我がまま。横柄。口悪し。
春千夜と初対面をしてからが何度となく感じた印象だ。
梵天の幹部と気づいた時は本能的にビビってしまったものの、その後に話した様子から必要以上に怖がることはないと思った。要は普段通り、顧客の情報をきちんと守っていれば問題ない。
(わたしが気づいても特に何とも思ってないようだし…)
裸足で飛び出してしまった春千夜の足を拭いてやりながら僅かに視線を上げる。春千夜はエントランスの框部分に座りながら、両脚を投げ出した状態で「ちゃんと綺麗に拭けよ」と相変わらず偉そうだった。
(かなりのオレ様だ…。こんなに綺麗な顔立ちなのにギャップがありすぎる…)
素直に「はい」と応えながら、内心では首を傾げてしまう。まあ反社組織の人間なのだから別に不思議じゃないかと変な納得をしながら、春千夜の足を丁寧に拭き終えた。
「これで大丈夫ですか?」
たかだか足を拭いただけなのに凄く疲れた。体力的にとかではなく、精神的に。
逆に拭いてもらった本人はスッキリしたのか「ああ」と短く応えて立ち上がった。これでやっと解放される。
そう思ったは安堵からホっと息を吐いた。客を相手にここまで気を張ったのは初めてかもしれない。
時計を確認すると、すでに午後7時になろうとしている。普段なら帰宅ラッシュ真っ最中の時間だが、今日は休日。満員とまではいかないだろうが、それでもこの時間なら多少は混んでいるかもしれない。
はなるべく早く家路につきたかった。
「あの…ではわたしはこれで失礼します」
緊張が少し解れてきたからなのか、よく分からない疲労感に襲われる。リビングへ向かった春千夜へ、一応断りを入れると、はドアノブに手をかけた。サッサと帰って熱いお風呂にでも浸かった後は、冷えたビールを飲む。それで一日に疲れが癒えるはず。
そんなことを想像すると、ちょっとだけ心がウキウキしてきた。
なのに――ドアを開けた直後「ちょっと待て」という声が追いかけてきた。
「送ってやる」
「…へ?」
その言葉に驚いて振り向くと、春千夜は手に車のキーらしきものを持って再びエントランスの方へと歩いて来た。
「あの…それはどういう…」
「あ?どういうも何も送ってやるって言ってんだよ」
「……」
何故?と尋ねたかったが、春千夜は戸惑うに構うことなく 今度はキッチリ靴――といっても服装に合わせてか、カジュアルなサンダルを履いて廊下へと出て行く。(でもエルメス!)
どうやら本気で送ろうとしているようだ。
「あ、あの三途さん――」
「あ?」
「有り難いんですけど…お客様に送ってもらうのはちょっと…」
「何でだよ。んな規約なんてねえだろ」
「そ、そうですけど…」
「いいからサッサと来い」
問答無用。そんな口調で言うと、春千夜はをエントランスから引っ張り出し、きっちり鍵を閉めてしまった。こうなると断る空気でもない。
(どうしよう…会ったばかりのお客様に送ってもらうなんて…。でもこれ以上、何か言えば気分を害して東京湾に沈められる…?)(!)
脳内であれこれ葛藤した結果、最悪の想像しか浮かばない。仕方ない…と、ここは素直に送ってもらうことにした。
それにどういう思惑があるにせよ、本音を言えばこの疲れた体で混雑する電車に乗るのは億劫だった。
あまり顧客と親しい関係になるのはの中で良くないとは思うのだが、送ってくれるというのを無下に断るのも失礼だと考えた。
「じゃ、じゃあ…宜しくお願いします…」
「おう」
春千夜は短く応えると指で車のキーを回しながら再びエレベーターホールへ歩いて行く。その後からも続いた。
このマンションの駐車スペースは地下にある。地下一階二階がまるまる駐車場になっているのはも知っていたが下りるのは初めてだ。
「こっちだ」
エレベーターで地下二階まで下りると、春千夜は慣れた足取りで歩いて行く。さすがは高級タワーマンション、駐車場にはでも知ってるような高級車がズラリと並んでいた。
ベンツ、BMWは当たり前。他にも有名どころのポルシェやフェラーリ、マセラティ、他に映画でしか見たことのないランボルギーニやジャガーまである。
(す、凄い…いや高級マンションとは知ってたけど、駐車場にある車だけで億単位は余裕で超えてるってば…)
見慣れない高級車が並ぶ場所を歩いているだけで、は頭がクラクラしてきた。自分の年収を考えると、これほどの車を所有している人間がこんなにも多いことが信じられない。
(傷なんか付けたら大変だ…)
普段あまり見る機会のない高級車を眺めながら、極力近づかないよう細心の注意を払う。万が一、鞄の金具にでも触れてしまっては大ごとだ。少し傷がついただけでも修理代だけで数千万はいきそうだ。
内心ビクビクしていると、前を歩いていた春千夜がふと足を止め、キーをとある車の方へ向けた。その瞬間、一台の車から電子音がしてライトが点滅し始める。
「乗れ」
「え…これ…ですか?」
その車を見ては絶句した。これまでの車に対する自分の常識から考えれば、ケタ外れに大きかったからだ。
それは超大型車のハマーという外車だった。
(でか…っ!戦車みたい…っ)
あまりに幅がある為、贅沢に二台分のスペースを取っている。こんな大きな車を見るのは初めてで、はマジマジと真っ黒な車体を凝視してしまった。
「何してんだ?早く乗れ」
「は、はい…っ」
春千夜はサッサと運転席へ乗り込み、エンジンをかけている。そのエンジン音の迫力にもビビりながら、は慌てたように助手席側へ回った。ただ…
「何してんだ?」
「す、すみません…ここ高くて…」
車体がここまで大きいSUVは当然、タイヤもデカい。イコール、助手席の位置が必然的に上がる為、足場が設置されてるのだが、小柄なはどこかへ掴まらないといけず、普通車のように素早く乗り込むといった動作が簡単ではなかった。ただ掴まろうにもどこへ手をかけていいのかが分からない。ピカピカに磨かれている車体に指紋をつけるのも気が引けた。
「ったく…仕方ねえなァ…」
オロオロしているを見かねたらしい。春千夜は呆れたように言うと、一度運転席から降りて助手席側へと歩いて来た。思わず「すみません――」という言葉が口からついて出る。どんくさいせいで春千夜をイラつかせてしまったのかと思ったのだ。だが頭を下げる前に、の体はふわりと浮いていた。
「ひゃ…」
「ほら」
上手く乗り込めないの体を、春千夜はひょいっと持ち上げ、そのまま助手席へと座らせる。その後、呆気にとられているを見上げて軽く吹き出した。
「オマエ、ちっせーな、マジで。子供かよ」
「な…」
軽々と持ち上げられたことにも驚いたが、今度は羞恥心で頬が赤くなる。大きな車とはいえ、大人の自分が一人で乗れない現実が恥ずかしかった。あげく子供、と笑われたのだから最悪だ。
「す、すみませんね。チビで」
姉の砂羽はスラリとしたスタイルなのにも関わらず、何故かは中学の頃から身長が殆ど変わらないまま。
何気に気にしていたことを春千夜に笑われ、少しだけムっとしてしまった。
好きで小さく生まれたわけじゃないのに、と思う。
しかし春千夜は再び運転席に乗り込むと「別にいーんじゃねえの」と笑った。
「オレも仲間ん中じゃ小せえ方だしな」
「…え…そう…なんですか?」
仲間?梵天の?と思いながら、視線を春千夜へ向けた。
「まあな」と応える春千夜の表情は意外なほど柔らかい。
「それに…ボスはオレより小柄だけど最強だし、小さいからダメだとか思ったことねえよ」
ボス、と聞いてドキリとしたものの、その名を口にした時の春千夜の顔は驚くほどに優しい。その人物への思いが何となくにも伝わってきた。
恐ろしい組織のはずなのに、その中でも信頼関係があるんだと、どこか不思議な気分になる。
「三途さんは…その…方のこと、大切に思ってるんですね」
「…まぁ、な。つーか、自分とこのトップは大事に決まってんだろ」
「…そう、ですよね…」
照れもせず自分のボスのことを大事だと言い切る春千夜に、は少し驚いた。こういう場合、男の方が照れたりすることが多いのに、彼にはそういったものがないらしい。
(案外…素直な人なのかな…)
口も態度もいいとはお世辞にも言えない。そんな男の意外な一面に触れて、はふと笑みを浮かべた。
梵天と分かった時の恐怖は少しずつ緩和していく。
「つーか、いい加減それ外せ。暑苦しい」
「え…?」
その言葉にふと顔を向けると、春千夜の手がの方へ伸びて、綺麗な指先が口元を覆っていたマスクを下げていく。その予想外の行動に一瞬だけフリーズした。
薄暗い車内で春千夜と目が合い、しばし見つめ合う。
「へえ、オマエ、そんな顔してんだ」
「…っ」
吸い込まれそうなほど綺麗な瞳に見惚れていたは、春千夜の言葉にハッと我に返った。
一日仕事をしてきた汗まみれの顔を晒している。そこに気づいた時「み、見ないで下さい」と慌てて口元を手で覆う。薄くメイクはしていたものの、今は確実に剥げてるはずだ。なのに春千夜は勝手にマスクを奪うと鼻で笑った。
「雇ってるスタッフの顔も知らねえのは嫌だろ。特にこうして会っちまった後は」
「そ、そうですけど…いきなり外すことないじゃないですか…」
「息苦しいだろうと思ったんだよ。何を気にしてんだ、今更」
春千夜は笑っているが、は笑えなかった。こんな美形の前でスッピンに近い顔を晒すなんて恥ずかしいにもほどがある。
(って、何でわたし、そんなこと気にしてるの…?別に三途さんにどう思われたっていいはずでしょ)
あくまで二人の関係は依頼主と代行サービスのスタッフ。それ以上でも以下でもない。
そもそも、こんな風に仕事以外の時間を共有してる方がおかしい。
(やっぱり電車で帰った方が――)
ふと思い直し、春千夜にそう伝えようとした瞬間、大きなエンジン音が響き、ハマーが発車した。
「あ、あの…三途さん、やっぱりわたし電車で――」
「うっせぇな。いいからオマエんち、どこだよ」
有無も言わせず、春千夜は慣れた手つきでハンドルを切る。その横顔を恨めしそうに見ながら、は溜息を吐いた。こうなれば素直に送ってもらうしかない。
「えっと…家は世田谷の――」
仕方なしに住所を告げる。そこに春千夜のある思惑があることを、が気づくはずもなかった。
△▼△
(三茶か…。かなり近所だな…)
から聞きだした住所は、春千夜のマンションから車で数分の場所だった。世田谷区の中でも知名度の高い商業地の一つであり、"住みたい町ランキング"では上位に名を連ねる人気の住宅地でもある。渋谷に近く、お洒落な店も多い影響で、トレンディな街として紹介されることも多い。
の住むマンションは駅からも数分のところにあるようだ。今は姉と二人暮らしだと教えてくれた。
(姉がいんのか…)
春千夜の中で小さな警戒心が湧く。どれほど口が堅い人間でも、家族となれば気が緩んでしまうこともある。
客の守秘義務があると豪語していたこのが、そうじゃないとも言い切れない。そしてが真面目な性格でも、姉が同じとは限らないのだ。妹のことを心配して余計なことをされても困る。
「…オレのことは姉ちゃんでも話すなよ」
念のため、しっかり釘をさすと、は再び心外な、という顔で春千夜を見た。今度はマスクをしていない為、不満そうな表情がハッキリ分かる。その顏はどこかあどけない。
「もちろん言いません」
はまたしてもキッパリ言い切ると、プイっと顔を反らして外の景色を眺めている。その童顔ともいえる横顔からは意志の強さが見てとれた。よほど今の仕事に誇りを持っているんだろう。
(この様子じゃ大丈夫か…。まあ自分の会社の経営陣が反社組織だとは知らねえみたいだけどな…)
可哀そうに、と内心思う。
の勤める"アイシング"は、梵天と対立している愛田興業という組織の会社だ。この数か月調べてみたが、ダミー会社というよりは、普通に運営していることが分かってきた。スタッフの殆どが一般人の素人だということも。ただその中に組織の人間が紛れ込んでいることは掴んでいた。金持ち相手にスタッフと称した人間を送り込み、弱みを探らせ、何か掴めばそれを元に脅迫する。
"アイシング"は愛田興業の金の生る木。その一つに過ぎない。
(コイツだけじゃなく、きっと働いてる奴らの殆どは何も知らねえんだろうな)
実際、春千夜の担当になったこれまでのスタッフはどれも素人だった。このも然り。
上の人間が春千夜の正体に気づいて敢えてそうしていたのかもしれないが、実際のところは分からない。
最初はあまりに丁寧な仕事をするを疑ったのだが、春千夜の思惑は見事に外れたようだ。こうして会ってみれば、ただの真面目な素人だと分かった。念のために住む場所を聞きだしたが、無意味だったかもしれない。
(もうすぐ自分の会社がなくなると知ったら、コイツはどうすんだか)
隣で欠伸を噛み殺しているを見ながら、苦笑いを浮かべる。"アイシング"はもうすぐ梵天が吸収する予定だった。敵対組織の金の生る木を枯らせば、その分梵天が潤うことになる。
そう言ったのは金庫番の九井だ。
「あ、そこの角を右です」
不意にが窓の外を指さした。見ればマンションなどが立ち並ぶ一画が視界に入り、言われた通りハンドルを切る。
「あの茶色いマンションです」
「へえ、いいとこ住んでんだな。駅からも近い」
「姉が見栄っ張りな人で…住むなら絶対に駅近なマンションだって言って…っていうか、三途さんに言われても嫌味にしか聞こえませんよ」
「あ?」
「だって、あんな高級マンションに住んでるじゃないですか」
苦笑気味に言われ、春千夜も「あー…」と曖昧に応える。あのマンションは言ってみればただのダミー部屋だ。梵天が所有してる部屋を時々使用してるに過ぎない。今は"アイシング"の内情を調べる為に代行を頼み、住んでるふりをしているだけだ。普段から不在がちなのはそういった理由もあった。
「あの…送って頂いてありがとう御座いました」
車をマンション前に停車させると、が恐縮しながらお礼を言ってきた。たかだか数分の距離を送っただけなのに何を大げさな、と思う。それに何も親切心で送ったわけじゃない。春千夜はただの家を知りたかっただけだ。梵天の幹部と気づいた彼女が自分の不利益になることをした際、すぐにでも始末をつけるためには家を知っておいた方がスムーズにいく。
の真面目な性格を知り、信用するとは言ったが、100%という意味じゃない。
「それではこれで…」
「ああ」
は最後に頭を下げると、車を降りるのにドアを開けて足を外側へ向ける。だが高さを忘れていたらしい。
普通に降りようと足を下ろした瞬間、春千夜の視界から突然消えた。
「…ひゃぁ…!」
「は…?」
悲鳴と共にドシンという派手な音を聞き、春千夜は何が起きたのか一瞬分からなかった。すぐに車から降りて助手席側へと回れば、そこには腰を擦りながら座り込んでいるの姿がある。
「…何してんだ、オマエ…」
「うぅ…」
春千夜が心底呆れながら溜息を吐く。状態から見て、車体の高さを忘れ、降りる際に足場を踏み外したのは容易に想像がついたのだ。
「大丈夫かよ…」
「す、すみません…」
仕方ないとばかりにしゃがみこみ、の顔を覗き込む。ただでさえ童顔なのに、は叱られた子供のように泣きそうな顔で春千夜を見上げてきた。
「…さっきの言葉そっくり返すわ」
「…はい?」
「オマエ、実はドジだろ」
「……う」
ニヤリとして突っ込むと、は恥ずかしそうに言葉を詰まらせ、へにゃりと眉を下げた。その情けない表情がおかしくて自然と笑ってしまう。
「ほら、立てるかよ」
「は、はい…ほんと…すみません…」
仕方なしに手を差し出せば、も素直にその手をとる。その際、彼女の手の小ささに驚いた。
「ちっせぇ手…」
「え?」
「よくこんな小さい手であの部屋掃除してんな、オマエ」
「あ…」
が掃除に来ている部屋は無駄に広く部屋数もある。その部屋をたった一人であれほど綺麗にしていくのだから、相当大変だろうと思ったのだ。
綺麗好きな分、春千夜も自分でマメに掃除をするタチなので、大変さはよく分かっていた。
「えっと…あ…荒れてるので…離して下さい…」
「あ?」
掴まれたままなのが気になったらしい。は恥ずかしそうに手を外すと、今度は隠すように手で手を覆う。
「荒れてガサガサだから…」
自分の手を擦りながら、が呟く。確かに触れた時、カサついた感じはしたものの、仕事の後なのだから当然だ。
「…別に気にしてねえよ。そりゃあんだけ綺麗に掃除してくれてんだし荒れて当たり前だろが」
「…え…」
「何だよ」
は驚いた表情で春千夜を見上げながら「いえ…」と慌てて首を振った。その様子から、本人が自分の手荒れを気にしているのが伺える。仕事に誇りを持っている彼女でも、そういうことは気にするのかと不思議に思った。
そう言えば――自分の周りにいる女達はみな、手の先、爪の一本一本まで綺麗にケアしている。アイツらは自分で掃除をしたこともないんだろう。
の働く手に触れて、初めてそこに気づいた。
「あ、じゃあ…ご迷惑をおかけしました」
「別に迷惑じゃねえよ。つーか、腰は大丈夫かよ」
「は、はい…ちょっと痛むくらいです」
は未だ恥ずかしそうに俯きながら頷く。でもすぐに顔を上げると「あの…」と春千夜を見上げた。
「次のご予約は明後日で間違いないですか?」
「あ?あー…掃除か」
「はい」
言われて思い出した。代行サービスは一日置きに、と予約してあるのだ。
「ああ。それで頼む」
「分かりました。では明後日の火曜日はいつも通りの時間で行かせてもらいます」
先ほどのドジな姿から一変、すでに代行スタッフとしての顔を取り戻しているは、背筋を伸ばして頭を下げた。
だいたい春千夜のいない昼過ぎには来ているようだが、特に時間指定はしていない。好きにしろ、と言って車へ乗り込もうとした。その時――。
「あれ、?」
「あ…お姉ちゃん…」
声のした方へ振り返ると、そこにはスラリとした派手めの女が、驚いた表情で立っていた。手にはコンビニの袋が握られている。軽装なところを見ると、近所のコンビニで買い物をしてきたんだろう。
これがの言う姉か、と春千夜は思った。
「そんなとこで何してんの、あんた……ってか…えっ誰?そのイケメン!」
「……っ」
どこかミーハーなノリで駆け寄ってくる女を見て、春千夜はギョっとしながら後ずさる。
それを見たは困ったように天を仰いでいた。