長男、レオナルドの憂鬱この日、俺は最近知り合ったモデルの家へと来ていた。 食事だけのはずが、食べ終わった後、彼女が妖しい微笑みを見せつつ、「うちに…来ない?」 と誘ってきたからだ.。 この誘いを断る男は、そういないだろう。俺も同じく世の男どもに習って二つ返事でOKした。 それで…今は二人でベッドで、まどろんでいるというわけ。だが俺は、そろそろ帰りたくて仕方がなかった。 それなのに彼女は、なかなか離してくれない。 現在、夜中の12時過ぎ――たいして遅いというわけでもないが… 俺はそっと腕枕を外すとベッドへと起き上がった。 すると彼女も裸身にシーツを巻きつけて上半身だけ起す。 「…レオ?どうしても帰るの?泊まって行けばいいのに…。明日はオフだって言ってなかった?」 「そうだけど…そろそろ次の映画の撮影が始まるんだ。セリフ入れたいしね。それに俺は仕事以外では外泊はしない主義なんだ」 「…え?どうして?別に…外泊したって家の人に怒られるわけでもないでしょう?」 その言葉に俺は少し苦笑すると、 「まあね…。弟達だって別に俺が帰ろうが泊まってこようが気づきもしないんじゃない?」 と言って服を着た。 彼女は少し不思議そうに首をかしげると、「じゃあ、何で?」 と聞いてくる。 俺は服を着終わると、またベッドの脇へと腰をかけ、彼女の顎をそっと手で持ち上げる。 「…枕が替わると眠れないんだ」 ―そう言って彼女へとキスをした。 そっと唇を離すと、彼女はクスクス笑いながら、「レオったら…子供みたいね」 俺は肩をすくめると、「ああ…。ほんと自分でも、そう思うよ」 と苦笑いしながら言うと、もう一度彼女へ軽くキスをして、 「そういう事だから俺は帰るよ」 と言って立ち上がった。 その時、彼女が俺の腕を掴んでくる。 「ねえ…また…会えるわよね?」 「…電話してよ。まあ、さっきも言ったけど撮影が、もうすぐ始まるから忙しくはなるけどさ」 「…分かったわ。でも…電話する」 「ああ…。じゃ、おやすみ」 「おやすみなさい。帰り車気を付けて運転して行ってね」 その言葉に少し微笑むと、静かに寝室を出て、玄関へと歩いて行った。 (枕が替わると眠れない…か。俺もよく言うよな…) レオは一人苦笑すると、エレベーターで駐車場へと下りる。 愛車の真っ赤なフェラーリがすぐ目に入る場所に止めてあった。 すぐに車へと乗り込み、エンジンをかけて思い切りふかす。 フェラーリのエンジン音は、かなり大きく駐車場内でも響いて反響している。 すぐに車を発車させると自宅へと急ぐ為、俺は思い切りアクセルを踏み込んだ。 キキキーッとタイヤが、いつもの様に高い音をさせている。 (予定よりも遅くなったな…) 今日、はオフだから家で休んでいるはずだ。 今日の深夜にやる古い映画を一緒に見る約束をしてた。 だから12時までには戻りたかったんだけど…あのモデル、案外しつこいんだから困るよな。 帰ると言ってるのに帰らせてくれない女は最悪だ。多分…二度と二人で会う事はないだろう…。 そんな事を考えつつ煙草に火をつけた。 俺にとって、こんな浅い付き合いは日常茶飯事だ。 俺はそんなマメな方じゃないし、こうやってベッドを共にしたからって束縛されるのも恋人気取りされるのもごめんだった。 別に俺がくどいてるわけじゃない。向こうから勝手に寄ってくるんだ。 それで俺が自分の想像通りの男じゃないと、勝手に幻滅して去って行くか、俺と寝た事をゴシップ雑誌に売り込む。 そんな事は何とも思わないが、ただ勝手に俺のイメージを作り上げて寄って来て勝手に幻滅していくのだけは勘弁して欲しかった。 ――あなたが、こんな酷い人だとは思わなかったわ! ――どうして?私だけじゃなかったの?!もっと優しい人だと思ってたのに! 普通に何度か会っていた女性でも、そのうち、こんな事を言って俺を責めてくるんだ。 俺は君らの空想の中の王子様じゃないと言いたくなる。 会った事もない俺の事を勝手に、女性に優しい男だと思い込んでたのは自分達のクセに。 誰も…彼女達なんかに本当の俺を知って欲しいワケじゃない。 映画の役のイメージを普段の俺に求められても困ると言うものだ。 それにハリウッド俳優と寝たからって自慢するような女も面倒臭かった。 俺は来るものは拒まず、去るものは追わずという付き合いで十分だった。 大事な女性は…1人いればいい。 本当の俺を知っていてくれる、見てくれる、俺の全てを受け入れてくれる、たった1人の女性・…。 俺は煙草を灰皿へと押しつぶすと、少しづつスピードを上げていった。 ビバリーヒルズの自宅へつくと俺は駐車場に車を止め、玄関へと急いだ。 (皆の車があったな…あいつら…いるのかな…) そう思うと少しウンザリしてきたが、腕時計の針が一時をさしたので慌てて家の中へと入った。 中へ入るとリビングから明かりが洩れているのが分かる。 俺はドアへと近付き、静かに中へと入って行った。 「ただいま…」 「あ、レオ!お帰りなさい!」 が暖炉の前に巨大なビーズクッションを置いて、そこへ座りながらワインを飲んでいた。 テレビがついていて深夜放送のくだらないお笑い番組を見ている様子。 俺はすぐに、の隣へと座ると、優しく頬にキスをした。 「遅くなってごめん」 「もう帰って来ないのかな?と思ったわ?」 がクスクス笑っている。 「そんな事あるはずないだろ?との約束は、ちゃんと守るよ」 の長くて奇麗な黒髪をそっと手で取ると、自分の唇へとつけた。 「そうだけど…奇麗なモデルさんと食事に行くらしいって、オーリーが言ってたし、もしかしたら泊まって来るかもしれないなって」 それを聞いて一瞬、眩暈がした。 (Shit!オーリーの奴、に余計な事を…!後で蹴り飛ばしてやる…)(!) 俺は少し動揺したのを隠すように、を抱き寄せると、 「食事には確かに誘われて行ったけど外泊するわけないだろ?との約束、すっぽかしてまで」 と言っての額へと唇を触れる。 「そう?でも…レオの事を好きな女性が可愛そうね?いいのよ?私ならデートだって言ってくれれば我慢するし怒らないから」 は、そう言いながら笑っている。 俺は溜息をついた。 「俺の事を好きと言うよりは…役そのままの俺か、ACTORの俺って事だよ…誰も本当の俺を見て好きになっているワケじゃない」 「…そんな事ないわ?レオは優しくて私の理想の男性なんだから!もっと自信持って?」 は可愛い顔で俺の手を握ると、そう言って微笑んだ。 俺は少し苦笑いしながら、「理想の男性って、それは俺が、じゃなく、俺とジョシュを足して2で割ったような男の事だろ?」 そう皮肉ると、はペロっと舌を出して、「そっか」 と笑った。 そう…がいつも雑誌のインタビューで、"理想の男性は?"と聞かれるたびに、 「兄のレオとジョシュを足して、2で割った人かなぁ?」 と答える。 インタビュアーは、「それは、なかなかいませんよね?いたら私がGETしたいくらい」 と言って笑うのだ。 一番最初に、そんなインタビューを見た時、俺は嬉しい反面、複雑な気持ちになった。 その後、帰って来たに、"俺とジョシュを合体させた男って、どんな男なんだ?"と聞いてみたりして…。 は笑顔でこう言った。 "レオは少し危険な匂いがする雰囲気なのに、でも本当は凄ーく優しい所が好きよ? そしてジョシュは何もかも包み込んでくれる暖かさがあってレオと同じように凄く優しい所が好きなの。 女は欲張りだから、その危険な雰囲気と癒される雰囲気の、どちらも欲しがったりするものなのよ" 俺はそれを聞いて何だか分かったような、分からないような感じだったが… は、その後にこう続けた。 "レオは…誤解されやすいけど、本当は凄くシャイでナイーヴよね?いつもクールにしているけど、 本当は自分の出た作品を評論家に批判されて、影で傷ついてるのを知ってるわ… それに…シャイだから、つい相手を皮肉ったりするけど…本当は何も言わないで見守ってくれてるの分かってるもの" …と―― 俺はそこまで聞いて顔が真っ赤になったのを覚えている。 それでも…嬉しかった。 何も言わないのに…自分の事を分かってくれてる相手がいるっていうのは凄く幸せな事だと思った。 「レオ?どうしたの?」 ずっと黙ったままの俺を心配して、が顔を覗き込んできた。 俺はを抱き寄せて、頬へキスをすると、 「別に…!俺もワイン飲もうかな?」 と立ち上がると目の前の小さなカウンターテーブルにあるワイングラスを手に取った。 そして、またの隣へと腰をかける。巨大なビーズクッションに埋もれながら、ワインのボトルを取ろうとすると、 が先にボトルを手に持ち、俺のワイングラスへと注いでくれた。 「Thank you! ――そう言えば…オーリーやジョシュ達は?イライジャもいないの?」 「あ、オーリーは、ほら今朝言ってたじゃない?ドムやビリー達と飲みに行ってる。それでリジーも呼ばれて出かけたの。 ジョシュは次の仕事の準備でマネージャーと打ち合わせもかねて食事…でも飲んでるのは間違いないわね」 は、そう言うとクスっと笑った。 「そっか…。じゃ今夜は、うるさい小姑達がいなくて、と二人静かに映画が見れそうだな…」 「また!そんな事言って…」 俺は笑いながら、の持っているワイングラスをそっと取って、それを横のテーブルへと置くと、の腕を引っ張り自分の前へと座らせた。 も、そのまま俺に寄りかかってくる。 「もう始まるね!シザーハンズ」 「ああ…。でも何度も見て、よく飽きないな?」 俺は苦笑しながら言った。 「だって…あのジョニー可愛いでしょ?オーリーと観に行った時、凄く感動したんだもの」 俺は複雑な気持ちのまま、を後ろから抱きしめる。その時、画面では映画の冒頭シーンが流れ始めた。 「これ、今放送するのも、今度のジョニーの新作の為の宣伝かしらね?」 「ああ、そうなんじゃない?この前、オーリーとジョシュが共演した"ブラックホーク…"の前も、ジョシュとリジーが共演した"パラサイト流してたしな」 「そうそう!一緒に見ようよって言ったら、あの二人凄い嫌な顔して…最後は渋々付き合ってくれたけどね」 は思い出したように笑う。 「アハハ。あいつらも、に哀願されると弱いからな」 「レオだって…"タイタニック"が放送される時、凄く嫌がったけど一緒に見てくれたじゃない?」 「ああ…。、何回も映画館やビデオで見てるのに、ボロボロ泣くから、どうしようかと思ったよ」 俺は苦笑しながら、の頭へキスをした。 「だって…あれは何度見ても泣けるんだもの…。特に…」 「ローズがボートから船に戻ったシーン!…だろ?」 「そう!あれを初めて見た時は涙が止まらなくて困ったわ…映画館で関係者の人達と皆で見たじゃない?記者だって沢山来てたのに…凄く恥ずかしかった」 「ああ、、そのまま最後の最後まで泣きどおしだったからな」 「だってボートが、ゆっくり下がって行って、ローズが見上げると上からジャックが優しい顔で見てて…私だって、あの時、彼と離れたくないって思ったんだもん… 頭じゃなくて体が離れたくないって感じで…とにかく離れたくないって思って、そしたらローズが船にジャンプして…二人で抱き合ってるとこは涙で、よく見えなかったな」 それを聞いていて俺は少し"ジャック"に嫉妬をした。 (自分でやった役に嫉妬する奴も珍しいかな…) そんな事を思いつつ、を軽く抱き寄せる。 画面では大きなお城へセールスに行く一人の主婦が映し出されていた…。 「大丈夫?」 俺はハンカチで涙を拭いているの顔を後ろから、そっと覗き込んだ。 「う…うん…」 は軽く頷くも、まだ涙が止まらない様子だ。 「は涙もろいよな?」 俺が少し笑いながら言うと、「だ、だって…ひどいわよ…この近所の人達も…手のひら返すように冷たくなって…エドワードが可愛そう…」 とは映画の中へとトリップしている。俺は少し微笑むと、泣いているをギュっと抱きしめた。 「は…優しいからな…他人の事を思って泣けるとこが俺は好きだよ」 「レオだって…優しい…でしょ?こうして抱きしめてくれるんだから…」 はそう言うと、ちょっと微笑んで俺を見上げる。 俺は涙を指で拭いてあげると、の額へキスをした。 は微笑むとまた画面へと視線を戻す。 そこへ突然、賑やかな声が玄関の方で響いた。 「たーだいまーー!」 「し!うるさいよ、オーリー!」 その声に俺はガックリ頭を垂れると、そっとを腕から解放した。 その瞬間、リビングへオーリーとイライジャが真っ赤な顔で入って来た。 「あーー!二人で何してるのさ!!」 「うるさ…!声がでかいぞ? ―映画見てるんだよ。が見たいって言うから…」 ドカドカと歩いて来たオーランドは、いきなり俺との間に無理やり入ると、に抱きついて頬にキスをしだした。 「ただいま〜、!会いたかったよ〜」 「朝、会ったでしょ?」 も苦笑いしながら、オーランドのキスを何度も頬に受けている。 俺は見るに耐えかねて、オーランドを後ろから引っ張ると、から引き剥がした。 「離れろ…!酒くさいんだよ、お前は!それには映画見てる途中なんだからな!」 「なぁ〜んだよ〜レオ〜…俺との愛のスキンシップを邪魔するなよ〜」 「うるさい!この酔っ払い!スキンシップジャンキーはお前だけだろ?!おい、リジー何とかしろよ、この酔っ払い!」 イライジャは、俺とオーランドのやりとりを聞いて呑気にケラケラと笑いながら、置いてあったワインを瓶ごと飲んでいる。 「やだよ〜。俺だってオーリーを家まで引っ張って帰ってくるの凄い大変だったんだよ?もう役目は終ったよ」 それで次は俺か?!勘弁してくれよ…!オーリーは酒クセ悪いんだから…! 普段の五倍、スキンシップが激しくなるんだから最悪だ…。 俺は溜息をつきながらオーランドを力ずくでから離すと、首根っこを掴んで、ポイっと放ってやった。 「ぃでで…!何するんだよ〜レ〜オ〜…可愛い弟だろぉ?」 と今度は俺に抱きついてきた(!) 「うっとぉ〜しぃんだよ!離れろよ!――おい、リジー!」 俺はイライジャへ助けを求めようとした…が! イライジャはと仲良く並んで座って映画を観ていた…! 「これさぁ〜ムカつくよな〜近所のババーどもが!」 「そうよね?リジーも、そう思う?!ほんとエドが可愛そうよね?!」 (な、何だよ、リジィ…美味しいとこは、お前が持ってくのかよ…?!) 俺は背中に覆い被さっているオーランドの全体重の重みと、イライジャのちゃっかりした行動で気が抜けてソファーに座り込んだ。 その勢いでアルコールでダラっとなっていたオーランドが後ろへとひっくり返り、更に転がりソファーの肘掛の辺りに後頭部をしたたか打った。 ゴン!! と凄い音と共に、「ぃっでぇ〜〜〜〜〜!!」 というオーランドの獣のような雄たけびがリビングに響き、 そこでとイライジャも、やっとこっちへと振り返る。 「ど、どうしたの?オーリー?!」 は立ち上がると急いで、オーランドの方へと駆け寄った。 「ぃたいぃぃ…頭…」 オーランドは力も抜けた状態で後頭部を抑え、その場に転がっている。 「オーリー?どこが痛い?ここ?」 は優しくオーランドが抑えている後頭部を撫でながら、 「ちょっと待っててね!今、冷たいタオル持ってくるから…!」 「…ほっておけば〜?」 「リジィ…ダメよ、そんなの…。たんこぶになっちゃうわ」 は、そう言うとキッチンの方へと走って行った。 俺はイライジャと顔を見合わせると肩をすくめて、「おい、オーリィ…大丈夫か?」 と一応(!)声をかけるも、 「だいじょうばないぃ…よぉ…。痛い…」 「だいたい、オーリーが調子に乗ってドムと一気の勝負なんかするからだよ…飲みすぎ!」 イライジャが呆れ顔でオーランドの前にしゃがみこむ。 「う〜…だってさぁ…。久々に会ったから嬉しくてテンション上がっちゃったんだよぉ…」 「お前はいつもテンション高いだろ?」 俺は苦笑しながら言ってやった。 そこへが急いで戻ってくる。 「オーリー?はい…手離して…冷やすから」 「〜…は優しいなぁ〜…やっぱり俺の天使だよ…」 と何だか感激している様子。 は苦笑いしながらも必死にオーランドの後頭部を冷やしてあげる。 俺はそれを横目で見つつ、ったく酔っても酔ってなくても素直に甘えられるオーランドが羨ましいよ…と思っていた。 「ふぁ〜ああ…ねむ…っ。 俺、もう寝るね…」 イライジャが大きな欠伸をしながら言うと、も顔をあげ、「あ、おやすみ!リジー」 と微笑む。 イライジャも、「Goodnight!」 と言っての額にキスをすると、「じゃぁねぇ〜兄ちゃんたち!Goodnight〜!」 と呑気に手を振りながらリビングを出て行った。 「おやすみ…」 俺は溜息交じりで軽く右手を上げると、「おい!オーランド!起きろよ」 とソファーから立ち上がり、オーランドの足を軽く蹴った。 「うう〜…」 床に転がったままオーランドは半分寝ている様子だ。 それでもは一生懸命、オーランドの後頭部を冷やしている。 「……。もう放っておけよ…半分寝てるぞ?オーリーのやつ」 「でも…」 「映画も終っちゃったし…俺たちも寝よう。オーランドなら、そこに転がしておいても大丈夫だろ?」 「風邪引いちゃうわ?今日は寒いし…」 まだ渋っているを見て、俺は仕方なく、オーランドの腕を持つと、暖炉の前まで引きずっていった(!) そして、のブランケットをかけてやる。 ――なんて優しい兄貴なんだ!―― 「さ、これで心配ないだろ?これじゃ暑いくらいだよ」 「うん…」 まだ心配そうな顔でオーランドを見てるに、俺は微笑むと、彼女の手を取った。 「大丈夫だって!このまま朝までグッスリだと思うし。も眠そうだよ?早く寝よう」 それに、やっとも笑顔で頷いた。 俺も安心しての手を繋ぐと、一緒に二階へと上がる。 「せっかく映画見てたのに…途中でワケ分からなくなったよ…」 俺は苦笑して、の部屋の前まで来ると足を止めた。 「でも…何度も見てるから…いいわ。仕方ないよ、いつもの事だし…」 とも苦笑い。 俺は、そんなに優しく微笑むと彼女の額と頬に、おやすみのキスをした。 「レオ、おやすみ…」 「ああ、おやすみ!いい夢を…」 「…何だかオーリーが夢の中ま出てきそう。"ぃたいよぉ〜"って…」 は、そう言うとクスクス笑い出した。 それには吹き出すと、「それはダメだな…。俺の夢でも見てよ…」 と言って、もう一度の頬へキスをすると、 も俺の頬に、軽く背伸びをしてキスをしてくれた。 俺は少し顔が赤くなったのが分かり、慌てて、「じゃ…あの部屋に戻るよ…おやすみ!」 と言って自分の部屋へと歩いて行った。――俺の部屋は一番奥だ。 「おやすみなさ〜い!」 も笑顔で手を振ると、自分の部屋へと入って行った。 俺は部屋の前まで来て振り返ると、ちょうどパタンとドアが閉まる所だった。 はぁ…からキスされると何となく照れくさい…他の女性には強いのに、にだけは弱いんだよな… 俺は溜息をつきながら部屋へと入ると、ベッドへゴロリと横になった。 ああ…台本に目を通したかったんだけど…もう無理だな…最後の最後で、すっげー疲れた…。 全く…オーランドに、あんなに酒を飲ませちゃダメだろ?リジーも知ってるクセに…止めろよな… まあ、言っても聞かないんだろうけど。たまのとの二人の時間くらい静かに過ごして終りたかったよ… また溜息をつき、起き上がると素早くトレーナーに着替えてベッドへともぐりこんだ。 明日はオフだし…を買い物にでも誘おうか… 俺はすでについさっきまでベッドを共にしていたモデルのことなど、すっかり頭の中から忘れ去っていた…。 まずは長男のレオ様ですv やっぱり、こういうキャラなのね…あなたって…(笑) まぁ今は一人に落ち着きましたが過去には色々と噂も多数ありましたもんねv これを書いている時、【タイタニック】の後編を流してたんですけど、 またしても見入ってしまうこと数分…(笑) それは、この話の中でも書きましたが、ローズが非難ボートから、ジャックを見てて、やっぱり残して行けないわ!と 船にジャンプするシーン…また泣いてるし、俺!(笑) 涙ボロボロですよぉ…まったく(呆) だって私はジャックに恋してるからねぇ…(笑)レオ様と言うよりはジャック命です(オイ。笑) レオ様の「水に入りたくないよ〜」(レオ様は水に濡れるの嫌いだから)と駄々をこねた有名秘話のとこが見たいなぁ〜 前に何かで見て、めちゃ可愛かったもので…v そういや…この作品のプロモーションで来日した時、普通に電車とか乗って温泉行ってましたよね。そういうとこ可愛いよなぁ…(笑) |