
のケガが完治して退院をしてから一週間後の休日。新しい部屋を探していたの引っ越し先が決まった。そこはカカシの住むアパートと同じ建物で、火影邸とも目と鼻の先だ。もちろんカカシがその情報を持って来たのだが、最初はカカシと同じ建物に住むのをも渋っていた。しかし条件全てを満たしている上に、不動産屋には「ここは人気の物件なので早く契約しないとすぐ決まってしまう」と言われたことで結局その部屋に決めてしまった。案の定カカシは大喜びですぐに引っ越しの日程を組んでくれた。それが今日だ。の住んでいた家の更新日が近いということもあり、早い方がいいと言われ、荷物を運ぶのもカカシが手伝ってくれるというので決めたのだが、ふたを開けてみれば手伝いに来てくれたのはカカシの部下のナルトとサスケだった。
「じゃあ、今度はその荷物をこっちに運んでー。はいはい、そこ!ぶーたれない」
「カカシ先生、ズルいってばよ~!オレ達ばっかり運ばせてさー」
朝から引っ越しの手伝いをさせられていたナルトとサスケは掛け声をかけているだけのカカシをジロリと睨んだ。しかしカカシはどこ吹く風といった顔だ。
「ズルくない。オレ、一応お前らの上司だから」
「…いや今それ関係ないだろ」
「ん?何か言ったー?サスケ」
「別にっ」
さっきからこの調子でナルトとサスケに重たいものばかりを運ばせるカカシは、ちゃっかりの傍で寛いでいる。逆にの方が申し訳なさそうに「後は自分でやるから」と言い出す始末。でもそれはカカシが止めていた。退院したとはいえ、瀕死の大怪我を負ったのだから当然だ。ただはいつまでも怪我人扱いをされて少々困っているようだった。
「もう…カカシさん。わたしはもう大丈夫ですってば」
「いーや。動き回って傷口開いたらどーするの。また入院なんてことになったらオレ、泣いちゃうよ?」
「……」
泣きマネをするカカシを見て、の頬が赤くなる。それを隣に座りながらニコニコと見ているカカシはかなり機嫌がいいようだ。前に比べるとふたりの空気はどことなくイイ感じだ、とナルトは思った。
「あのさ、あのさ」
「何だ、ウスラトンカチ」
「ぐ…いちいちそのあだ名で呼ぶなってばよっ」
相変わらずのサスケにナルトも文句を言いつつ「んなことより…」と途端にニヤケ始めた。
「カカシ先生とのねーちゃん、何かイイ感じじゃねえ?やっぱ付き合いだしたんかなー」
「…知るか。オレには関係ない。いいから口より手を動かせ。オレはサッサと帰りたいんだ」
「分かったってばよ~。ったくサスケは面白みに欠けるヤツだなー」
どこまでもストイックなノリのサスケに、ナルトは思い切り口を尖らせている。それでも元々荷物は多くなかったことで、最後にテーブルを運んでの引っ越しは完了した。
「終わったぁぁぁぁぁ…」
ナルトはその場に大の字になって寝転んでいる。サスケも疲れたのか、その隣に座り込んでいた。
「ナルトくん、サスケくん。ありがとう。お団子食べてお茶でも飲んでいって」
はそこで自分の店の団子――源が先ほど差し入れてくれた――とお茶をふたりに出した。途端にナルトは飛び起きて「団子だー!」と大喜びで手を伸ばしている。ついでにサスケの分まで手を伸ばしては手をはたかれ「殴んなくてもいいだろ」とケンカを始めた。そのうるささに辟易したカカシが「静かに食って速やかに帰れ」などと言っている。サスケはともかくナルトがいると賑やか過ぎて耳的に邪魔らしい。
「散々コキ使っておいてひどいってばよ」
「一楽のラーメンおごるんだからいいデショ」
どうやらカカシはラーメンでナルトを買収したようだ。そしてサスケには個人的に修行に付き合うことになっている。
「ま、力仕事も修行だと思って」
「いーけどさー。のねーちゃんの為だしな」
「ごめんね、ナルトくん。あ、今度食堂のラーメンもわたし、おごっちゃう」
「ホントか?!」
「うん」
ラーメンと聞き、ナルトの目がキラキラと輝きだす。その嬉しそうな顔を見たは本当にラーメンが好きなんだなと笑みが零れた。だがカカシは溜息交じりでジトっとした視線をナルトに向けている。
「…いいの?コイツ、遠慮って言葉知らないけど」
「いいの。せっかくのお休みの日に引っ越し手伝ってもらったんだし」
「お前はホント…。おい、聞いたか?ナルト。の優しさに免じて今回だけは見逃してやる」
カカシはナルトの頭をぐりぐりと回しながら「その時はオレも行くからな」とまで言っている。そんなカカシを横目にはサスケにも「サスケくんは何か食べたいものある?」と尋ねた。突然話しかけられ、サスケは少し驚いたように顔を上げたものの「オレは…別に」とそっぽを向く。サスケは他人に優しくされることに慣れていないように見えた。自分も子供の頃はそうだったから分かるのだ。
「あ、じゃあナルトくんと一緒に食堂に来て。その時に食べたいものがあればそれご馳走するから」
「……え、コイツと一緒はちょっと…」
「何だよ何なんだってばよっ。オレと一緒じゃ不満なのか、サスケっ」
「うるさい、ウスラトンカチ…団子食べたならサッサと帰るぞ」
結局、最後の最後までケンカをしながらも、ふたりは共に帰って行った。室内に静けさが戻り、とカカシのふたりきりという状況になる。入院していた時も毎日顔を合わせていたが、こうして部屋でふたりきりになるのは初めてだった。
「やーっとうるさいのが帰った」
「…またそんなこと言って…素直で可愛いよ、ナルトくんは」
「可愛い…?」
カカシの頬が一気に引きつる。普段のうるささを知らないから見るとナルトは可愛く見えるのか、と苦笑いを浮かべた。
「オレとしてはの方が可愛いんだけどなー」
「…ちょ…ち、近い…」
ぐぐっと距離を縮めてくるカカシにギョっとして少し体を離したものの、その分をまた詰められ、最後にはソファの端まで追い詰められた。
「もう…狭いのに何でくっつくの…」
二人掛け用のソファではあっても、背丈のあるカカシと一緒に座ると嫌でも体が密着しそうになる。そこを更につめられたらくっつくしかなくなるのだ。
「そりゃー好きな子にはくっつきたいデショ、フツー」
「………」
病院の屋上で告白されて以来、カカシはこんな調子だ。何でもこれまで隠していた思いを打ち明けたら凄く心が軽くなったそうだ。カカシにはそこに辿り着くまでの心の葛藤があり、月日と共に色んな思いと上手く折り合いをつけられたからこその告白だったのだろう。しかしからすればカカシが前以上に近づいて来た時と同様、突然にしか過ぎない。これまでの長い年月の中でカカシへの想いを少しずつ消化し、諦めてきたにとっては、まだカカシほどすんなりとはふたりの関係が変化したことを受け入れられていなかった。封印してきた想いはそう簡単に見せられるものではない。カカシを今でも好きだと再確認できたばかりで、要は急展開すぎるふたりの関係についていけていなかった。ついでに言えば物凄く照れ臭いという女心でもある。
「あれ…?」
頬を赤くしながら固まっている彼女に気づき、カカシはひょいっと顔を覗き込んだ。その瞬間、の体が一気に引いて背もたれにくっつく。あからさまに逃げられ、カカシの目がスっと細められた。
「そんな逃げなくても…」
「…だ、だって近いから…」
カカシから告白をされた時、布ごしとはいえキスをされている。そういう行為にすら慣れていない。いや慣れていないどころか初めてだったとしてはカカシとふたりきりという状況がとても落ち着かないのだ。さっきはナルトとサスケのおかげで自然にしていられた。しかしふたりきりの今はどうしたって意識をしてしまう。それにまだハッキリと恋人になったわけでもなく、自分の気持ちすらきちんと伝えていないまま今日を迎えてしまったのだ。なのにカカシはお構いなしに心身ともに距離を縮めてこようとするから困ってしまう。には男の免疫じたいがないのだからカカシの言動にどう反応していいのかも分からなかった。世の女性はこういう時、どう接しているんだろうと考えるも、だいたいが特殊な関係性だった自分達に他の人の体験談を聞いたところで意味はないように思えた。
そしてカカシは告白した後も変わらずに塩対応をするを見て、そういうところも可愛いくらいにしか思っていない。よりも経験豊富なカカシには、の態度が自分を意識してのものだと分かってしまう。本当に嫌いならこうして部屋に入れることもせず、引っ越し先を提案した時点で断っていたはずだ。何せカカシの部屋はの部屋の隣なのだから。
(思ってた以上にいいタイミングで隣が引っ越してくれたな…)
元々この部屋には火影邸で働く女性が住んでいたのだが、少し前に「結婚するので近々引っ越す予定なんです」と言っていたのだ。それがちょうどの退院する少し前だったこともあり、大家に掛け合い予約をしておいた。が引っ越し先を探してたのは知っているし、昼間働いている団子屋から近く、夜に働いている火影邸からも近い"ここ"を紹介するだけで良かった。最初はカカシと同じ場所に住むことを渋った様子も見せたが、そこは上手く言いくるめてどうにか契約させるに至ったのだから、全て思い通りだ。これだけ近ければ異変があればすぐに気づけるし、夜の仕事から帰る道のりを心配しなくてもいい。
(とはいえ…まだまだも心を開いてはくれないか…)
隣で固まっているを見ながら、カカシは内心苦笑を漏らした。カカシとしては両想いなのだからとの仲を深めたいという思いがある。
(でもにしてみれば突然の急接近だろうから、まずは普通の関係から始めるか…)
男としての煩悩を抑え込み、まずは普通の男女がするであろう恋愛の初期段階を楽しむことにした。まずはのペースに合わせつつ、合間に少々自分のペースも織り交ぜて自分に慣れさせる必要がある。
「ああ、、そろそろ時間じゃない?これから店で快気祝いしてもらうんだろ」
「え?あ!いけない…もうこんな時間…?」
カカシに指摘され、時計を見ると午後の4時を過ぎている。今日は源が店を閉めた後での退院&快気祝いをしてくれるという約束だった。
「細かい片付けは明日にしておけばいいよ」
「う、うん…そうだね。ナルトくんとサスケくんがキッチリ運んでくれたから後は衣類とか小物を整理するだけだし…」
「ってーことで行こっか」
「え?」
「え?」
立ち上がったカカシをがキョトンとした顔で見上げている。カカシは苦笑しつつもの手を引っ張り立たせた。
「もちろんオレも行くよ、快気祝い。源さん他の奴らも招待してるって言ってたし一応オレも呼ばれてる」
「え…他のって…」
「え?聞いてない?今日の快気祝い、店の常連も呼んでるって」
カカシの説明にはすぐ理解したのか「え、聞いてない」と驚いている。きっと源がサプライズ的に敢えて何も言わずにを呼んだのだろう。
「やべ…ってことはネタバレしちゃった感じ?」
「…嘘。じゃあ…」
「う~ん…多分、店に行ったら大勢が出迎えてくれる可能性あるね」
「…や、やだ、源さんてば…大げさなことしないでいいって言ったのに」
快気祝いと言っても源とふたりで夕飯でも食べながら軽く飲むだけと思い込んでいたは、恥ずかしそうに溜息をついている。
「ま、いいじゃなーい。みーんなのこと心配してたんだし元気な顔見せてやれば」
「う…うん…」
勝手なことをして皆に心配をかけたという自覚はあるも、そこは素直に頷いた。
「あ…じゃあ着替えなくちゃ…」
「え、何で?」
「だ、だって引っ越しだからってTシャツにジーンズ姿だし…」
「いいじゃん。可愛いよ、そういう格好も。それにオレだってこんな格好だし」
「………」
サラリと褒められドキっとする。それに確かにカカシもいつもの忍服ではなく、黒の長袖シャツに黒のパンツといった軽装だ。口元を布で覆っているのはいつものままだが前にも何度か私服姿は見ているものの、こうして傍で見てると凄く新鮮に見えてしまう。
「で、でもやっぱり着替える…すぐ追いかけるからカカシさんは先に言ってて」
「え?いや、なら玄関で待ってる――」
「ダ、ダメ!恥ずかしいから先に言ってて下さい」
「え、ちょ、ちょっと――」
グイグイと背中を押され、カカシは部屋を追い出されてしまった。それにはポカンとしたまま立ち尽くし、溜息交じりで頭を掻く。
「参ったね、どーも…」
これまで付き合った相手からこんな風に扱われたことがない。まあだいたいが相手の方から迫ってくるのだから当たり前だ。そもそものことを忘れようと、くの一限定で何人かと付き合ったこともあるが、結局は相手がカカシの塩対応にさじを投げ、別れるという結果が多かった。字のごとく"来る者拒まず去る者は追わず"主義だったのは間違いない。
「あの子達もみんな、こんな気持ちだったのか」
そう思うと申し訳ないと素直に思う。ただ少し違うのは、がカカシに素っ気ないのは何も嫌いだからじゃない。それは分かっているだけにカカシとしても少し歯がゆく感じてしまうのだ。だからこそ、ますます惹かれていく。昔はの方がカカシを追いかけてくれた。今は逆に自分がその時のと同じ立場になっていることに、カカシは苦笑が洩れた。
「…ほんと最低だね、オレってば」
そう独り言ちた時、不意にドアが開き、着替えたが出て来た。目の前にカカシが立っていることに驚いたのか、ギョっとしたように後ずさっている。しかしカカシは夏らしい白のワンピースを着たに釘付けになった。
「カ、カカシさん、何で…」
「かーわいい♡」
「え…っひゃ」
頬を綻ばせ、いきなり抱きしめて来たカカシに全身が固まる。アパートの住人が通るかもしれない廊下で抱きしめられる恥ずかしさで頬の熱も増すばかりだ。
「ちょ、カカシさんっ」
「んー。でもアイツらに見せたくないね、これは」
慌てるをよそに、カカシはそんなことをボヤきながらくつくつと笑っている。その間も腕の中でモゾモゾと動くに気づき、カカシは「ごめんごめん」と腕を放した。見ればの顏は真っ赤に染まっている。
「な、何でいるんですか。先に行っててって…」
「そんなの寂しーじゃない。一緒に行こうよ」
「う…」
真っ赤な顔で言葉に詰まるを見て、カカシはニッコリ微笑んだ。今はまだ焦らず、ゆっくり距離を縮めていければいい。その時、ふとの開いた襟元の辺りに見覚えのあるネックレスが飾られていることに気づいた。
「、それ…」
「こ、これは…」
カカシに指摘され、途端に慌て出したを見て、カカシが嬉しそうな笑みを浮かべた。
「まだ持っててくれたんだ」
「だって……気に入ってるから」
恥ずかしそうに顔を反らしながら呟く。それだけでカカシの心は喜びに満ちていく。さっきまでの鬱々とした気分も一気に晴れるのだから我ながら単純だと笑ってしまう。
「嬉しいよ。それに…よく似合ってる」
「……ありがとう」
思ったままを言葉にすれば、も素直にお礼を言って、ふとカカシを見上げた。随分と遠回りをしたけれど、今こうしてカカシと向き合えてる瞬間がにとっては幸せだと思う。
「好きだよ、」
「……っ」
不意に言われた言葉にまたジワリと頬が熱くなる。照れくさいのと、嬉しいのと、心が愛しさで溢れてしまいそうだった。でもそれを口に出して伝えることは、案外難しいものなのだ。
「まだ…オレ、自惚れてる?」
「あ…あの…」
の反応を見れば自分のことをどう想っているのかくらい、すぐに分かる。瞳を潤ませたを見て、カカシはゆっくりと指で口布を下げた。
「カカシ…さん…?」
いきなり素顔をさらしたカカシに、の鼓動がドクンと音を立てた。普段見せないカカシの素顔は眉目秀麗という言葉がぴったり当てはまるほどに整っている。
「言っただろ?自惚れじゃないって分かったら――」
言いながらカカシは身を屈めると、の目線まで顔を近づけた。素顔は前にも見たことはあれど、大人になってからここまでの至近距離で見つめ合ったことはない。の鼓動が更に跳ね上がった。
「直にするって」
「カカシさ――」
言いかけた言葉を飲み込むように、カカシは唇を塞いだ。の瞳が見開かれ、体が硬直したように動かない。なのに触れている感触はいやおうなしに脳へと届けられる。他人の唇はこれほどまで柔らかいのかと、こんな時にそんなことがの頭に浮かんだ。何度も角度を変えながら触れてくるカカシの唇は、最後にチュっと軽く啄んでの唇から離れていく。それは間違いなく、にとってのファーストキスだった。
「…やば」
「……え」
呆けている間に気づけばカカシに抱きしめられている。そのカカシがぼそりと呟いた。
「…オレ今、ちょー幸せ感じてるかも」
肩越しにカカシの掠れた声が鼓膜を刺激する。その一言はが感じていたことと奇しくも同じものだった。にとって、カカシは今も変わらずに初恋の相手であり、初めて大切だと感じた他人でもある。一度は拒絶されもしたけれど、それはの気持ちを考えたカカシの優しさであったことは分かっている。だから今度こそ、はきちんと伝えたいと思った。自分の素直な想いを――。
「あ、あの…カカシ、さん…」
「ん?」
――なのに。カカシと見つめ合うと、恥ずかしさが表に立ち、なかなか言葉が出てこない。モジモジとしたように口を開いては閉じるといったことを繰り返していると、カカシがふと笑みを浮かべた。
「何?もういっかい、して欲しーの?」
「……っ」
あげくカカシの艶っぽい瞳に見つめられ、そんな台詞を言われれば、耳まで赤くなってしまった。
「ち、違いますっ」
「え…」
カカシを突き飛ばす形で体を離すと、「お、遅れちゃうから…」とはサッサと歩き出した。顔中から熱が噴出しているかのように火照っているのを見られたくない。カカシは一瞬呆気に取られたようだったが、すぐにの隣に並んで歩き出す。その横顔は笑いを噛み殺してるように見えた。
「そーいうとこも可愛い」
「…い、いちいちからかわないでよ」
違う。こんな塩対応をしたいわけじゃない。そう思うのには素直になれない。でもカカシの手が不意にの手を握る。
「ちょ…」
「手、繋いでもいーい?」
「………」
ニッコリ微笑むカカシを見ていると、ダメとも言えず小さく頷くだけで精一杯だった。それでもカカシは嬉しそうに「とこうして歩くの夢だったんだよ」と笑う。こんな些細なことが夢だなんて、とも笑ってしまいたくなった。でも、それはわたしも同じなんだ、と心の中で呟く。言葉に出来ない想いの分、はカカシの手を少しだけ強く握りしめた。
伝えなくてはいけない時くらい、
この唇はきちんと動けば良いのに。