気づけば暗い部屋で一人、私は泣いていた。


まだこの腕に、肌に、恭弥の温もりが残ってるのに、今はそれが痛みでしかなくて。


傷つけあうだけなら、もういらない――――置き去りにされた恋心なんか、いらない。





カタン、とかすかな物音がした時、一瞬恭弥が戻ってきたのかと思った――――。


「おーいー」
「こんばんはー」
「・・・・っ?」


声が聞こえた瞬間、ドキっとして顔を上げる。この声は確か・・・・。


「誰かいませんかー?」


再び下から声が聞こえて、私はすぐに涙を拭いてベッドから降りた。
でもそのまま降りていこうとしてハッと足を止める。
制服の胸元が肌蹴ていて、これじゃ出て行けるはずもない。
鏡で自分の格好を見てかすかに胸が痛んだが、思いを断ち切るように頭を振ると、急いでそれを脱ぎ捨て服を着替えた。


ーいないのー?」


「――――い、今行くね!」


「あーの声だー♪」


なるべく明るい声で返事をすると、すぐに騒ぐ声が聞こえてくる。
そのまま部屋を飛び出し階段を降りて行くと、小さな影がトコトコと駆け寄ってきた。


「家中、真っ暗だしいないかと思ったぞー」
「ランボくん・・・・。それにフウ太くんにイーピンも、どうしたの?」


ランボくんを抱き上げ玄関に行くと、そこにはフウ太くんがイーピンと立っていた。


「ごめんね、急に来ちゃって。ランボがどうしても姉に会いたいって言い出してさ・・・・。今日会えなかったからって。ツナ兄もまだ帰ってこないし・・・・」
は最近、ディーノとばっかり遊んで、おいらと遊んでくれないんだもーん」


そう言いながらランボくんはギュっとしがみついてくる。
ふわふわの髪が頬に触れ、そのくすぐったさに、つい笑みが零れた。


「ごめんね。今日行けなくて。でも・・・・もう遅いし皆も心配してると思うから送るわ?」
「むー。ランボさん帰らないもんねー!今日はんちに泊まるー!」
「コラ、ランボ!姉を困らせるなよー」
「と、とにかく・・・・送るわ?沢田くん達も心配してると思うし」


ランボくんは多少スネてはいたけど、明日は学校帰りに遊びに行くと言うと渋々頷いてくれた。
そのまま皆ですぐに家を出る。沢田くんたちもお寿司を食べ終えてそろそろ家に戻ってる頃だろう。


「ランボさん、お腹空いたー」
「そっかー。じゃあ急ごうね」


ランボくんがぐずりだし、時計を見れば午後9時にはなろうとしている。


「ごめんね、姉・・・・。帰ったばっかりだったんでしょ?」


フウ太くんが申し訳なさそうに顔を上げた。


「え?あ・・・・。そんなの平気だよ?気にしないで」
「なら良かったけど・・・・。何か、あった・・・・?」
「・・・え?」
「目が少し・・・・赤いから」


何気に鋭いフウ太くんにドキっとする。それに気づかれないよう、私は笑顔を見せて首を振った。


「何もないよ。大丈夫」


そう言って微笑むと、フウ太くんもホっとしたような笑顔を見せた。
家で一人でいるより、こうして誰かと一緒にいた方が気分も紛れる。
あのまま一人でいれば嫌でも恭弥の事を考えてしまうから。
死にたく、なりそうだから――――。

あの後、恭弥は静かに部屋を出て行ってしまった。
私は追う事も出来ないまま、恭弥の背中を見ていて。
もう二度と前のような関係には戻れないんだと、その時思った。


姉?どうしたの?」


一瞬ボーっとしてたのだろう。
フウ太くんがツンツンと服を引っ張ってきた。


「え?あ・・・・何でもないよ」
「でも・・・・やっぱり元気ないよ?」


フウ太くんはホントに勘が鋭い。
真っ直ぐな瞳でジっと見つめられると、何もかも見透かされてしまいそうだ。


「そんな事ないよ・・・・?私はいつも元気なの」


強がりを言うのは変わらないみたいだ。
両親が別居を決めた時も、引越しと転校が決まった時も。
私はどうしても、心の奥の本音を両親に言う事は出来なかった。
恭弥と出会って、少しは変わった気がしてたけど、それでも結局は可愛い女になんかなれなかった。
泣いてすがれるほどの可愛さがあったなら、少しは違ったんだろうか。

その時――――それまで楽しそうに隣を歩いていたイーピンが、ふと立ち止まった。
その表情からは笑顔が消えていて、どこか別の方向をジっと見ている。


「どうしたの?イーピン・・・・」
「・・・・谁来・・・・」
「え?」


彼女の言葉は中国語だからか、何を言ったのかは分からなかった。
でもその様子は普通じゃなくて、表情もだんだん険しくなっていく。


「イーピン・・・・?」
「逃跑!」
「え、ちょ、ちょっとイーピンっ?」
「どうしたの?」


フウ太も驚いたのか、不安な顔をしながら走っていくイーピンを見ている。
それでも彼女の後を追いかけて行くと、不意に前を走っていたイーピンが急に立ち止まった。


「・・・・是誰?」
「・・・・・っ?」


いつの間に現れたのか、イーピンの前には黒づくめの格好をした男が一人、立っている。
顔を黒いマスクで覆い、その手には細身の剣が握られていて明らかに殺意が感じられた。


「だ、誰・・・・?」


イーピンが身構えたのと同時に、私はフウ太くんを後ろに隠してランボくんをギュっと抱きしめた。
得体の知れない恐怖が足元から這い上がってくる。
同時にディーノさんから聞かされた、イタリアの暗殺部隊の事が頭に過ぎった。


(まさか・・・・こんなに早く――――?)


そう思った瞬間、攻撃態勢でいるイーピンに向かって剣が振り下ろされた。


「イーピン、危ない・・・・!!!」


叫んだのと同時に目を瞑った。でも次に聞こえてきたのは、「ぐぁっ」という男の叫び声。


「逃ゲテ・・・・!!」
「え?あっ」


イーピンが片言の日本語を叫んだと思った次の瞬間、私は小さな手に服を引っ張られていた。
見れば男がお腹を押さえて蹲っているのが見える。


「もしかしてイーピンがやったの?」


走りながら前を行く小さな背中を見る。
彼女はこう見えて拳法を扱える事を、今更ながらに思いだした。
でも後ろから追いかけてくる気配に、再び恐怖が襲ってくる。


(何で?何で私達が襲われるの?)


いくつも疑問が浮かぶ。
けど答えが出る前に、もう一つの黒い影が行く手を阻むよう、どこからともなく現れた。


「・・・・っっ」


前後を挟まれ、私達は逃げる術を失った。イーピンが小さな体で皆の前に立つ。
でも小柄な彼女に敵う相手ではない事は明らかで、このままでは全員がやられてしまうのは目に見えていた。


「あなた達・・・・誰?何が目的なの?!」


ランボくんを抱きしめながら男達を睨みつける事しか出来ない。
恐怖はあった。
でもこの中では私が一番、お姉さんで、皆を守るのが役目だ、と心を決める。
もし彼らが例の暗殺部隊ならば目的は指輪だろうか。前に来たロン毛の男と同じならばそうだろう。


(でも――――指輪なんて誰も・・・・)


そう思った時、ふと腕の中で震えているランボくんの髪に目が行った。
そのクルクルと巻かれたクセっ毛の中に、キラリと光るものが見える。


「あ・・・・」


(そうだ・・・・。そう言えばさっきディーノさんが言ってた・・・・。雷の守護者は――――)


「そのガキをこっちに渡せ」

「・・・・・っ?」


低い声でそう言われた時、やっぱり目的はランボくんなんだ、と確信した。
いや正確に言えば、ランボくんの持つ雷のリング・・・・。


「嫌よ・・・・。渡さない」
「ならば・・・・死んでもらおう」
「――――ッ」


一歩、後ろへ下がったのと同時に男の一人が剣を振り上げ、攻撃をしかけてきた。
やられる、と思った瞬間、またしてもイーピンが素早く動き、男の攻撃を受けながらも助けてくれた。


「逃ゲテ・・・・・ッ」
「イーピン!!」


まともに攻撃をくらって転がったイーピンは、それでも私達を逃がそうとする。
その姿を見て唇を噛み締めた。


「あなたを置いて逃げられるわけないでしょっ?」


イーピンに駆け寄り抱き起こすと、小さな手を握り締めた。その時――――。


「あ・・・・姉・・・・!!」
「・・・・・・っ」


フウ太くんの声に顔を上げると、男二人が私の目の前に立ち、「ガキを渡せ」と剣を首先に突きつけてくる。
首筋に感じる現実味のない剣の冷たさに、私はゆっくりと顔を上げた。

(・・・・殺される!)

そう思った時――――こっちへ向かって走ってくる人影が視界に入り、目を疑った。


「あ・・・・」
「な・・・・さんっ?!」
「沢田くん・・・・!!」


こっちへ向かって走ってくるのは沢田くんとリボーンくんで、


「ツナ兄!!助けてー!!」


と、フウ太くんが叫んだ、その瞬間――――



ドゴォッ!!



「――――がはっ」

「――っ?」


もの凄い音と共に目の前の男が勢い良く吹っ飛んでいき、すぐにもう一人の男も後ろへ飛ばされた。
何が起きたのか分からず、目の前のイーピン、そしてフウ太くんを見たけど、二人が攻撃したんじゃないという事だけは分かる。
その時、背後に誰かが立つ気配がした――――。


「ボンゴレファミリー、晴れの守護者にして、コロネロの一番弟子――笹川了平、推参!!」

「あ―――」

「お兄さん・・・・?!」


目の前に立っていたのは、京子ちゃんのお兄さんの笹川先輩だった。
何故、彼がここに?と思う間もなく、リボーンくんの「まだだぞ」という声と共に、今度は頭上から声が振ってきた。


「こちら02<ドゥーエ>。目標を捕捉。攻撃します」



―――ビシュッッ



「・・・・ぐぁっ」

「……っ?」


まだ敵が?と逃げようとしたその時、その男も吹っ飛んだのを見て唖然とした。


「こちら03<トレ>02が何者かに――――ッ?!」




ドガァァァンッΣ




「ぎゃあぁぁっ」


もう一人いた敵も激しい爆発音と共に吹っ飛び、私は唖然としたままその光景を見ていた。


「な、何が・・・・」
「どうやら間に合ったようだな」
「え?間に合うって・・・・」


リボーンくんの言葉にフラフラと立ち上がる。
すると辺りに立ち込めていた白い煙が少しづつ風に流されていき、そこで気づいた。


「あ・・・・や、山本くんと獄寺くんっ?!」
「よっ♪」
「もう大丈夫だぜ」


そこには守るようにして、山本くん、獄寺くん、笹川先輩の三人が私達を囲んでいた。


「な・・・・何でここに・・・・」
「ちょっと情報が入ってな。ランボを助けに来たんだ。もいたとは思わなかったぞ」


リボーンくんが唖然としている私に説明してくれた。
とにかく助かったという事は分かりホっとしていると、傷だらけになって助けてくれたイーピンをギュッと抱きしめる。


「ありがとう・・・・。怪我までして助けてくれたのね・・・・」


そう言うとイーピンは照れ臭そうに「ダイジョブ、ダイジョブ」と繰り返し言いながら微笑んでくれた。
こんな小さな体で必死に守ろうとしてくれたイーピンに胸が熱くなる。
そして、この戦いが本当に命をかけたものなのだ、という事を理解しゾっとした。


さん!大丈夫?怪我はっ?」
「あ・・・・沢田くん。私は平気。それよりイーピンの手当てしてあげて」
「あ・・・・イーピン!お前、怪我したのかっ?」


沢田くんの言葉に、イーピンは「てへへ」と笑いながらも首を振って「ダイジョブ」と繰り返している。
そこへディーノさんが走ってきた。


「皆、無事かっ?・・・・って――――?!」
「あ・・・・ディーノさん」


息を切らして走ってきたディーノさんは、私を見つけると驚いた顔で「どうしてここにっ?」と屈んだ。


「てっきり家にいるもんだと・・・・」


さっき送ってもらったばかりなのだからディーノさんが驚くのも当然だ。


「え、えっと・・・・ランボくんが急に家に来たの。でも時間も遅いし沢田くんちに送ろうとしてたら急に襲われそうになって・・・・」
「ランボが?お前・・・・何やってんだよっ!」
「ぐぴゃっ」


ディーノさんは私の腕でヌクヌクしてるランボくんを振り落とすと、怖い顔で見下ろした。


「うわ!しかもコイツ、リングをこんなトコに引っ掛けやがって――――」
「本気でバカだな」


ランボくんの髪にくっついているリングを見て、ディーノさんとリボーンくんが呆れたように溜息をついた。
でも当のランボくんは特に気にする様子もなく、道路でゴロゴロしながら、「腹減ったぞ〜!」と騒いでいる。
今も自分が狙われたとは思ってもいないらしい。
獄寺くんも、「何でこんなバカ牛にリングなんて!」と怒っている。
その隣で山本くんは、「まーいーじゃねーか。とりあえず無事ってことで」と、これまた呑気に笑っていた。


「ツナ、おんぶっぶー」
「汚いから寝るなって!ったく・・・・ごめんね、さん・・・・。コイツらが押しかけたせいで危険な目に合わせて・・・・」
「ううん、沢田くんが謝る事じゃないよ。それに無事だったんだし」
「しかし思ったより骨がなかったな!楽勝だったぞ!!」


笹川先輩がそう言うと、リボーンくんは小さく首を振った。


「そいつは甘えぞ。コイツらはヴァリアーの中でも下っぱだ。本当に怖ぇのは――――来るぞ」
「・・・・え?」


ふとリボーンくんの顔に緊張が走り、その場にいた全員も顔つきが変わる。
その時、頭上で音がしたと思った瞬間、目の前に図体のでかい男が現れた。


「――――お前らがやったのか」


「「「「――――ッ」」」」


恐ろしい形相で私達を見下ろすと、その大男はランボくんをジロっと睨みつけた。


「雷のリングを持つオレの相手は・・・・パーマのガキだな」
「ひゃ・・・・っ」


睨まれたランボくんはビクっとして沢田くんの服を握り締めている。


「邪魔立てすれば皆、消す」
「「「――――ッ」」」


男が背中の剣を抜こうとした時、皆は身構え、ディーノさんは私を自分の後ろへと隠してくれた。


「危なくなったら一人でも逃げろ」
「え・・・・?」
「ヴァリアーが全員、揃ったらマズイ」
「そんな!一人で逃げるなんて――――」
「オレはこれ以上、危険な事に君を巻き込みたくないんだ・・・・!」
「ディーノさん・・・・」


真剣な顔で私を見つめる彼に、胸の奥が熱くなる。そして今の状況が極めて危険な事を察した。


「待てぇ、レヴィ!!」

「「「――――ッ」」」


その時、またしても声がして顔を上げれば、いつの間にか大男の周りに数人の影が見える。
それを見てディーノさんは軽く舌打ちをした。


「一人で狩っちゃダメよ」
「他のリングの保持者もそこにいるみたいなんだ」


「こ、こんなに・・・・」


ランボくんを抱きしめながら、沢田くんは一歩、後ろにあとずさった。
そこへ、聞いた事のある声が響き渡った。


「う゛お゛ぉい!!」
「あ・・・・っ」
「よくも騙してくれたなぁ!カスども!!」


後ろから姿を現したのは、この前バジルくんを襲っていた、あのロン毛の男だった。


「で、出たぁーー!!」
「・・・・っ!」
「あんにゃろう!!」


ロン毛の男の出現に沢田くんは腰を抜かし、山本くん、そして獄寺くんの顔色が変わる。


「雨のリングを持つ奴はどいつだぁ?」


ロン毛の男はそう言いながら私達をグルリと見渡した。
その時、山本くんが一歩前に出た。


「オレだ」
「何だぁ、てめーか。三秒だ、三秒でおろしてやる」
「ちょ・・・・ヤバイよ、そんなっ」


沢田くんはそう言いながら剣を構えようとする山本くんの腕を掴んだ。
するとロン毛男の後ろから、また一人、大きな影が現れた。


「のけ」
「・・・・ぐっ」
「のけ!」
「う゛お゛ぉい!てめーはカンケーねーだろ!!」


ロン毛の男が最初に現れた大男にもあしらわれ、怒っている。
でも皆の視線は、たった今、後ろから現れた男に釘付けになっていた。


「・・・・出たな。また奴を見る日が来るとはな・・・・。XANXUSザンザス


ザンザス――そう呼ばれた男は、私でも感じるくらいのオーラを放っていた。

只者じゃない、そう思わせるには十分な殺気。
それを感じたのか、彼に睨まれている沢田くんの顔が、どんどん青くなっていく。


「沢田綱吉・・・・」
「な・・・・っ」
「やべぇぞっ」


ザンザスが左手を僅かに上げた瞬間、その拳が光りだした。
その光を見たリボーンくんも、そしてヴァリアーのメンバーですら、慌てたようにその場から離れようとしている。


!こっちに来い!」
「え、でも皆が――――」
「バカ!死にてーのかっ!」


そう言いながらディーノさんは私を抱えるようにして、ザンザスの放つ光から守ろうとする。


「――――死ね」


ザンザスのその声が聞こえた時、私はディーノさんにしがみついて強く目を瞑る。その時――――突然、金属音がした。


「待て!ザンザス!!そこまでだ!」

「「「「「――――ッ」」」」」


その声に、その場にいた全員が一斉に振り返った。



「ここからは――――オレが取り仕切らせてもらおう」



その言葉と共に現れたのは、沢田家光――――沢田くんのお父さんだった。










「それで・・・・?」
「おいおい。やっと顔見せたと思えば、素っ気ない奴だな、お前は・・・・」


興味なさげに顔を上げると、ディーノという男は困ったように笑った。
久しぶりに学校へ来てみれば、すでに諦めただろうと思っていた男が僕を待っていた。
夕べの今日で、本当なら顔を見た瞬間に咬み殺したいところだ。
でもディーノの、「にも関係ある事なんだ」という言葉が気になり、話だけは聞くことにした。
なのにこいつの話はと言えば、マフィアだの、リング争奪戦だの、意味の分からない話ばかりで、本気で映画の見すぎなんじゃないか、と疑いたくなる。


「そんなバカみたいな話、信じろって言うの」
「信じる信じないはお前次第だ。でも・・・・そのうち嫌でも信じたくなるさ」
「それで・・・・あなたが僕を鍛えに?」
「ああ。お前は今以上に強くなる。素質があるんだ」
「・・・・興味ないよ」
「そうか?お前、負けるのが誰より嫌なんだろ?」


本当に嫌な奴だ、この男は。
僕の心にズカズカと入ってくる。


「まあホントに信じられないなら・・・・にも聞いてみればいい」
「どうして彼女に?だいたい話が本当なら、彼女とマフィアなんか無関係のはずだろ」
「それが・・・・そうでもないんだ。夕べ、も襲われかけたしな」
「・・・・・ッ?」
「お、やっぱ彼女のことになると、お前は興味を示すようだな」


つい振り返ってしまった僕を見て、ディーノは苦笑気味に肩を竦めてみせた。


「・・・・そんなに咬み殺されたい?」
「そうだな・・・・。その方が修行にもなるし、それでもいいぜ?」


そう言いながらニヤリと笑う。本当に面倒くさい男だ。気に入らない。
マフィアのボスだか何だか知らないが、こんな風に僕の心を乱すところも、彼女の事をいつの間にか呼び捨てにしてるところも。
この男と彼女との関係を想像するだけで、心臓がわしづかみされたように軋む。
だから・・・・あんな愚かな行動にも出てしまった。
自分がこんなにも感情的になれる事を、僕は初めて知った。いや――――思い知らされた。
夕べは一晩中バイクを走らせ頭を冷やしながら、もう二度と彼女の事は傷つけないと、そう誓った事を思い出す。
だから今――――この男にだけは会いたくなかったのに。


「どうした?かかってこないのか?」


ディーノが得意げな顔で言う。普段なら即効でしかけて、ぶちのめすだけだ。
それにこの男の話が本当だとして、どうして僕がマフィアの抗争に巻き込まれなくちゃならない?
勝手にリングの保持者とかに選んだりして、そのリングを守るために戦え?
マフィアのボス候補でもある沢田綱吉を守護しろ?

――――ありえないよ。

群れるのが死ぬほど嫌いな僕に、草食動物を守れだなんて、よく言える。
ただ・・・・その争いの中に彼女がいる。そう思うとやはり心が揺れる。
聞けば襲ってくるのはイタリアマフィアの暗殺部隊。
そんな殺し屋に彼女が狙われるかもしれない、なんて――――


「どうした?恭弥」
「本当・・・・あなたをこの場で咬み殺したい気分だよ」


溜息交じりで振り返れば、ディーノはニヤリと笑った。
まるで僕の答えが分かっていたかのような、その顔がやけに癇に障る。


「どこで何をすればいい・・・・?」
「特別な事をするわけじゃない。この前の続きをやろーぜ、恭弥。それだけでいい」


言いながら屋上を指差すディーノに、僕はまた溜息をついた。
でもどんなに下らない頼みでも、彼女が巻き込まれてるなら僕は――――。

何度も彼女を傷つけた事は謝っても許してもらえる事じゃない。

それでも、二人の関係が修復出来ないとしても、この男に彼女が浚われるかもしれないとしても・・・・。
僕は・・・・君を守りたいんだ――――。







目が覚めて自分の部屋じゃない事に気づいたのと同時に、夕べの事を思い出した。
ゆっくりと体を起こせば、隣に寝ていたランボくんやフウ太くん達がいない。


「え、もう10時・・・・っ?」


何気なく時計を見て私は慌てて布団から飛び出した。
沢田家の客間から急いでリビングへ行くと、そこには沢田くんのお母さんを始め、ビアンキさん、ランボくん、イーピン、フウ太くんが揃ってお茶を飲んでいる。


「あら、ちゃん、おはよう♪」
「お、おはよう御座います・・・・。あ、あの皆は・・・・?」
「ツっくんならリボーンくんやバジルくん達と出かけたわ?」
「え、そ、そうですか・・・・」


(何だ、もう出かけちゃったんだ・・・・)


何で起こしてくれなかったんだろう、と思っていると、沢田くんのお母さんがお茶を淹れてくれた。


「どうぞ」
「あ・・・・すみません」


今から行ってもかなりの遅刻になる。
そう思うと、途端に余裕が出来て、言われたとおりソファに座った。
暖かい紅茶を飲むと、寝起きの冷えた体をゆっくりと温めてくれる。


「今、朝ご飯の用意するわね♪ちょっと待ってて」
「あ、あの、お構いなく――――」


そう言う間もなく、沢田くんのお母さんはキッチンの方へと姿を消した。


「少し食べた方がいいわよ?」
「あ、はい・・・・」


ビアンキさんに微笑まれ、小さく頷く。
夕べはあんな事の後で、食事も殆どとっていない。

あれから、奴らに姿を見られた私を一人で家に帰すわけには行かないと、ディーノさんが沢田くんちに泊まれるよう頼んでくれたのだ。
断ろうにも、確かにあんな事があった後では、一人で家に帰るのも怖かった。だから沢田くんの好意に甘える事にした。


「リボーンが当分、も学校に行かない方がいいって言ってたの。だから起こさなかったわ」
「え・・・・リボーンくんが?」


ビアンキさんの言葉に驚くと、彼女はニッコリ微笑んだ。


「ええ。彼の言う事は間違いないし、は暫くここに泊まりなさい。学校には連絡しておいたし」
「え、でも・・・・そんなに危ないですか?私・・・・」
「念のためよ。一応、約束としてリング争奪戦にはなったけど・・・・。相手はあのヴァリアーだもの。どんな手を使ってくるか分からない」


ディーノも心配してたしね、とビアンキさんは意味深な笑みを浮かべた。
それに気づかないフリをして紅茶を飲むと、夕べ彼に言われた事を思い出す。


"これ以上、危険な事に君を巻き込みたくない"


凄く真剣で、熱い言葉。
あの時ボロボロだった心が少しだけ温まった気がした。


夕べはディーノさんもここへ泊まっていった。
彼の部下も外で見つからないように見張ってくれてたようだ。
でもディーノさんはきっと、今日も恭弥を探しに出かけたんだろう。


あの後、ヴァリアーのボスの前に立ちふさがったのは、沢田くんのお父さんだった。
沢田くんは知らなかったみたいだけど、彼のお父さんは門外顧問という立場だと、リボーンくんが説明してくれた。
結局、あのまま戦わずには済んだものの、ボンゴレ9代目ボスの意向で、沢田くん達とヴァリアー全員でのリング争奪戦とになったようだ。
沢田くんは最後まで反対してたけど、もうそんな事では止められないところまで来ている。
リボーンくんは珍しく、怖い顔でそう話してくれた。
ルールが決まった以上、ヴァリアーもむやみに手出し出来なくなったようだけど、ディーノさんは用心に越した事はないと、私をここへ連れてきた。
でも私だけ安全なところで皆が戦っているのを見てていいんだろうか。
この戦いにはきっと、恭弥だって巻き込まれるに違いないのに。


?」
「え?」
「どうしたの?ボーっとして。心配ならしないでいいわよ?ディーノの部下が外を見張ってるから」


ビアンキさんはそう言うと、窓の外を指差した。
見れば確かに門の外で強面のお兄さん達が見張ってくれているようだ。


「ホントに・・・・戦うんですね。あの人たちと・・・・」


独り言のように呟いた私の頭を、ビアンキさんは優しく撫でてくれた。
ふと昨日の出来事を思い出す。
あんな怖そうな人たちと殺し合いに近い方法で戦うなんて、出来ればして欲しくない。
山本くんも、獄寺くんも、沢田くんも、ランボくんも。そして・・・・恭弥も。
いつの間にか、私にとって"大切な存在"になった人たち。
恭弥とはもう前のようには会えないけど、でもそれでも危険な事はして欲しくない。


「・・・・勝つわよ。だから大丈夫」


不安そうな私に、ビアンキさんは言い聞かせるよう静かに呟いた。





それから数時間が経ち、暗くなった頃、沢田くん達が疲れた顔で帰宅した。


「お帰りなさい」
「あ・・・・さん、ただいまぁ」


歩くのもしんどそうに、沢田くんは玄関口でゴロリと横になった。
後から入って来たリボーンくんは、「あんなもんでバテたのか、ツナ」と言いながら、サッサとリビングに入って行く。
それには最後に入って来たバジルくんも苦笑いを零した。


「大丈夫ですか?沢田殿」
「んあ〜ダメ・・・・。体中が痛い・・・・」
「おーツナー!おっかえりぃ♪」
「うがっ!ランボ!乗るな!死ぬっ」


そこへランボくんが走ってきて、倒れている沢田くんの体の上に飛び乗った。
沢田くんはたまらないといった顔でやっと体を起こすと、「もうダメだ・・・・。嫌だ、こんな生活・・・・」とブツブツ言いながら這うようにリビングへと向かう。
それを追いかけるようにランボくんも走っていった。


「修行・・・・大変だったの?」


二人のやり取りに苦笑しながら、靴を脱いでいるバジルくんへ尋ねる。


「そうですね。時間もないので最初からハードではあります」
「そう・・・・。でも怪我には気をつけてね」


そう言うとバジルくんは優しく微笑んで、「ありがとう御座います」と頭を下げた。(ホントに礼儀正しい子)
そのままリビングに向かう彼を見ながら、溜息をつく。


「どうした?溜息なんかついて」
「・・・・わっ」


いきなり目の前のドアが開き、ビクっとその場に飛び上がった。


「ディーノさんっ?」
「よ、ただいま♪」


振り返ると、そこにはディーノさんが笑顔で立っていた。


「ちょっとの顔、見に来た」
「え?あ・・・・」


その言葉にドキっとしたが、見ればあちこちに怪我をしている。


「どうしたの?その怪我・・・・」
「ああ、これは・・・・修行の成果っていうか・・・・」
「え、じゃあ――――」
「ああ。アイツ、やっと登場してくれたよ」


言いながら入ってくると、ディーノさんは玄関先に腰を下ろして息を吐き出した。


「事情も全て説明して・・・・無理やり納得させた」
「そ、そう・・・・」


(そっか。恭弥、来たんだ・・・・)


ふと夕べの彼を思い出し、胸が痛む。
きちんと話すことは出来なかったけど、彼の中で何かが吹っ切れたんだろうか。


「じゃあ・・・・恭弥も争奪戦に・・・・」
「ああ。まあアイツはリングに興味はないみたいだけどな」
「じゃあ・・・・何て言って説得したんですか?」


あの恭弥が大人しくいう事を聞くはずがない。
少し気になって尋ねれば、ディーノさんは黙って私を見つめた。


「ディーノ・・・・さん?」
「アイツ・・・・やっぱり――――」
「え?」
「いや、ただ・・・・参加すればいずれ骸にも会えるって・・・・言っただけ」


ディーノさんはそう言って優しく微笑んだ。


「・・・・むくろ?」


その聞いた事もない名前に首を傾げると、ディーノさんは苦笑を零しながら頭をかいた。


「ああ、は知らないんだったな。前に・・・・恭弥と戦った事のある相手だよ。かなり強敵だった」
「恭弥と戦った・・・・?」
「ああ。恭弥は一度、そいつに敗れてる。だからこそ拘ってるんだ」
「え、恭弥が・・・・負けたんですか?」


あの恭弥がケンカで負けるところなど何となく想像がつかなくて驚くと、ディーノさんは小さく首を振った。


「って言っても骸が汚い手を使っただけ。最終的に恭弥はボロボロの体で奴を倒した。まあその後に色々あったんだけど・・・・その話は今度ね」


言いながら私の頭を優しく撫でた。
ディーノさんの大きな手は、私の気持ちをいつも和らげてくれる。まるで安定剤のようだ。


「あ・・・・傷の手当てしなくちゃ・・・・」
「や、平気だって、これくらい」
「ダメですよ。ちゃんと消毒しなくちゃ。明日も修行あるんでしょ?」
「まあ、そうだけど・・・・。じゃあ・・・・手当てしてもらおうかな」
「はい。あ、じゃあ、ちょっと待ってて下さい」


私は急いでリビングに行くと、沢田くんのお母さんから救急セットを借りた。
でも玄関へと戻ると、ディーノさんの姿がない。


「あれ・・・・ディーノさん?」
「ああ、こっち!」


廊下を歩いて行くと奥の洗面所から声がして、ディーノさんがひょいっと顔を出した。


「ごめん。ちょっと汚れてたから顔と手を洗わせてもらった」


言いながらディーノさんは顔も濡れたまま歩いてくる。
その姿に苦笑しながら、私は客間に戻って自分の借りてたタオルをディーノさんに渡した。


「はい、これで拭いて下さい」
「サンキュ」


部屋に入って来たディーノさんにタオルを渡すと、彼はそれで顔を抜いて、「はースッキリしたー」と息を吐き出した。
何となく疲れてるようで、恭弥との修行は相当ハードだったんだろうと思った。


?」


ふと恭弥の事が頭を過ぎりボーっとしていると、ディーノさんが訝しげに顔を覗き込んできた。
そんな彼に慌てて笑顔を見せると、


「えっと・・・・じゃあジャケット脱いで、腕出してください」
「はいはい」


いてて、と言いながらも素直に腕を見せるディーノさんに、我慢して下さいと言いながら怪我を見た。
この前の傷よりもかなり深く切れてる傷が多く、思わず目を瞑る。


「大丈夫?オレ、自分でやろうか」
「だ、大丈夫です・・・・。あの・・・・消毒しますね」


気分を落ち着け、消毒液で傷を消毒していく。
そのたびに「いたたっ」と声を上げるディーノさんは、何だか子供みたいでつい笑ってしまった。


「笑うなよー」
「だ、だって・・・・」
「ホント痛いんだぞ?恭弥の奴、手加減しやしねーから・・・・って、ごめん」


恭弥の名を出され、ぴくっと手が反応してしまった。
ディーノさんは困ったように頭をかいている。


「い、いえ・・・・。大丈夫ですよ?私は」


なるべく明るく応えながら消毒を続ける。
でも勘のいいディーノさんにはきっと見透かされてるんだろう、と思った。
こんな風にしてても、気になってるのは恭弥の事で、夕べあんな事があったのにアイツは平気で戦いの準備をしてるんだ、と変に腹立たしい気持ちになる。
いつも恭弥は私を傷つけて、自分は何事もなかったかのように平然としてるんだ。
こんなに胸が痛いのはきっと私の方だけで、恭弥はきっと何も感じちゃいない。
そう思うと無償に心の中が冷えていく気がした。


・・・・」
「あ、痛かったですか?」


慌てて顔を上げる。
その瞬間、私は強い腕の中に吸い込まれていた。


「あ、あのディーノさ――――」
「まだ・・・・恭弥のこと、気になる?」
「・・・・え?」
「まだ・・・・好き?」


ディーノさんの声がすぐ近くで聞こえる。
それだけで胸の奥が跳ねるように動き出した。


「あ、あの・・・・」
「そんな傷ついたような顔・・・・オレは見たくない」
「・・・・・ッ」


さらに強く抱きしめられて、胸の奥が痛くなった。
ずっと堪えてたものがこの腕の中に包まれていると、一気に溢れてきてしまいそうだ。
恭弥の冷たい目も、言葉も、もう耐えられなくなってるから。あんな風に傷つくのは、もう嫌なの――――。

行き場のない想いを綺麗に消し去りたいのに、どうすれば消えてなくなるのか分からない。その術を・・・・私は知らない。


「ディーノさん・・・・。私・・・・」
「あ・・・・悪い」


不意に暖かい腕が離れて、ディーノさんが困ったように笑う。


「こんな時にこんな事しちゃ反則だよな」
「ディーノさん・・・・?」
「オレ・・・・せっかちじゃない方なんだけどさ・・・・。何でかな、が相手だと、ちょっと余裕ないって言うか・・・・ごめんな?」


いつものように優しく微笑むディーノさんに、言葉が見つからず黙って首を振る。
そんな台詞を面と向かって言われるとやっぱり照れ臭くて、頬が次第に熱くなっていく。


「って、赤くなるなよ・・・・。オレまで照れるだろ?」


そう言って私の額を軽く指で弾く。見ればホントに彼の顔も少し赤くなっていた。
それを見て更に私も照れ臭くなると、ディーノさんが苦笑しながら頭をかいた。


が赤くなる分には可愛いけど・・・・オレなんかが赤面しても気持ち悪いだけだよな」


照れ隠しなのか、ディーノさんは、わざとおどけたように笑った。
その言葉に思わず噴出してしまう。


「あ、笑うなよー。やっぱオレ、気持ち悪い?」
「ぷ・・・・やだ。あはは・・・・っ」


今度は悲しげな表情で私の顔を覗き込んでくるから、つい声に出して笑ってしまった。
その時、ふわりと頭に手が乗せられ、


「やーっと笑った」
「・・・・え?」


ホっとしたような笑顔で私を見つめるディーノさんにドキっとする。
そっと頭を撫でる優しい手が、また頬を熱くしていった。


「オレが・・・・これからも笑わせてやるから・・・・。だから・・・・」


その時、ふと彼の顔から笑みが消えて、かすかに瞳が揺れた。


「だから・・・・オレのこと好きになれよ。
「・・・・・・っ」


いつもより低い声で紡がれる言葉が彼の本気を示しているようで、私の心を大きく揺さぶる。


「オレが・・・・恭弥のこと、忘れさせてやるから」


彼の真剣な声が、言葉が、私の心にある想いを砕いていく。
この痛みを伴う恋心ごと、ディーノさんの暖かい心が包んでいくみたいに、ゆっくりと、静かに。

もう泣くのは嫌なの。もう傷つくのは嫌なの。こんな痛みしか残らない想いなら――――もう、いらない。



「忘れたい・・・・」



そんな本音が口から零れ落ちた時、涙が頬を伝っていく。その瞬間、優しい腕の中に私は引き戻されていた。


ずっと我慢してた子供のように、私は彼の胸で、ただ泣いた。















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若干お久しぶりの更新となりましたか(汗)
何だか思ったよりもノロノロでストーリーが進んでる気が;;
書き出すと余計なシーンまで入れちまうダメ管理人だよ。トホホだよ。
とうとうヴァリアー登場ってか(古っ)
今後も絡ませちゃうかな(笑)


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●HANAZOさんの雲雀夢で雲雀の格好良さに気付かせていただきました!
(ひゃー;;そんな風に言って頂けて感激です(*TェT*)ありがとう御座いますー!)


●こちらさまの雲雀夢を読んでからはまり、原作を読みました。もうすごく雲雀がかっこいいです!中学生なのになんて大人・・・行き先の分からないヒロインとの恋、応援してます。
(ヲヲ…!当サイトの雲雀夢で原作まで読んで下さったんですか!それは嬉しい限りですー(>д<)/ちょっと大人過ぎな中学生ですが(笑)今後も頑張ります!)


●雲雀さん大好きなので!!!・・・メロもですが。
(ありがとう御座います(´¬`*)〜*


●雲雀さんの不器用な恋の行方が気になります。
(雲雀は不器用さと起用さのどちらの顔も似合いますよね♪)


●切なさがいい!!
(ありがとう御座います(>д<)/


●大好きです!
(ありがとう御座います!)


●雲雀さん夢でここまでドキドキできるのはここの夢だけです。
(ヲヲヲ〜〜ッ!そんな風に言って頂けて感激です(TДT)ノ


●今後の展開が気になります!!
(今頑張って構想ねっておりますので待ってて下さいね〜!)


●毎回楽しく読ませて頂いてます!!
(楽しんでいただけてるようで嬉しい限りです♪)


●いろんな人の想いが切ないです。思わず泣いちゃいました・・・。
(泣けただなんて私が嬉し泣きですよー(*TェT*)


●ヒバリさん萌え〜〜〜〜〜〜
(萌えて頂けたなんて、私も萌え萌えで御座います(●´人`●)


●ここのサイト様の雲雀さん最高ーー!!
(ひゃー;ありがとう御座います!)


●毎回雲雀さんとヒロインにドキドキです!!
(今後もドキドキして頂けるようなものを描いていきたいです!ありがとう御座います♪)

●切なくて心に残ります!雲雀さん素敵vv更新を楽しみにしています!!
(心に残るなんて言って頂けて大感激ですよー(*TェT*)ありがとう御座います!今後も頑張るぞー(>д<)/オー