんだ。


「ま、そんな急がんでもええなら、焦らんと、ゆっくり答え出したらええやん。それに、どんな答え出しても、親は親や。これまでと変わりなく、な」
「…うん。ありがと、大和…」


優しい眼差しで、そう言ってくれる大和に、胸の痞えが取れたような、そんな気がした。












「はぁーやっと着いた!」


車から降りて、ホテルを見上げると、司は大きく伸びをした。
渋滞にハマり、すっかり明け方になってから、大阪市内へと入り、やっとの思いでメープルホテルまで辿り着いたのだ。
ホテル前に車を横付けした途端、ボーイ数人と副支配人が慌てたように走ってくるのが見えて、司は身なりを整えた。


「こ、これは司坊ちゃん!…カナダにいらっしゃるんじゃ―――――――――」
「おう、副支配人。急に来て悪かったな。カナダも飽きて帰ってきちまった」
「い、いえ滅相も御座いません!今すぐお部屋を用意致しますので」
「ああ、頼む。ところで…類の奴が泊まってるだろ」
「はい。花沢様でしたらスイートルームに」
「なら先に類の部屋に行って来る」
「畏まりました」


これ以上、下げられないというくらいに頭を下げる副支配人を後に、司は真っ直ぐスイートルームのある階に向かう。
何度も来ているから、どのスイートルームかという事も分かっている。
部屋に到着し、すぐにチャイムを鳴らしてみたものの一向に返事がない。司はイライラしたように何度も鳴らしてみた。
すると、少しして、「…誰?」という声が聞こえてきた。


「オレだ!」
「…え、司…?」


その声と同時に、すぐドアが開き、寝ぼけ眼の花沢類が顔を出した。


「遅かったじゃねーか。まーた寝てたのか?」


そう言いいながら類を押しのけ、部屋の中へと入る。
案の定、中は真っ暗で、司はすぐに電気をつけると、眩しそうに目をしぱしぱさせている類を睨んだ。


「ったく…さっきの電話切ってから、また寝ただろ」
「…そうみたいだね…ふぁぁ…」


呑気に欠伸をしながら応えると、類は目を擦りながら、ソファに座った。


「それにしても…思ったより早かったね、司」
「…早くねーよ!渋滞にハマって全然、動かねーし最悪のドライヴだったぜ…」
「…運転手がね」
「あ?何か言ったか?」
「別に…」


すっとぼけた顔で類はそう言うと、冷蔵庫からミネラルウォーターを出し、それを飲み干した。


「…そう言えば…、やっぱり一度、ここに連絡してきたみたいだよ」
「…何?いつ!」
「昨日って言ってたけど…。でもご両親が有休とって旅行に行ってたらしくて、そう伝えたら落ち込んだ様子で電話を切ったって…」
「…な、じゃあ…アイツ、どこ泊まったんだ?親がいねーんじゃ行くとこねーだろ」
「そう思ったんだけど…副支配人も他の従業員も知らないみたい」
「チッ。使えねーな…。電話してきた客の行き先くらい聞いとけっつーの!」


何とも理不尽な事を言いながらソファを蹴っている司に、類は僅かに目を細めた。


「…普通、そんなホテルはないと思うけど……」
「…う、うるせぇな!それより…に電話したか?」
「だから寝てたってば…。それに、こんな時間にかけたって、どうせ寝てるよ」
「…そうか…。じゃあの親の家を探しておかねーとな…」


そう言いながら部屋の電話を取る司を見て、類はニヤリと笑いながら、ソファに腰をかけた。


「あれ?司…観光に来たんじゃないの?それもカナダから大阪まで、わざわざ。なのにが気になるんだ?」
「…くっ」


類に痛いところを突かれ、司は言葉に詰まった。
周りから見ればバレバレなのに、司だけはバレてないと思ってる辺りがおかしい。


「べ、別にそんなんじゃねー!た、ただ知らない土地で迷子になってたら大変だろーと思って心配してやってるだけだっ」
「…クックック…」
「何笑ってんだ、類てめー!」


苦しい言い訳に、笑いを噛み殺している類に、司の顔が真っ赤になった。
するとそこへノックの音が響き、類が司から逃げるように出てみると、廊下に副支配人がにこやかな顔で立っていた。


「司坊ちゃん、お部屋が整いましたので、ご案内致します」
「…ああ。んじゃ一回、部屋に荷物置いてくるし、お前起きて待ってろよ?」
「…えぇ…?オレ、まだ眠いんだけど…」
「ああ?いったい何時間寝りゃ気が済むんだ、お前は!」


欠伸を噛み殺している類を見て、司は呆れたように怒鳴ると、そのままスイートルームを出た。
そのまま副支配人の案内で、一階上、最上階のプレジデンシャル・スイートルームへと案内される。
司が泊まる時は決まって、この部屋だった。


「それでは何か御用の際は何なりとお申し付け下さいませ」
「ああ…」


副支配人は深々と頭を下げ、部屋を出て行こうとした。
が、司はふと思い出し、慌てて呼び止める。


「ちょっと待て」
「な、何で御座いましょう?」


いきなり呼び止められ、ビクリと足を止めた副支配人は、引きつった笑顔のまま振り向いた。


「ここにって支配人いるだろ。ああ、あんたは副支配人だっけ」
「はい。でも私はさんの有休が終わるまで支配人の仕事も兼任しております」
「そうか。で…その支配人の今住んでる家の住所、分かるか」
「は…家の住所で御座いますか…もちろん調べれば分かりますが…何か問題でも?」
「そんなんじゃねえ。ちょっと用事があるだけだ。調べたら、すぐに知らせてくれ」
「…は、はい。畏まりました。只今調べて参ります」


そう言って頭を下げると副支配人は慌てたように部屋を飛び出していった。


「はあ…」


一人になると、司は溜息をついて、ソファに座り込んだ。
多少、仮眠したとは言え、さすがにカナダ→東京→大阪(しかも車)の移動はハードで、かなり体がだるい。
類じゃないが、油断すると、すぐに欠伸が襲ってくる。


「午前6時か…」


を探すにしても、さすがに早すぎる時間だ。
またすぐに類の部屋へ行こうと思ったが、少し寝とくか、と司はソファにゴロンと横になった。
ドーナツ型状に並べられたソファなので、真っ直ぐ寝れるわけもなく、床に足を投げ出す状態になる。
部屋の暖房が適温となっている為、少しづつ温まってくると、一気に睡魔が襲ってきた。


「…ふあぁぁ…やべ…マジでねみぃ…」


副支配人が戻ってくるまでは、と思ったが、疲れと睡魔には勝てず、司はそのままの状態で、爆睡するはめになった。















「ヤベ、もう、こんな時間か…」


大和はふと腕時計を見て、溜息をついた。
私も見てみれば、すでに午前4時となるところ。
何も言わずに出てきたから、父と母が心配してるかもしれない、と慌てて携帯を確認してみた。
すると母から着信が何度かあり、留守電が残されている。
店内のBGMがかなり大きいので、着メロだと気づきにくいのだ。


、どこに行ったの?心配してるので電話下さい』
『さっきの留守電、聞いた?お父さんも眠らないで待ってるから早く帰ってきてちょうだい』


そんなメッセージが二件入っていて、私はガックリ項垂れた。


「どうしたん?」
「ん…お父さんとお母さんにコンビニ行くって行って出てきちゃったから…心配してるみたい」
「マジ?ったく…それ早く言わなアカンやろ。今すぐ送る。タクシー拾ってくるし待ってて」


大和はそう言うと、すぐに店の外へ飛び出していった。
私は溜息交じりで温くなったコーラを飲み干し、軽く酔いを醒ました。
大和と色々な話をしていたらビールを飲みすぎて、少し酔っ払ったみたいで、最後はソフトドリンクを飲んでいた。
帰る用意をしながら、店内を見渡すと、客は先ほどより少なくなっていた。
が、奥の方では、未だ大和の友達がはしゃぎながらゲームをやっているようだ。
それを見て、帰る時に挨拶をするべきかどうか迷っていると、その中から女の子達だけが、こっちへ歩いて来た。


「大和は?」
「え?あ…タクシー拾いに…」
「ふーん…あんた帰るん?」
「はい…」


さっきとは違い、かなり素っ気ない彼女達の態度を感じながらも、素直に応える。
すると、トモカという子が一歩前に出て、私を睨んできた。


さん、やった?」
「…え、ええ…」
「あんた、道明寺グループの家に世話になってるんやってなあ」
「…え?」
「私の従兄弟も英徳に通ってんねん」
「………あの…」
「昼間、あんたのこと聞いて、その子に電話してみたら、あんたのこと、知っとったわ。かなり有名らしいやん」


そう言いながら意味深な笑みを浮かべると、私の顔を覗き込んできた。


「あんた…英徳のF4にも、ちょっかいかけてるんやって?」
「な…何ですか、それ…っ」
「何て、そう言うててん、うちの従兄弟が。F4のリーダーの親戚らしいけど、それ利用して、いい男はべらかしてるらしいやん?」
「そ、そんな事してませんっ。嘘です、そんな―――――――――」
「きゃはは!"そんな事してません"やって〜。気取った喋り方からしてムカツクわぁ。お嬢様ぶって、中身は男好きなんやろ?大和にまで手ぇ出して」
「だ、出してないわっ。大和とは友達で―――――――――」
「なら何で夜中に家抜け出して大和に会いに来たん?あんた、今日用事ある言うてたやろっ」


今度はサキという子が私を睨んできた。
ミアという子もさっきから怖い顔で私を睨んでいて、これ以上、反論しても無駄だ、と思った。


「大和に惚れてる子、多いねんで?なのに、いきなりしゃしゃり出てきて、いったい何なん?」
「親に会いに大阪来た言うのも、口実なんちゃう?ほんまは大和に会いたくて来たんやろ」
「違うわっ!私はそんなつもりないからっ」


あまりの言い分に思わず声を上げると、周りにいた客が一斉にこっちを見た。
すると彼女達は軽く舌打ちをして、


「これ以上、大和に近づいたら許さへんで?うちの従兄弟もあんたのこと、気に入らん言うてたし、何するか分からんから」
「…な、どういう意味…?」
「従兄弟なあ、F4に好きな人がおんねんて。せやし、あんたの事、目障りや〜言うとったし…気ぃつけや?」
「………っ」


それだけ言うと、彼女達は奥の方へと戻って行く。
私は唇を噛み締めると、そのまま店を飛び出した。
後ろから「ちゃんっ」と呼ぶ、マスターの声が聞こえてきたが、それも振り切り、外へと出る。
だが出た瞬間、大和とぶつかりそうになった。


「わ、な、何や…ビックリするやん」
「大和…」
「やっとタクシー捕まったで?送るし、乗って」


見れば店の前に一台のタクシーが止まっている。


?どうしたん?」


何も言わない私に、大和は訝しげな顔で顔を覗き込んできた。


「まだ酔うてるん?」
「…だ、大丈夫」
「なら…タクシー乗れるか?」


優しく頭を撫でてくれる大和に、小さく頷けば、「ほな乗って」と大和がタクシーの後部座席へ乗り込もうとした。
それを慌てて止めると、「いいっ」と首を振ってみせた。
やっぱり、あれだけ言われて、このまま大和に送ってもらう気には、到底なれない。
けど私のそんな態度に、大和は困惑したように振り返った。


「いいって…何でや。送る言うたやん」
「いい…。一人で帰れるから…」
「一人でって…どうしたん?何かあった?」
「ううん…何もないわ。ただ…大和が一緒に来て、親に見つかったら困るし、その…」


そこまで言って黙ると、大和は溜息をついたようだった。


「そっか…そうやな…分かったわ…。ほな…またな」
「…う、うん…。あの…色々聞いてくれて…ありがと。それじゃ…」


何となく大和の顔が見れなくて、私はそのままタクシーに乗り込んだ。
行き先を告げ、タクシーが動き出しても顔をあげる事が出来ない。
それでも交差点で信号が赤になり、車が一旦停車した時、思い切って振り返ってみた。
そこにはもう、大和の姿はない。


「ごめんね…大和…」


小さく呟くと同時に、胸の中が罪悪感でいっぱいになる。
あんなに一生懸命、私の話を聞いてくれたのに、真剣に相談に乗ってくれたのに…


そう思うと、何故か涙が溢れてきて、理不尽な事を言われた悔しさだけが心に残った。














「あーっ女って分からん!」


店に戻り、マスターにビールをもらうと、それを一気に飲み干し、ビリヤード台にいる皆のところへ行った。
オレの発言に、雄大がニヤニヤ笑いながら、顔を上げる。


「何やねん、急に…。ああ、振られたんか?あの可愛い後輩に」
「そんなんとちゃうわ、ボケ」


台に寄りかかり、溜息をつく。
の様子が気になって仕方ない。
ついさっきまで楽しそうに話をし、少しは元気になってくれたと思ったのに。


「ボケとは何やねんなあ…。お前、あの子のこと、好きなんちゃうの?」


ビリヤードのボールを打ちながら、雄大は呆れ顔でオレを見る。
いきなり確信をついてくる雄大に、オレは言葉を詰まらせた。


「………」
「ほーら図星や」
「うるさいわ、アホっ」
「機嫌悪いなあ…。ほんまに振られたん?モテモテの大和くん♪」


ニヤーンとした顔でオレの肩に腕を回してくる雄大に、カチンときた。
が、これ以上、からめばケンカになると、無言のまま、その手を振り払う。


「あれれ…マジやで、コイツ…。ったく…東京のお嬢さんが好みとは知らんかったわ。まあ確かにめっちゃ可愛いけどな」
「…そんなんとちゃう…。は……」
「あれ、でもお前、昔から好きな女がおる、言うてへんかった?」
「……ほっとけ」
「何やねん、お前言うてたやろー?色んな女に告られても誰とも本気で付き合えへんし、何でやって聞いた時…オレにはガキの頃から好きな女がおるって」
「お前、イヤなこと覚えてんなあ…」


ビリヤードボールを手に取り、台へ転がしながら、思わず顔を顰める。
そう言えば、前に酔っ払ってそんな事をコイツにチラっと言った気がする。


「当たり前やん。お前が本気で惚れた女なんて気になるに決まってるやろ?でも…その子も確か東京の子や言うてへんかった?あ…まさか、さっきの子ちゃうやろな?」
「……さあな…」
「さあなって、お前…」
「そんなん、ええやろ、別に」



(ほんまにコイツ、記憶力だけはええやっちゃな…)


内心、溜息をつきつつ、台へ座ると、奥ではトモカ達が酒を飲みながら騒いでるのが見える。
アイツらはゲームをしに来ると言うより、飲んで騒ぎに来てるといった方が正しい。


「あ、大和ー!もう帰ってきたーん?あの子、送っていったんちゃうん?」


ビールのグラスを持ちながらフラフラ歩いて来たミアは、オレの腕にしなだれかかるようにしてきた。
重たいと笑いつつ、その体を避けると、「送らんでええ言われたし」とだけ応える。
するとミアは、こっちに歩いて来たトモカ、サキと顔を見合わせ、笑い出した。


「何やー大和振られたん?」
「きゃははっ!残〜念♪」
「アホか。オレが振られるわけないやろ」
「あれれー?強がり?って言うか、大和、マジであの子のこと、好きなわけちゃうやんな?」
「…ほっとけ。お前らには関係ない」
「うわ、何それ。ムカツクー。まあ、でもあんな子、大和には似合わへんし、ええやん」
「そうやでー?東京の女なんて、澄ましてて感じ悪いやん」


トモカ達は勝手な事を言いながら、笑っている。
それには少しだけムっとして、「は澄ましてへんわ」と反論すれば、怖い目で睨まれた。


「何、大和ってば、あんな子に騙されてるん?」
「ほーんま。大和の前でぶってるだけやん。あの子、相当男好きらしいしー」
「はあ?何言うてんねん、お前ら…。男好きってがか?」
「そうやで?英徳に通ってる私の従兄弟に聞いてん。あの子、道明寺くんの親戚って立場利用して、F4の周りウロついてるって」
「最悪やなー?大人しそうな顔して、裏ではヤリまくってるんちゃうー?イケメンばっか食いまくりー!ずるーい。あははっ」
「あんな女、大和には似合わへん――――――――」
「――――――――ふざけんな!!!」
「「「―――――――――ッ」」」


ケラケラと笑いながら、そんな事を言っているトモカ達に、オレは思わず怒鳴ってしまった。
案の定、トモカ達はビックリしたような顔でオレを見ている。


「な、何なん?大和…」
「そない怒らんでもええやん…」
「うちら、大和が騙されんように心配してるだけやで」
「…はそんな子とちゃう。お前ら何も知らんくせに勝手なこと言うなっ」
「な、何やねん、大和…何、マジで怒ってんのー?」
「ほんまや。何も知らんの大和の方やろ?私はちゃんと従兄弟から聞いてんねんから」
「ただの僻みやろ?はお前らが思ってるような女とちゃう」


少しムキになりすぎたかもしれない。
だけど、言わずにはいられなかった。


「お、おい…お前ら、ケンカすなよ…」
「そうやで?久々に遊んでるんやし…」


そんなオレ達を見て、雄大と光輝が慌てて間に入る。
けどオレは、もうそんな気分にはなれず、「…今日はもう帰るわ」とだけ言って、その場を後にした。
後ろで「大和のアホ!」という叫び声が聞こえたが、それも無視してマスターのところに向かう。


「ああ、大和、帰るんか?」
「うん。いくら?」
「えーとね、7千500円」
「んじゃ、これ」


お金を払い、すぐに店を出る。
だがマスターが慌てたように後を追いかけてきた。


「おい大和!」
「…何?」
「いや、お前…アイツらとケンカしたんか?」


イライラしてるオレを見て、マスターは心配そうな顔をした。
まあ、とだけ応えて頭をかくと、マスターは溜息交じりで店の方に視線を向ける。


「そうか…。いや…さっきトモカ達とお前が連れてきた彼女がモメてたようやし何かあったんか思てなあ…」
「……は?」
「何や…その事が原因でモメてたんちゃうのか?」


マスターは訝しげな顔をしていたが、オレはその話を聞いて唖然としてしまった。


「トモカ達と…がモメてたって…?」
「ああ…オレも他の客に酒出してたし、話の内容はよう聞こえんかったけど…ちゃんが何や最後に怒ってた思うねん」
「…え、が…?」
「ああ、何や…"私はそんなつもりない"とか何とか…そんなような事を言うとったんちゃうかなあ…」
「……アイツら……」


その話を聞いて、無性に腹が立った。
普段、色々とうるさかったりもするけど、気のいい奴らだと思ってたから尚更だ。


「まあ…トモカ達はお前がよそ者、しかも可愛い女の子を連れてきたから気に入らんかったんやろうけど…。あまりモメたらあかんで?」
「ああ…サンキュ、マスター」


そう言うと、マスターはオレの肩を軽く叩いて、店へと戻っていった。


「はあ…」


思い切り溜息をつくと、朝方の誰もいない道をゆっくりと歩く。
そうする事で、イライラした気持ちを落ち着かせようと思った。


トモカ達がに何を言ったのか。
多分、さっきオレに言ってたような事だったんだろう。
だからは…それを気にして、あんな風に一人で帰っていった…


「最悪や…」


オレはを皆に会わせたのは間違いだった、と、かなり後悔していた。
















、そろそろ起きなさい」


ドアの向こうからお母さんの声が聞こえて、私はゆっくりと目を開けた。
まだ少し眠たかったが、朝帰りをした手前、ノンビリ寝てもいられず、仕方なく布団から起き上がる。
朝方、帰ってくると、母だけが起きて待っていた。
父も心配しながら起きていたというけど、温泉帰りで疲れていたのか、睡魔には勝てず、リビングのソファでグッスリ眠りこけていたのだ。
それで母が気を利かせ、お父さんが寝てすぐに帰ってきた、という事にしてくれた。
私は結局、ファミレスで一人、考えていたという事にして、母もそれで納得してくれた。


「それならそれで電話くらいかけなさい。心配するでしょ?」


呆れたように笑いながら、母の説教はそれだけで終わった。


「おう、、よく眠れたか?」


リビングに行くと、父はスーツ姿に着替え、新聞を読んでいた。
二人とも、今日から仕事に復帰するらしい。


「うん、まあ…」


本当は凄く眠たかったが、何とか笑顔を見せる。
父はホっとしたように微笑むと、「夕べはファミレスに行ってたんだって?」と訊いて来る。


「うん…ごめんね、心配かけて」
「いや…無事ならいいさ。大事な事だ。一人で考えたいよな」


お父さんはそう言うと、コーヒーを飲みながら新聞をたたみ、テーブルへとおいた。
どうやら出勤の時間らしい。
母も私の分の朝食を用意すると、出かける用意をしてリビングに戻ってきた。


「じゃあお母さん達行ってくるけど…何かあればホテルの方に連絡ちょうだいね」
「うん、分かってる」
「あと…ご飯食べたら、また寝てもいいわよ?つらいでしょ」


お父さんには聞こえないよう、お母さんが微笑む。
きっと私が殆ど寝てないことを分かってるからだろう。


「じゃ、行って来るわね」
「行ってらっしゃい」


玄関に出て、二人を見送ると、私はホっと息をつき、リビングに戻った。
テーブルの上にはトーストとオムレツ、そして紅茶が用意されている。
でも食欲より睡魔が勝ち、私はそれらにラップをすると、寝室に戻る事にした。
けど布団に潜ろうとした、その時。
突然、チャイムが鳴り響き、ドキっとして起き上がる。


「嘘…忘れ物…?」


てっきり二人が戻ってきたのかと思い、急いでリビングに戻る。
すると再びピンポーンとインターフォンが鳴った。
何か忘れたから下まで持ってこいとでも言うのかな、と思いながら、「はい」と出る。
でも受話器の向こうから聞こえてきた声は、お母さんでも、お父さんでもなかった。


『……?』
「………っ?」
『ごめん…朝早くに』
「…大和…」


その思いもしない、突然の訪問に驚いた。


「ど…どうしたの…?」
『うん…ちょっと…会えるか?顔見て話したいねんけど』
「で、でも親が…」
の両親になら下で会った』
「えっ?」
『…って言うても、顔は合わせてへんけど。オレ、隠れたし』
「そ、そう…なんだ」
のお父さんはオレの兄貴に何回も会ってるし…見つかったら何かと大変やろ』
「そっか…そうだね…」


そう言いながら、いきなりどうしたんだろう、とあれこれ考える。
やっぱり今朝の別れ方はまずかったかな。


…?』
「あ…ご、ごめん…すぐ開けるね」


そう言ってオートロックの解除ボタンを押す。
そこでハッと自分の格好を見下ろした。


(うわ、まだパジャマだった!しかも何で私、ロック開けてんの?私が下に行けば済む事じゃない!)


そこに気づき、慌てて、「大和!」と呼んでみた。
が、すでに何の反応もなく、どうやら大和は素直に中へと入ったようだ。


「ど、どうしよ…。っていうか着替えなきゃ…っ」


一人バタバタとしながら、部屋に戻ると、急いでボストンバッグの中を漁る。
そして素早くパジャマを脱ぎ、比較的簡単に着れるワンピースを着た。
ちょうど、その時、部屋のインターフォンが鳴った。
寝起きの乱れた髪を直す時間もない。
手で軽く直すと、急いで部屋のインターフォンに出た。


「―――――――はいっ」
「あ、オレ…やけど」
「あ、い、今開けるね…」


ロックを外してドアを開けると、目の前には大和が気まずそうな顔で立っていた。


「…よ」
「お、おはよ…」
「って言うても、さっき別れたばかりやけどな」


大和はそう言って苦笑すると、奥の方に視線を向けた。


「つい上がってもーたけど…ええの?」
「え?あ…う、うん…どうぞ」


ここまで来て今更、外に出ようとも言えず、大和を中へと促した。
大和は遠慮勝ちに、「お邪魔します」と言いながら、私の後から入ってくる。


「あ…っと…ごめんね、朝食まだで…。えっと…紅茶…飲む?」


慌ててテーブルの上を片付けると、大和に尋ねる。
けど大和は、「いらんし…気にせんでええよ」と言って私の方へ歩いて来た。どことなく顔が真剣だ。


「な、何…?」


いきなり大和が目の前で頭を下げてきた。


「あの…」
「ごめん!」
「…え?」
「昨日…トモカ達に何か言われたんやろ…?ほんまにごめんっ」
「大和…あの…」


いきなり謝られて驚いたけど、大和の顔は真剣で、ふざけてるわけじゃないと分かった。


「い、いいよ、そんな事…。大和が謝る事じゃない」
「せやけど…オレのツレの事やし…に嫌な思いさせたのはオレのせいや…」
「そんな…私は別に気にしてないから…」


あの子達に言われた事を思い出したら今でも腹が立つ。
だけど、大和に責任があるわけじゃない。


「なら何で…あんな風に帰ったん…?」
「…え?」
「気にしたから…あんな風に一人で帰ったんやろ…?」
「それは…」
「オレは…そんな事でに避けられたり、嫌われたりしたくない」
「大和……」


そのストレートな言葉にドキっとして、私は言葉に詰まった。
そんなつもりじゃなかった。
確かに、あんな事を言われて…大和の顔を見る事が出来なかったけど、嫌うとか、そんなつもりは……


「…少しでも…オレを見てくれる事を願ってるのに…そんな事でダメにしたくない」
「………ッ」


真剣な顔で私を見つめる大和に、言葉が出ない。
いつもの、おどけた大和じゃなくて、大和の、本気が伝わってくるから―――――――


「せやから…ちゃんと誤りたかった」
「大和、私――――――――」


怒ってるわけじゃない、嫌いになったとか、そんなんじゃない。
そう言おうとした時だった。






ピンポーン






「―――――――――ッ」





いきなりチャイムの音がして、鼓動が跳ね上がる。
大和も少し驚いたような顔で、私を見た。


「…誰か…来たで?」
「う、うん…」


大和が気まずそうに頭をかきながらインターフォンの方に視線を向ける。
とりあえず話は後にして出なくちゃ。―――――――――新聞の勧誘か何かかな。
そう思ってインターフォンを取った。




「…はい…」



『あ…?』



「……え?」





その声に思わず、耳を疑った。




『…類だけど…』



「な……」



(――――――――何で…?!)



またしても突然の訪問に、今度こそ、体が固まってしまった。



















久しぶりの花男夢です;;
ちょっと感覚忘れそうになってました(゜ε ゜;)


いつも素敵なコメントをありがとう御座います!とても励みになっております<(_ _)>



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■好きなジャンルは、友情ものです。なかったので…。「君に、花束を」は、オリジナルキャラクターがおまけという存在ではなく、
確立した存在として主人公に関わっていく、また見守っていく様子が素敵です。(その他) 
(ありがとう御座います!オリキャラに反応頂けて凄く嬉しいです!これからも楽しんでもらえるよう、頑張りますね(^^)/


■いつも更新楽しみにしていますvv(高校生) 
(ありがとう御座います!)


■道明寺がカッコ可愛く時々ヘタレでたまりませんっ大好きです!(社会人) 
(ありがとう御座います〜!私もへタレな司も好きなので、そう言って頂けると嬉しいです♪)


■F4メンバーも好きなのですが、大和くんにはまだまだ秘密がありそうで、気になります!(大学生) 
(大和に反応してもらえて嬉しいです!謎の美少年として(笑)今後も彼には活躍してもらおうかと!)


■ストーリーもヒロインもオリキャラの大和も大好きです♪そして、何と言ってもF4!!!元気が欲しい時に遊びに来て、いつも幸せをもらってます☆(高校生) 
(そう言って頂けると励みになります!そのお言葉で私が元気をもらっておりますよ〜!これからも頑張ります!)


■花男大好きです!(社会人) 
(ありがとう御座います(´¬`*)〜*


■大和がかっけぇwww(高校生) 
(ありがとう御座います!)


■これがまとまって、本とかになったら即効で買うな〜と思いました!(中学生) 
(ほ、本ですか!ひゃーそう言って頂けて、ホントに嬉しいです(>д<)/