20-触れる手⑴
「ではリラックスして下さいね」
裸でうつ伏せになり、腰の辺りにタオルをかけられただけの状態で、はどこか落ち着かないそわそわした気分になった。
それでも綺麗な女性に「リラックスを」と微笑まれた手前、は照れ臭そうに頷いてゆっくりと目を閉じる。蘭の選んだスイートルームの二階部分は何もベッドルームがあるだけではない。そこはプライベートルームと呼ばれ、メインベッドルームの他に、バスルームが二つ、ミストシャワールームにサウナ、そしてトリートメントルームというものがあった。
普通の泊り客ならホテル館内にあるスパへ行くのだが、この部屋には最初から含まれている為、セラピストを手配すれば自分の部屋でトリートメントを行ってもらえるらしい。蘭は当然、それを予約していたようで、は訳も分からぬまま、部屋へ訪れた女性にまずはミストシャワーを浴びるよう促され、それが終わると施術用ベッドへと寝かされたのだ。
今回のコースはボディに加えてフェイシャルマッサージ、スクラブ、ホットストーンなどのあらゆるサービスがある。
フルボディではスクラブにより肌のトーンを均一にして透明感のある肌へと導き、フェイシャルではブライトニング効果を高め、ワントーン明るい美しい肌に仕上がると説明された。
個人で申し込めば数万円以上のコースだが、このスイートでは当然これも料金に含まれている。セラピストの手と腕を用いて長めのストロークと、色んな角度からの圧は身体の奥深くへと浸透し、本来の活性を働きかけるようだ。
英国王室御用達、"アロマセラピーアソシエイツ"のボディオイルで上質な癒しをもたらし、ハンドとストーンのコンビネーションは身体を芯から温め、深いリラクゼーション効果がある。
元々肌が綺麗なだと、ここまでのサービスは受けずとも良さそうなものなのだが、蘭は気分的なものとしてに贅沢を味わわせてあげたかった。
本来なら両親から可愛がれ、慈しまれて育つはずだったは、義兄である京介にその機会を奪われた。監禁され、酷い暴力で支配され、まるで操り人形のような生活を長い年月もの間、強いられて来たのだ。そんなに女の子として生まれて来た喜びを思い出して欲しかった。
だからこそ新婚旅行代わりに、日常を忘れて寛げるこのホテルへ連れて来たのだ。
が施術を受けている間、部屋に設置されているサウナで汗を流し、その後に軽くシャワーを浴びた蘭は、バスローブを羽織りリビングのバーカウンターにあるワインセラーからシャンパンを選ぶ。バーの一画には色々なセットが置いてあるので、アイスペールに氷を入れて、そこへシャンパンボトルを差し込んだ。
「あ~昼間の酒って効くな、やっぱ」
この場に竜胆がいれば、バスローブ姿で寛ぎ、グラスに注いだシャンパンを飲む蘭を見て、どこの王さまだと突っ込まれていただろう。そんな小うるさい弟もいないので、蘭はのんびり六本木の街並みを見下ろし、一息ついていた。その時、突然ケータイが鳴り出した。見れば先ほど頭に浮かんだ男の名前が表示されている。
蘭は迷うことなく電話に出た。
「鶴蝶か?丁度良かった。オレも話あんだよ」
『あ?いきなり何だよ。つーか、今、話してても大丈夫か?は?』
「ああ。は今、トリートメント中」
『トリートメント?風呂入ってるってことか?こんな真昼間に…って、まさかオマエ!真昼間からを襲ったとか言うんじゃ――』
「ハァ?違うし。スパだよ、スパ」
アホな勘違いをする鶴蝶に呆れ顔で説明すれば、更にドアホな応えが返ってきた。
『あぁ?スーパー行ってんのか?』
「スーパーじゃねーよ。ス・パ!」
『…ぐっ。何言ってっかわかんねーぞ、テメェ』
「いや、それ完全にコッチの台詞だから。で?まず鶴蝶の用件は何だよ」
これ以上、鶴蝶のボケに付き合う気はないと本題に入る。鶴蝶もそう思ったのか軽く舌打ちすると共に、話を元に戻した。
『稀咲がイザナにコソコソ話してた内容が分かった』
「何だった?」
『アイツ、東卍を潰してぇらしい』
「東卍って…渋谷の?」
『ああ』
東卍こと東京卍會は、渋谷に拠点を置くチームの名前で蘭もよく知っていた。
去年のハロウィンに芭流覇羅というチームと東卍が抗争をすると聞いて、竜胆や仲間と一緒に見学をしに行ったことがある。
そして稀咲は当時、その東卍の参番隊隊長で、半間は芭流覇羅の副総長という肩書だった。その敵同士だった二人が何故か今年になってから天竺へ入って来たのだ。
元々イザナと稀咲は知り合いだったらしいが、その辺のことは蘭も良く知らない。ただ、あのハロウィン抗争の時から、稀咲と半間が組んでいたんじゃないかと睨んでいた。
それは稀咲と半間が裏で画策するような人物ということであり、だからこそ蘭は二人を信用していないし、稀咲がイザナに近づいて来たことを快く思っていない。
『稀咲は昨年末、マイキーに東卍クビにされたらしい。んで稀咲を通して東卍に下った半間も稀咲について東卍を抜けた』
「それでイザナに近づいた理由は?東卍潰しの為かよ」
『そうみたいだな。まあ、マイキーと因縁があるイザナは当然東卍とぶつかるのは最初から視野に入れてたし、もしかしたら近々動くかもしれねえ』
「そっか…。んじゃーますます早くしねえとな…」
『あ?何を?』
「いや、オレもイザナの動きをオマエに訊こうと思ってたんだけど…」
そこで蘭は先ほど危惧していたことを鶴蝶に話し、自分に何かあった場合、の面倒を見れる人間を探すつもりだと説明した。
『何かあったらって何だよ…。蘭、オマエらしくもねえな』
「だから念の為だよ。オマエやイザナがいりゃ抗争は楽勝だろうけど、東卍もそう甘くねえ。ウチと東卍がぶつかりゃ何が起こるか分かんねーだろ」
『まあ…そうかもしれねぇけど。いや、そりゃそうか。今までとは違うもんな、オマエの環境も』
「オレや竜胆だけならどうとでもなっけど…。がひとりになることがあればやべぇし、色々考えてるとこ」
チームで動くとなればメンバーには頼めない。そもそも信用出来るメンバーなど限られている。というか鶴蝶やイザナくらいしかしない。
だがこの二人は抗争になれば中心となって動く人物であり、そんなことは任せられない。
『あ、ココはどうだ?オマエ、今アイツにの家庭教師頼んでんだろ』
「そうだけど…抗争になりゃ、いくら何でもココだって収集されんだろ」
『もちろん収集はされるだろうけど、元々アイツはオレたちみたいな戦闘要員じゃねぇだろ。あくまで金銭的なことで呼んだわけだしな。なら戦況が怪しくなってきたらアイツだけでも逃がせばいい』
「あーなるほど。鶴蝶のクセに良いこと言うじゃん」
『あ?オレのクセにって何だよっ』
すぐムキになる鶴蝶に蘭は苦笑しつつ、ココにも一応、今の話を伝えておこうと考えた。ただ男だけをの傍に置いておくのも心配だった。の女としての警戒心が薄いせいだ。
自分が不在の時にあのクセが出てしまったら、と思うとイライラどころの話ではない。
「ま、他にも良い人材いないか探してみるわ」
『ああ、それがいい。んじゃ、また何か分かったら連絡する』
鶴蝶はそこで電話を切った。その時後ろから「蘭ちゃん?」と呼ぶ声が聞こえて振り返ると、施術の終えたがバスローブ姿で戻って来た。
「終わった?」
「うん」
は嬉しそうに蘭の所へ行くと隣に腰を掛ける。セラピストの女性が「では失礼します」と声をかけて出て行くのを確認すると、蘭はすぐにを抱き寄せた。
「つるっつるじゃん、」
「え、ほんと?」
「まあ、は肌も元々綺麗だから更に綺麗になってる。ん~スベスベ」
蘭が頬に頬ずりすると、は恥ずかしそうにしながら、何故か蘭の頬にぺとっと触れた。
「蘭ちゃんもスベスベ」
「あーさっき待ってる間にサウナ入ったからな」
「サウナ…」
「さっきあったろ。バスルームの向かい側に木壁で囲まれた個室。あれだよ」
「サウナって何…?」
「…そこから?」
首を傾げるを見て蘭は苦笑いを零すと、普段以上に艶のある頬へちゅっと口付けた。そしての左手薬指で主張している輝きを確認すると、そこにもキスを落とす。
お揃いの指輪を見ていたら、二人が見えない何かで強く結ばれているような思いがこみ上げてきて、蘭はそんな自分が少し気持ち悪いとさえ思う。
これまで付き合ってた女にどれだけ強請られても指輪を買ったことすらなかったのは、それを付けると"灰谷蘭は私のもの"という首輪を付けられるような気がしたからだ。
なのに今の自分はそんな女達と似たような思考回路で、に結婚指輪をさせている。彼女があまりに無防備なせいで心配事は尽きないから、自分のものだという証として指輪を付けさせてるようなものだ。
と出逢ってから、周りのヤツから何度となく言われた「らしくない」という言葉は、蘭自身が一番思っていることだった。
それでも、恥も外聞もなく。が大切だと感じている今の自分は嫌いじゃない。
「…ん、蘭ちゃん…?」
引き寄せられるように唇を寄せて、ちゅっと啄むようにキスをすると、が恥ずかしそうに見上げてくる。恰好が恰好だけに、その瞳はまるで誘っているかのように見えて、僅かに喉の奥が鳴った気がした。
口紅も落としたはずの艶のある唇は蘭の目から見ても美味しそうで、思わずこのまま押し倒し、欲情のままにを抱いてしまいたいという思いがこみ上げる。
これまでは曖昧な関係のまま、手を出していい相手ではないと自制してきた。そして、それが出来ていたのは、自分の気持ちをハッキリ自覚していなかったからだ。
でも今は違う。ハッキリとが好きだと、自分にとって必要な相手だと自覚している。だからこそ、これまでの冷静な自分を保っていられるか分からなかった。
蘭が望めば、は受け入れてくれるかもしれない。ただその行為がにとってトラウマになってやしないかという心配があった。
「そうだ。食事はレストランで食べる?それとも部屋で食べるか?」
頬に口付けながら訪ねると、は「え、お部屋で食べられるの」と驚いた。
「もちろん。好きな料理を運んでもらえるけど…は部屋で食う方がいいのかよ?」
「うん」
「マジ?せっかくお洒落してきたんだし、服に着替えてレストラン行ってもいいのに」
蘭はどちらでも良かったが、ずっと部屋にいるのはにとっても退屈なんじゃないかと思ったから提案しただけだ。なのには首を振ると「蘭ちゃんと二人でいたいから…部屋がいい」と恥ずかしそうに呟く。
あまりに可愛らしい理由を口にされ、思わず蘭の口元も緩んでしまった。
「オレと二人がいいのかよ」
「…うん。でも蘭ちゃんが外で食べたいなら――」
と言いかけたを抱き寄せ、その唇を今度こそ塞ぐ。
「んん…っ?」
突然のキスに驚いたのか、の瞳が大きく見開かれる。薄目開けてそれに気づいた蘭は、ゆっくりと唇を食みながらも、最後にちゅっと音を立てて解放した。
「ら…蘭ちゃん…どうしたの…?」
「ん-?があまりに可愛いこと言うからちゅーしたくなっただけ」
「…え」
額同士をくっつけて微笑むと、のトリートメントを受けた滑らかな頬がふんわりピンク色に染まる。その頬にも唇を落とすと、はくすぐったいという顔で照れ臭そうに笑った。
出逢った頃は殆ど笑顔など見せなかったが、今では自然に笑ってくれることが蘭にとっては何よりも嬉しい。
「じゃあ食事は部屋でとるか。ああ、そうだ。シアタールームもあるから映画も見れるけど」
「え!映画も見れるの、この部屋!凄いっ」
「予約する時に頼めば防音設備のある部屋に替えてくれるんだよ」
「防音…?」
「音が外に漏れないような造りになってる部屋。だからが怖い映画を観てどんだけ叫んでもへーき」
「そ、そんな叫ばないもん…」
「ほんとかよ。じゃあ後でホラー見る?」
「う…うん。み、見れるよ」
言いながらも視線が泳いでいるを見て、蘭は笑いを噛み殺した。観れるも何も、は怖いものが苦手なのだ。
前に竜胆も入れて三人でホラー映画を見ていた時、あまりにが叫ぶので、竜胆に「の声でビビるわっ」と怒られていたくらいに。
「じゃあ、今夜はホラーにしよう」
「い、いいよ」
ニヤリと笑みを浮かべながら蘭がわざと強調して言えば、も引くに引けなくなったのか、そんな返しをして来る。
「あーっ楽しみだなー」
からかうように固まっているを抱き寄せた蘭は、きゅっと強く結ばれている小さな唇にキス落とした。
|||
「はあ~オレもそろそろ彼女欲しくなって来たわー」
その頃、灰谷家では竜胆と九井が、蘭に言われた通り寂しく男同士で酒を飲んでいた。
最初はビールから始まり、そのうちシャンパン飲もうぜと言い出した竜胆は、自宅にあるワインセラーからシャンパンを出してきた。
あげく数本は空にしてしまい、二人はいい感じに酔っている。
「そう言えば竜胆くんってどんな女の子がタイプなんすか?」
「タイプ~?」
「やっぱり前の蘭さんみたいに年上の女性とか?」
「げ…年上はいいわ、オレ。兄貴の歴代彼女を見てたら、とてもじゃないけど彼女にしたいとか思えねえ」
徐に顔をしかめた竜胆は、何本目かのシャンパンをグラスに注ぐと、それを美味しそうに流し込む。
「オレは年下の素直で可愛い子がいい。オレの言うこと聞いてくれる優しい女の子ーって感じの」
「…あー何か分かる気が…」
と相槌を打った九井だったが、ふと、"それってちゃんなのでは"と思う。だが竜胆は気づいていない様子で、またしても蘭の元カノのことを愚痴りだした。
「まかり間違っても兄貴が前に付き合ってきた女達は好きにならねえ!むしろ嫌いなタイプになったわ」
「何があったんすか。蘭さんの元カノ達と」
「んぁ~。確かに美人でスタイルいいし、見た目で言えばいい女ばっかだったけど、マジ性格悪すぎなんだよ。弟のオレのことは顎で使うようなさ」
「えー…それは確かに嫌っすね。あ、この前のアリサって人みたいな感じすか」
「あーそうそう。アリサは歴代の中でもぶっちぎりでキツかったけど、だいたい皆プライド高くて気は強かった…。最初はいい顔してるのに途中から変ってくのは何でなんだ?」
竜胆は首を傾げながら思い出す。だいたい蘭は見た目から入って、後々で性格が合わないだの何だのとモメ出すのだ。
蘭と合う性格ってどんな女だ?といつも疑問に思う。
「兄貴はさ~見事に"控え目"って言葉を知らないような女に捕まるから、最後はいつもケンカ別れになんだよ」
「あ~。まあ…何となく分かるっすけど。蘭さんからすれば彼女もアクセサリーみたいな感じだったのかも」
「あっそれだ!自分に合うような見た目の女ばっか気に入ってたし」
九井もシャンパンを飲みながら「やっぱり」と苦笑いを浮かべる。いつの世も、いい男は美人を隣におきたがり、そんな男に選ばれるほどの美人は気が強いということなんだろう。それでも互いに尊重し合えれば早々別れることにはならないだろうが、それが出来ないから最後はケンカ別れになるのだ。
「でもその点、ちゃんは蘭さんに合ってるってことなんじゃないんすか。いつも仲いいし、ケンカしてるの見たことない」
「…まあ。それはオレも驚いてるけどな」
「驚く?」
「だってあの兄貴が女、それもガキんちょひとりに振り回されてる姿ってレアじゃね?」
「ま、まあ…そこはオレも驚いたっすけど」
身を乗り出してくる竜胆の迫力に、九井も後退しながら頷く。九井が知っている蘭はどこか冷めた印象があった。
「毎回、年上女と付き合った時は甘えられるから楽なんつって最初はいい感じに大人の付き合いしてんだけど、一ヶ月もすれば案の定、兄貴の方が主導権握ってるし、マンネリなのか腕組まれてもくっつくなとか、そんなことで文句言ってるし。でもの場合は毎日顔合わせてんのに常にくっついてるし抱っこしてるし、何ならオレの前でもちゅーするし?歴代の彼女にはオレの前で絶対キスとかしなかった男なのに」
「そ、そーなんすか…?今の蘭さん見てると想像できねえ…」
先ほどにキスをしていた蘭を思い出し、九井は意外といった顔をした。前からあんなベタベタ系の付き合いをしてるのかと思ってたのだ。
「だろ~?弟の前で女とイチャつくのは兄の威厳がどーとか前に言ってたのに、ならいいのかよって最初びっくりしたわ」
「それって結局…本気で好きになった子にはどんな男も弱いってことじゃないんすかね」
「…本気で…好きになった子…?兄貴が…?を本気で?」
「え、だって蘭さん、ちゃんのことめちゃくちゃ好きっすよね。オレは見ててそう感じるけど」
「………」
九井の言葉に竜胆は複雑そうな顔をしたが、小さく息を吐くと「やっぱそうなのか…」と呟く。近くにいすぎるせいで、蘭の意外な姿を目の当たりにしていても「いや、まさか」と認めることが出来なかったのだ。
しかし九井のように一歩引いて見られる人間には、きっとそれは本気かそうじゃないかの違いに見えるのかもしれない。
竜胆にしてみれば子供の頃から傍にいた蘭が、と出逢ってからは自分の知らない顔ばかり見せるようになって、どこか寂しいという気持ちもあった。
そんな思いがへの嫉妬という、おかしな形で最初は出てしまっていたのも、今は自覚している。
ただ今の蘭も竜胆は嫌いじゃない。いやむしろ好きだった。
あの冷徹で理不尽な蘭が、のことで慌てたり、デレたり、怒ったりしてるのを見るのは嫌じゃなくなった。以前の蘭は笑顔でも実は怒ってたり、その逆も然りで分かりづらいところがあったし、常に先読みして冷徹に、冷静に物を考える。なのに今ではを相手にしていると、そんな余裕はなくなるらしい。
「まあ、その分、こっちにとばっちり来ることもあっけどさー。オレもぶっちゃければのことは妹みたいで可愛いとか思っちゃってるし…実は」
「あーそれはオレもだいぶ前から気づいてたっすけど」
「は?何で?」
「何でって…竜胆くん、結構ちゃんにデレてましたけど…」
「………マジ?」
「………(自覚なかったんか、この人)」
と、九井は思いつつも何故かへこんだ様子の竜胆を慰めるべく、空いたグラスにシャンパンを注いであげた。

メッセージは文字まで、同一IPアドレスからの送信は一日回までひとこと送る