マニキュアを塗っただけなのに
※性的描写あり
幼馴染の蘭ちゃんと竜ちゃんとで暮らし始めて半年が過ぎた。同居を始めた当初は色々揉め事もあったりしたけど、最近はやっと平和になってきた気がする。
わたしの初恋でもある二人には幼馴染としてしか見てもらえてないと信じて疑わなかったのに、まさかまさかの同居当日から突然二人に激しいアプローチをされ、あの時はすんごく戸惑って悩んだりもしたけど、最後は三人でいるのが一番幸せなんだって、蘭ちゃんと竜ちゃんに教えてもらった気がする。
どちらも好きで、二人もわたしを好きだと言ってくれる今の形が、わたし達には自然なんだと思えたから。
というわけで、その後もわたしは張りきって職場である"カフェ・アトレ"で働いている。先月には見習い期間も無事に終えて、晴れて正社員として雇われることになったのだ。
六本木のメイン通りに若い子向けで造られたこのお店は、スタッフも全員が魅力的な人達ばかりで、ランチ時でも夕飯時でも常に満席になる。お目当ては美味しい料理やスイーツもそうだけど、一番は自分が推してるスタッフに会いに来てるお客さんが殆どだと思う。
お店のコンセプトである"魅力的でお客様からも愛着を持ってもらえるカフェ"の通り、雇うスタッフもそれなりの美男美女ばかり。それもカッコいい、可愛い、美人、と色んなタイプのスタッフがいるおかげで、お客さんも男女問わず来てくれるから、毎日が満員御礼の人気店だ。
そんなお店にわたしが雇ってもらえたなんて未だに信じられないけど、素敵な仲間達に負けないよう、最近はわたしも自分磨きを頑張るようにしていた。
仕事から帰宅後、すぐにシャワーを浴びて夕飯の支度を済ませると、ご飯が炊けるまでの空いた時間を利用して明日の準備をすることにした。でもパックをしながらマニキュアを塗ろうと思ってたら、突然玄関の方から解錠する音が聞こえてドキッとする。え?何で?と驚いてると、リビングにひょこっと顔を出したのは蘭ちゃんで、まさかの早いご帰宅にビックリしてしまった。
「あれ、、帰ってたのかよ。今日は早番?」
「ま、まあ…っていうか…どうしたの?珍しいね、こんなに早く帰るなんて」
今日はチームの用があるとかで横浜に行くって言ってたから、てっきりまた泊りか夜遅くに帰ってくるものだとばかり思ってた。
因みに竜ちゃんは大好きな外タレバンドのライブが約四年ぶりに武道館であると言って、六本木にいる昔からの仲間と一緒に観に行くと夕べ話してた。ライブ後もそのまま飲みに行くと言ってたし、きっと仲間と盛り上がって朝まで帰ってこないパターンだと思う。
まあ、そういうわけで今夜は確実に一人ぽっちかと思ってたから油断した。わたしが背もたれにしてたソファに蘭ちゃんが座るから、顏に張り付けてたパックを急いで外すと、後ろから「ぷ」という吹き出す声が降ってくる。気づけば蘭ちゃんの長い足の間に座ってるような形になってて、すぐに背後からこれまた長い腕がわたしをぎゅっと抱きしめてきた。
「何でそんな慌てて外すわけ?」
「え…だ、だって恥ずかしいもん…。こういう努力をしてるとこ見られるの…」
そう、こういう女の子の陰の努力って人に見せるものでもないし、まして好きな相手に見られるなんてスッピンを見られるよりも恥ずかしいのだ。だからいつもは寝る前に自分の部屋でこっそりパックしたり、マニキュアを塗ったりしてたけど、今日は二人ともいないしリビングで寛ぎながらお手入れしちゃおうと思ったのがいけなかったかもしれない。
蘭ちゃんは「何で恥ずかしいんだよ」と笑いながら、わたしの髪に口付けると、テーブルの上に置いてあるマニキュアの瓶を指で摘まんだ。
「オレは可愛いなーって思うけど?こういうのをこっそり頑張ってるも」
「…そ、それより蘭ちゃん、チームのことで横浜だったんじゃないの…?」
ぎゅうっとされて、ついでに頬にもちゅうって吸い付かれたから、だんだん恥ずかしくなって話題を反らす。こうして蘭ちゃんと二人きりになるのは久しぶりで、やけに心臓がばくばくしてきた。最近はすっかり三人でいることに慣れてしまったからかもしれない。いつもはこういう時、竜ちゃんが「独り占めすんなよ、兄貴」なんて言いながら口を挟んでくるから、今みたいな甘い空気にはなりにくいし、兄弟ゲンカが始まると、最近じゃこっそり逃げることも覚えた。※その後に絶対二人に襲われるから。
でも今日はその竜ちゃんがいないから、蘭ちゃんという大波を止める防波堤はないに等しい。
「あー横浜行くっつーのは嘘だから」
「……へ?」
頭でアレコレ考えてたら、蘭ちゃんがとんでもないことをサラリと言った。嘘って何だ。そう思いながら後ろの蘭ちゃんを仰ぎ見ると、綺麗なご尊顔が何となく意味深な笑みを浮かべてるから、変なドキドキが襲ってきた。
「そう言っとけば竜胆も安心して今夜は友達と飲みに行くだろーなーと思ったんだよ」
「…えっ」
「でもまあ、チームの用で出かけてたのはホントー。場所が横浜じゃなく渋谷だっただけで」
「し、渋谷…?そんな近いとこだったんだ…」
「渋谷にさー。イザナの義兄弟ってのがいて、今日はそこのチームの奴らと揉めてるチーム潰しっつーか…。まあ、こんな話はどうでもいっか」
蘭ちゃんはそう言って笑うと、中途半端にマニキュアが塗られたわたしの手を取った。
「薬指と小指まだ塗ってねえじゃん」
「あ…塗ってたら蘭ちゃん帰ってきたから…」
「ふーん。じゃあオレが塗ってやろうか」
「え?」
わたしの手をふにふにと触っていた蘭ちゃんがまたマニキュアの瓶を指で摘まむ。
「オレ、こういうの超得意」
「え…蘭ちゃん、誰かにマニキュア塗ったことあるの…?」
「いや、ねえけど、こういう繊細な作業は得意ってこと」
一瞬、他の女の子のマニキュアを塗ってあげたことがあるのかとドキっとしたけど、その言葉を聞いてホっとした。もしそうだったら何かやだなって思ったのは、きっとヤキモチなんだと思う。
前は蘭ちゃんや竜ちゃんが知らない女の子と一緒にいるのを見かけても仕方ないというか、またかって思うだけだったけど、今は想像するだけで胸の奥がぎゅうっと痛くなってしまう。前は幼馴染とか妹みたいにしか思われてないって気持ちが強くて諦めみたいな思いの方が強かったけど、今はそうじゃない。蘭ちゃんにも竜ちゃんにも他の子に触れて欲しくないって思ってしまった。自分がこんなにヤキモチ妬きだなんて全然知らなかったかも。
「ほら、可愛い」
蘭ちゃんはホントに塗るのが上手くて、あっという間にわたしの指が完全体になった。
「わ、ほんと可愛い。この色やっぱりいいよね」
「んー。オレは可愛いって喜んでるがかわいーから何でもいーかな」
「……え」
わたしが照れて赤くなったのが分かったみたいに蘭ちゃんは笑った。
「かわい。ここ真っ赤になってんなぁ?」
そのまま身を屈めてちゅっとリップ音を耳に響かせながら頬にキスをしてきた。二人きりの時のこういうスキンシップって何か凄く照れ臭い。まるで普通のカップルのように感じるせいだ。
「あ…あの…ありがと、蘭ちゃん。わたしより塗るの上手い。全然はみ出してないし」
「だろ?今度からオレが塗ってやろうか。足の爪とかも」
「ひゃ」
後ろから伸びた手に抱えられたと思ったら、蘭ちゃんの前。つまり足の間へ座らされた。さっきまでは床にクッションを敷いて座ってたからそうでもなかったけど、一気に蘭ちゃんとの距離が近くなってドキッとする。逃げ出したい衝動に駆られたけど、今動いてしまったら、せっかく綺麗に塗ってもらったマニキュアを崩しかねない。だから両手を浮かすようにしながらジっとしてたら、蘭ちゃんはわたしのお腹に両腕を回してぎゅっとしてきた。蘭ちゃんの香水の香りがふわりと香ってくる。
「なー。それっていつ乾くの」
「え?あ…えっと…完全に乾くのは…い、一時間くらい、かな…」
「…マジで?じゃあ、それまで動けねえじゃん」
「う、うん、まあ…」
「へえ」
「…ぅん?」
何だろう。今、ちょっと蘭ちゃんの声が意地悪な時の音に聞こえたような…。物凄く嫌な予感しかしない。
「…ダ、ダメだから。せっかく塗ってくれたし、ぐちゃってなったらやだし…」
「オレ、まだ何も言ってねーけどー?」
わたしの顔を覗き込むようにして笑うと、蘭ちゃんは無防備のわたしの耳たぶをぱくっと食んでくる。その突然の行動に、つい「ひゃ」と声が出てしまった。
「んな可愛い声出されたら我慢出来なくなるじゃん」
「な…なななな何を…」
「ふははっ。焦ってるもかあいー」
蘭ちゃんは動けないわたしを更にぎゅうっと抱きしめたあと、お腹に回してた手をするすると滑らせて胸の膨らみへと触れてくる。ドキッとした瞬間、やんわりと揉まれたから更に肩が跳ねてしまった。
「ヤバ…オマエ、ノーブラじゃん」
「だ、だってシャワー入ったから…」
「…へえ。じゃあ脱がす手間もないってわけだ」
「だ、だめ…マニキュアが…」
「だいじょーぶ。はそのまま手を固定しとけよ」
蘭ちゃんは行為をやめてくれる気はないらしい。思わず体を捩ったけど、もう片方の腕にがっちり腰をホールドされて身動きがとれない。
その間も耳殻にちゅっと口づけたり、舐めたりされて、思わず後ろを仰ぎ見た瞬間、唇同士が重なった。蘭ちゃんからの長めのキスが、わたしから理性を緩慢と奪っていく。
「…ン」
そのうち隙間から柔らかい舌が滑り込んできてわたしのと絡まる。いつもより動きが優しくて、舌先で舌を突いたり舐めたり吸われたりしたら、次第に体の熱が上がってきた。こんなに時間をかけたキスをしてくれるのは、もしかしたら二人きりだからかもしれない。
普段なら蘭ちゃんにしがみついたり出来るのに、今はマニキュアのせいで何も出来なくて。今はただジっとしながら蘭ちゃんからの優しいキスを受けて止めるだけで精一杯だ。
蘭ちゃんはわたしが何も出来ないのいいことに、着ていたキャミソールの肩紐を指で引っ掛けて下げていく。シャワーを浴びたから下着もつけてないせいで、胸を露わにされてしまった。肌に空気が触れたところで、ふと我に返る。
「ん…ら、蘭ちゃ…ん」
「んー?」
「は、恥ずかしいよ…こんな明るいとこで…」
「いいじゃん。の可愛いとこ全部見える」
「…ぁっ」
今度は直に胸を揉まれて、外気に触れたことでツンと立ち上がった乳首を指でくにっと捏ねられる。突然の強い刺激に肩がびくん、と跳ねるから急に恥ずかしくなった。
「も、だめ…ン、」
「ここはダメって感じしねえけど」
「…ひゃ…っン」
首筋に吸い付かれ、指で乳首をきゅっとされた瞬間、全身にぞくぞくーっとした刺激が走って肌が粟立つ。なのに身動きすら取れず、ひたすら甘い刺激に耐えるしかない。
そのうち触ってるだけじゃ物足りなくなったのか、蘭ちゃんはわたしを抱え上げるとソファの上へ押し倒した。
「あ、あの…蘭ちゃ…ん…?」
まさか、ここでしようとしてる?と驚いて見上げるわたしに、蘭ちゃんは何とも綺麗な笑顔を浮かべて、着ていたジャケットやシャツを脱ぎ始めた。

「…ン…ぁ…んン」
「…ここ気持ちい?」
「…やぁ…っ」
ぷっくりしてきたクリトリスにじゅるっと吸い付きながら、指を差し込んだ場所をくちゅくちゅと音をさせながら出し挿れすると、は恥ずかしそうに首を振った。でも頬はピンク色に染まり目尻には涙を滲ませてるのを見れば、彼女がちゃんと快感を拾ってくれてるんだと分かる。それがクソ可愛いからオレのモノが更に硬さを増した。
「ンン…そ、そこばっかりだめ…っぇ…」
「んー?ここ舐められんの好きだろ?」
「…ぁ…あっン」
だいぶの弱いとこは分かってきた。処女だった体もオレと竜胆でかなり開発してしまったようで、すっかり感じやすい体になってる気がする。現にナカと外を同時に愛撫してやると、は甘い声で啼きながらすぐに絶頂を迎えたらしい。オレの指をぎゅうっと締め付けながら、恥ずかしいとが嫌がるくらいに広げさせた白い太腿が、びくびくと震える様はめちゃくちゃ可愛すぎるんだから嫌になる。締め付けられた指で何度か収縮を繰り返すナカを掻きまわしたあとに引き抜くと、その場所から更にとろりと愛液が溢れてくる。それがオレから最後の理性を奪うくらいにエロい。
「…。今度はオレをイカせて」
「ふ…ぁ…」
ズボンのベルトを外しながら浅い呼吸を繰り返す小さな唇を塞ぐと、くぐもった可愛い声ごと飲み込む。ひたすら小さな彼女の舌を味わったあと、すっかり痛いくらいに勃ちあがったそれにゴムを装着して、のナカへずぷっと埋め込んでいった。この瞬間がたまらなく幸せで気持ちいいんだってことは、を抱いて初めて知った感覚だ。他の女じゃ到底味わえない、好きな子と一つになれるという多幸感。イク前からイってるような心のオーガズムかもしれない。
仰向けで横になっているの身体を起こして向かい合うと、目尻から垂れた涙が彼女の頬を濡らしていく。その際、の瞼がゆっくり開いて潤んだ瞳と目が合った時、あまりに可愛くて繋がってる場所から一気に射精欲がこみ上げてくる。マズいと一旦、動くのをやめると、自分の首に彼女の腕を回してぎゅっと抱きしめた。
童貞じゃあるまいし、挿れてすぐにイクのだけは避けたい。
「ん…蘭ちゃ…ん…?」
「んー、ごめん。が可愛すぎて今すぐイっちゃそーだから落ち着くまで待って」
「…ぇ」
華奢な背中を抱き寄せての肩へ顎を乗せると、もぎゅうっと抱き着いてくるのが、たまらなく可愛い。
の足を対面座位の形へ誘導して互いに楽な体勢になると、彼女の鎖骨や胸の谷間、誘うように上を向いてる乳首にもちゅっと口付ける。たったそれだけで身を震わせるから、また欲がいっそう深まって腰の動きを再開した。深く奥まで繋がってるせいか、下から突くように動いてやるとが喉を反らせて背中をしならせる。そのたび、彼女の胸が誘うように揺れるから、そのままツンと上を向いている乳首をぱくりと食んだ。舌で転がしてやるだけでナカがぎゅうっと締め付けてくるのが気持ち良すぎてツラい。
「…ン…ら、蘭ちゃ…」
「…奥に当たって気持ちいい?」
「あ…っ…ンんっ」
最奥の子宮口を刺激してやるたび、の声がより甘い響きに変わっていく。だいぶポルチオも開発されてきたようで、奥に当たるたび身を震わせて可愛い声を上げるんだから、マジで可愛すぎて、オレのがナカでより硬さを増した気がした。
こんな風にゆっくり彼女を抱けるのは久々で、この一回じゃ納まらない気がする。二人きりになれるなんて滅多にないせいだ。
三人でするのもいいが、やっぱりこうしてを独り占めできる時間は控えめに言って最高かもしれない。竜胆には悪いけど。
あいつが今日のライブの話をした時から、地味にこれを狙ってたのは竜胆には内緒だ。オレも用があるから横浜に行くと言えば、安心して絶対に飲みに行くと思ってたから。
まあ竜胆にバレたら、また性格悪いだの、いいとこどりだの文句を言われるだろうが、あいつだってオレの立場になれば絶対に同じことをするに違いない。
何だかんだ言いながら、互いにを独り占めしたいのは同じだからだ。
初めて会った時は、ただの泣き虫だと思ってた女の子が、こんなに大切な存在になるなんて。あの頃のガキだったオレは想像すらしていなかった。
大人しい性格のは常にクラスの男子から意地悪されては泣いてるような子だったけど、今思えば意地悪をしてた男子どもも、きっとのことが好きだったに違いない。
小動物みたいで、きゅるんとしたは、ガキながらにめちゃくちゃ可愛かったからだ。でも本人は意外なほど自分に自信がなくて、意地悪されるのも嫌われてるからだと思い込んでるようだった。まあ、今も何気にそういうとこがあるから心配なんだけど。
モテる自覚がないせいか、他の男の下心にも気づかないし、褒められても冗談だと思ってるんだから呆れてしまう。だから今の職場も本音を言えば辞めさせたいが、が楽しく働いてる姿を見ると、オレも竜胆も結局は言い出せなくて今に至る。
「…ったく。いつまで経っても心配ばっかかけやがる」
「…ふ…ぁ…?」
の身体を揺らしながら、つい独り言ちると、彼女はとろんとした顔でオレを見つめてくる。その顔を見てたらたまらなくなった。
「な…に?蘭ちゃ…ん…」
「んー?今夜は朝まで抱こうかなーって話ー」
「…え…朝までって…ンぁ」
「いいだろ、たまには二人きりでのエッチも。こんなチャンス滅多にねえし」
「え…ン…っ」
「とりあえず一回イっとくか」
「…ひゃ…ぁっは、激し…蘭…ちゃぁぅ…イ、イっちゃ…う」
「オレも…もうイキそ…も一緒にイって」
乳首をちゅうっと軽く吸いながら、がつがつと下から突き上げて射精欲をたかめるように本気で抽送していくと、は呆気ないくらいに絶頂を迎えたらしい。一気にナカが収縮して締め付けてくるから、オレもそこで欲を全て吐き出した。
「ハァ…やば…頭が痺れてる…」
「だ…だいじょーぶ…?蘭ちゃん…」
そっとをソファに寝かせると、「気持ち良すぎてヤバいだけ」と言ってから、真っ赤になった彼女の頬、そして唇にもちゅっと口付ける。達した後の倦怠感もとなら心地いいものに変換されるから不思議だ。
軽く事後処理をしてからくったりしてるを抱えると、まずはバスルームへ直行した。はとろんとした目を何度かぱちぱち瞬きしてる。きっと何でそんなに急いでシャワー浴びるのって言いたいんだろう。
「朝までって言ったよなァ?まだたっぷり時間はあるから、まずは一緒に風呂入ろうなー?」
「え…!」
まさか本気だとは思ってなかったらしい。急にが腕の中で暴れ出した。オレが簡単に逃がすわけねえのに。
そのまま二人で風呂に入ってバスルームで一回して、体を洗ってやったあとオレの部屋に運んで三回ほどヤった。そのあと腹が減ってと一緒に仲良く軽食用にと買ってあった札幌一番塩ラーメンを食べて、片付けをしたあと、リビングで一緒にくっついて映画を観てたらムラムラして、またソファの上で二回。さすがに眠くなってオレの部屋で一緒に寝た。でも何故か朝方に目が覚めて、隣に寝てるを見て和んでたら、むにゃむにゃ寝言を言う彼女が可愛くて、ついでにもムラムラしたから寝込みを襲って強引に抱いてたら――。
「…は?何やってんの?ってか…何で兄貴がいるんだよ…っ」
さすがに竜胆も帰ってきたようで、オレの部屋から聞こえるの声を耳にした瞬間、速攻でオレの嘘に気づいたようだ。いきなりドアを開けて入ってくると、「兄ちゃんだけずりいだろ」と酔っ払い思考で参加してきて、結局いつもの形でのエッチとなってしまった。
ただは相当疲れたらしく。次の日はぐったりした顔で起きてくると「蘭ちゃんも竜ちゃんも嫌いっ」としばらく口を利いてくれなかった。
竜胆は竜胆で「オレは一回しかシテねえのに何で兄貴と同じ嫌いに分類されなきゃなんねーの…?」とキレてたけど、そこはまあ連帯責任ってやつだから、許せ、弟よ。

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