To her Just your tenderness is enough
Since it is a person far from me ...
A tight hug is gently given to her. You It is too great.
Me At the back of the heart The one ache was known again...
― 彼女への 貴方の優しさだけで十分
私には遠い人だから…
彼女を優しく抱きしめる 貴方が 素敵過ぎて
私は 心の奥で また一つ痛みを知った…
部屋の電気を消して、テレビの明かりだけが真っ暗な部屋を照らしている。
皆、真剣に画面を食い入るように見つめていた。
それぞれ自分の飲み物や、さっき買ってきたハンバーガーを近くに置いて、ソファーに座ったり床で寝そべったりして見ていた。
ショーンは床で、ジョシュとの隣に座り、私とイライジャはソファーでクッションを抱きしめながら見ている。
とジョシュは映画を見る時でもベッタリとくっついてジョシュは自分の前にを座らせて後ろから抱き抱えるようにしていた。
いつも映画を見る時はああして見るらしい。
その横でショーンがジョシュにくっついてくるものだから、さっきからジョシュに、「くっつくな!」 と邪魔者扱いされている。
最初のオープニングで、いきなり変なマスクつけた殺人鬼が出てきては叫びまくりジョシュへと抱きついていた。
今、画面では、ちょうどヒロインに電話がかかってくるシーンになっている。
リリリー―ン…リリリーン…
『Hello.....?』 ヒロインの女の子が電話に出る。だが相手は無言のまま。
『。..…』
『Hello〜?』 もう一度、大きな声で問い掛けるヒロイン。その時―
『....Hello, Sydney 〜?』 と冒頭でも聞いた犯人の低くて不気味な声が受話器の向こうから聞こえてくる。
そこでがすでにビクビクしてジョシュの腕をギュっと掴んだ。
それにジョシュが気づき、そっとの頭へキスをしている。
アリーは、それに気づき、いいなぁ…守って貰ってるって感じで…と思いつつ、やはり映画は怖いのでクッションを抱きしめて
その展開を見るのに集中した。
画面ではすでにヒロインの家に忍び込んでいたマスクの男がいきなり飛び出てきて、これには皆が一斉に、
「うぉ!びびったぁ!」
「うわ!…心臓に悪いよ…ああ…!逃げて…!」
「キャァ!!」
と声をあげて、それぞれのリアクションを見せた。
アリーも驚いたが、皆の大きな声の方にビクっとなる。
に至っては、すっかりジョシュの胸に顔を埋めて、「まだ殺されてない?助かった?」 と聞いているが、
ジョシュは、そんなを優しく抱きしめると、「大丈夫だよ?彼女はヒロインなんだから、殺されないって」
と微笑みながらの頭を撫でながら言った。
イライジャとショーンは、映画に没頭中で、
「うわ!あぶね!早く逃げろって!OH!NO!」
「Shit!もうちょっとで刺されちゃうよ…!早く逃げろよぉ〜〜!」
と熱く画面に向って叫んでいた。
そんな二人を見てアリーは吹き出しそうになるのを堪えつつ、また画面へと視線を戻した。
「はぁーーー!ちょっと、これ新しくない?!」
「ほんと!大、大、大どんでん返しだね!」
「私、絶対に、この人犯人じゃないと思ったのにぃ〜〜〜!」
「そうか?ちょっと怪しかったろ?」
と、それぞれが、"スクリーム"の感想を次々に口にした。
「ね?アリー、どう思う?これって酷くない?!騙して…彼女と、その…ゴニョゴニョ…の後に殺そうとするなんて!
彼女の気持ちを踏みにじってるわよね?」
と、が顔を赤くしながらも、ヒロインの気持ちを考えて怒っている。
私はそんなが可愛いな…と思った。
ジョシュも同じ事を思ったようで、の頬へ優しくキスをすると、
「映画なんだからそう怒らないで…。ケビンの狙いだよ、きっと。ここまでしたんだから犯人じゃないだろってさ」
と笑いながら言った。
「でもぉ〜」と頬を膨らませて口を尖らすに私も、
「でも私も驚いたし…あの友だちにも驚いたわ?まあ…犯行の動機もそうだけど…」と言うと、
「それにしても…あの保安官は情けないわね?」と笑った。
「ほんとだよね?あの保安官、あんな女の色気に騙されるなんてさ!まあ、彼女が最後は倒してくれたんだけどさ…」 とイライジャ。
「俺、あのビデオのシーン?ほら、何分か遅れて映像が届くとこで犯人が、まだ映ってるからって安心してたけど、
時間のずれに気づいた瞬間、いきなりカメラマンが襲われたとこ!あれは精神的にくるね!ズレに気づいた瞬間が!
本気でびびったよ〜!しかもドア開けた瞬間に、ザックリ!だもんなーうえぇー首いてぇー」
とショーンは首を押さえながら身震いしている。
ジョシュは笑いながら、
「でも、これって結構、最後の最後で面白いな?裏切ってくれるよ、ケビンもさ…。つか、2も早く見たいんだけど?」
「ああ、見たい、見たい!これ何気に話は続くんだろ?早く見ようよ!」
と、すっかりイライジャもノリノリ。
も怖がってた割に続きが気になるのか、また自分の定位置(ジョシュの腕の中)に納まると、「早くみよ?」と言っている。
私も笑いながらコーラを飲みつつ、(お酒は眠くなるので…未成年ということもあり控えた。は飲んでるけど…)
またクッションを抱きしめて座りなおす。
「じゃ、再生、押すよ?」
とのジョシュの声で、今度は、"スクリーム2"が始まった。
今回もヒロイン役は同じ女の子で、周りの友だちが少し違う程度だ。
1で一緒に助かった男の子は、また出ていて皆も大いに喜んでいる。
「こいつ、いい味出してない?笑えるよ。ホラーオタク!こういう奴一人はいるよな?」 とショーンが笑っている。
は、「あ、サラ・ミシェル・ゲラーだ!私、彼女のファンなのよ!…でも殺されちゃうのかなぁ…」 と呟いている。
「ああ、彼女、可愛いのに色っぽいよな?」 とショーンはニヤケ顔で言うと、「ああ、確かに!」 と珍しくジョシュまでが頷いた。
私はこういう女性がタイプなのかなぁ…と少し落ち込んでいると、
が、「私も、こんな風になりたかったなぁ…凄く憧れるわ」 と悲しげに呟く。
途端にジョシュは、「は今のままが一番可愛いんだよ」 と微笑んでの頬へとキスをする。
それにはショーンも、「そうだよ?!は今のままで十分奇麗で可愛いんだから!」 と言いながら擦り寄って、
これまたの頬へ何気にキスをしようとして―
ゴン!!!!!
とジョシュにグーで殴られて、
「ぃた…っ!ったく…ジョシュは手が早いよなぁ?!」 と文句を言って頭をさすっている。
イライジャと私は吹き出してしまった。
「あのな!!の半径2メートル以内には近寄るなって言ってるだろ?!」 とジョシュはをギュっと抱きしめながらショーンを睨んでいる。
「はいはい…分かってますよ…(全然分かってはいない) だけど、こんな手が早かったらきっと女の子にも早いんだろうな?」(!)
と、また余計な一言を言ってしまって、その後にゴチン!と、さっきより痛そうな音がしたのは言うまでもない…。
"スクリーム2"を見終わった後にも、皆は大興奮状態で、驚きのラストを語りだした。
「いやぁーーあれは犯人、分からないって!何だ、これ?」 とショーンが笑った。
「ほんと!僕、絶対あの男かと思ったよ!一度あったから二度目はないと見せかけて…実は!ってさ。でもまさかあの人とはねぇ…」
とイライジャも苦笑している。
も怖がってはいたが、その大どんでん返しは面白かったようで、「これ、3も出そうね?早く見たいなぁ…」と呟いている。
「ケビンに聞いてあげるよ。どこまで続くのか」 とジョシュが言って、の額へとキスをした。
私もドキドキの展開に、ちょっと興奮気味で胸を押さえた。
「アリーもビクっとしてたね〜」
と、イライジャが微笑みながら私に言った。
「ええ…ほんと心臓に悪いわ?あの車から逃げ出すシーン…いつ犯人が気づくかと思ってドキドキだったもの…」
「ああ!あそこは、僕もほんと!何故か自分も息を殺したもんなぁ…。早く〜って思うんだけど、それが狙いなのか、
なかなか上手く出れないってとこが、みそだよね?」
と笑った。
ほんと気さくな人だよなぁ…とシミジミ思いつつ、
「こういうホラーとか…出たいですか?」
と何故だか雑誌の記者みたいなことを聞いてしまった。
それでもイライジャは笑顔で、
「あ、一度は出てみたいね!やった事のない役をやるのが好きだしさ。この前やったイジメられっ子の役も
凄い新鮮で楽しかったし…。こういうホラーで殺人鬼の役とかやってみたいなあ!どう?できそうかな?」
とイライジャに笑顔で聞かれ、私はじっくり顔を見ると、その奇麗な青い瞳に見惚れてしまった。
「アリー?」 と黙ったままの私に、イライジャは不思議そうな顔をしてくる。
私はハっとして、
「あ、あ、あの…そうです…ね…。イライジャには…殺人犯の役は似合わないかな…?」
と言ってみるも、
「ええ?そ、そうかな?出来ないかな?」
とイライジャが凄い勢いで聞いてきた。
それには驚いて慌てて説明した。
「え?!い、いや、あの…だって…イライジャは瞳が奇麗だし…そんな人を殺すようには…」
「アハハハ!大丈夫だよ、アリー!リジーだって怒れば結構、怖い顔になるしさ〜。
ジョシュの悪魔宗教の信者になったからそのままいけるよ、きっと!」
とショーンが大口を開けて笑っている。
その時、イライジャに、「うるっさいよ!ショーン!」 と、大きなクッションを投げられ、「ぅぇっぷ!」 と顔を押さえた。
「ひっでぇ…リジー…」 と呟いた瞬間、今度はジョシュから、「誰が悪魔宗教だって?!」 と怖い顔で凄まれ、
「…ごめんなさい…」 と小さな声で謝っている。
それには、も私も笑ってしまった。
「ったく…、人を見れば、"悪魔""悪魔"って!こんな優しい悪魔がいるか?」 とブツブツ言っているジョシュに、
「何だよぉ〜。優しいのはにだけだろぉ?」 とショーンがスネた顔で呟く。
「あ、確かに」
とそれにはアッサリ答えるジョシュに、「うわ、これだよ…。やだねぇ…全く…悪魔と天使なんて不釣合いだってのにさ…」 と、
言ってしまってから、慌てて口を押さえているも、しっかりジョシュには聞かれ、蹴飛ばされている。
「ほら!次のビデオ入れろよ!次のは誰が借りた奴?」
「ぃて…蹴るなよ…。えっと次は俺だよ、俺!リーサルウエポン4!このシリーズ最高だろ?!」
と嬉しそうにビデオをセットしている。
「ああ、これ面白いよね?二人のコンビが最高に笑えるんだよ!」
とイライジャも笑顔で言うと、
「ああ、メル・ギブソンが渋いよな?相棒のダニーグローバーもいい味出してて俺も好きだよ」
とジョシュが言った。
「あ、私もこれ、好き!ジョシュと全部、映画館に行って見たよね?この4だけはジョシュがロケでいなかったから見てないの」
とも嬉しそうにしている。
私もジミに、このシリーズは見ていたので楽しみだった。
「じゃ、再生!」 とショーンが張り切って再生を押すと、また皆、座りなおし画面に目を向けた。
時間は夜の12時になろうとしていた。
「んぁ〜眠い…ジェット・リーのアクションで一瞬、目が覚めたけど…もう限界…」
イライジャが、ソファーにゴロリと横になった。
「そうそう!ジェット、いいよなぁ!主役の二人と同じくらいのオ-ラがあったよ!…でも、ほんと…さすがに一気に映画を3本も見ると眠いね…」
とショーンも床のクッションを集めて横になっている。
「そうか?俺とは、いつも一日中、カウチポテトしても平気だけどな?」
「ね?」
と二人で微笑みあっている。
「だって、もう3時になるよ…朝だよ?」
とイライジャはグッタリして呟いた。
「ああ、今日は見るのも遅くなったから3本で限界だけど…それにリジーとショーンはロスから移動して来たんだから眠いのは当たり前だよ…」
と、ジョシュが苦笑する。
そして、「アリーも眠くない?」 と、ふいに私の方へ聞いてきたので、ドキっとして、「あ、はい…少し…」 と答えた。
「あ、眠い?じゃ、そろそろ寝るか…。もアリーと歯、磨いておいで」
「うん、じゃ、行こうか、アリー」
「え?ああ、うん」
に促され、私はソファーから立ち上がると、二人でバスルーム手前の洗面台へと来て、一緒に歯を磨いた。
口をゆすいで、「皆、どこで寝るのかな?」 と首を傾げると、「ああ、客室あるから、きっと、そこじゃないかな?」 とは笑って答えた。
「アリーは私と一緒でもいいよね?」
「あ、うん。がいいなら」
「もちろんよ。ベッドの中で、ちょっとお話とかしたいなぁ。そういうことしてみたかったの」
と、も嬉しそうだ。
「ああ、そっか。は誰も泊めたことがないんだものね?」
「うん…と言うより、誰かと寝るのも、ジョシュ以外の人と寝ることがなかったから」
「え?お兄さんと寝てるの?」
それには驚いて、そう尋ねるとはちょっと悲しげな顔で、「やっぱり変かな…」 と言った。
私は慌てて、「ううん!変とかじゃなくて、ほんとに仲がいいから…羨ましいわ?」 と微笑む。
それには、も嬉しそうに微笑むと、「じゃ、部屋にいこ」 と言って一度リビングへと戻る。
リビングでは、何だか男同士で、お酒を飲みだしていた。
「それでさぁ〜、次に決まった映画が、隕石落下な話なんだよねぇ〜」
とイライジャも少し酔った顔で説明している。
そもそもスシ屋から飲んでいるので、皆、相当の量を飲んでいるのだ。
なので映画を見ている最中でも普通より少しリアクションがオーバーなくらいだった。
「あ、俺、ロイが決めてきた今度の仕事がさ、一気に3作品なんだよ…!来年はスケジュール、ビッチリだよ?全く考えろって言うの!
まあ、その中の一本が、あのソフィア・コッポラ監督の映画だから楽しみなんだけどさ」
とジョシュが嬉しそうな顔で言った。
それを聞いたも少し寂しげだが何も言わないでいる。
「へぇー凄いじゃん!事務所も売り出そうとしてるな?この悪魔を!」
とショーンも今は完全に酔っているので怖いもの知らずな発言をした。
「うるさいって!」 と案の定、ジョシュに鼻をつままれ、「はがへよ…!」 と、もがくハメになった。
それを見て笑いつつ、は、「ジョシュ…私とアリー、もう寝るね?」 と声をかけた。
するとジョシュはパっとショーンの鼻を離すと、そのつまんでいた自分の指をショーンの服で拭き(!)
のとこまで歩いて来た。
「俺ら、まだ少し飲んでるね。 じゃ、おやすみ…」
と言って、の頬を両手で包むと優しく額にキスをしている。
私はそれを目の前で見て顔が赤くなるのが分かった。
わ…何だか…ほんとに恋人同士みたい…!
ジョシュのを見る瞳が優しくて…凄く愛情を感じた…。
家の事情は知ってるけど…まさか…ね…。血は繋がっていないとはいえ…兄妹なんだし…。
それにしても…ほんと羨ましいな…。
そんなことを思いつつ、今度はの頬にキスをしているジョシュを見て軽く目を伏せる。
「…リー?アリー?」
ふいに呼ばれ、驚いて顔をあげると、が、「どうしたの?部屋に行きましょ?」 とニコニコしていた。
「あ、うん…」
私も笑顔で頷くと、「じゃ、おやすみ。アリー」 とジョシュが微笑んでくれる。
「あ、おやすみなさい…」 その笑顔にドキドキしながらも何とか答えると、
イライジャとショーンも、「、アリー、おやすみ!」 「いい夢見ろよ〜」 と手を振っていた。
私も笑顔で、「おやすみなさい」 と、言うと、と二階へと上がった。
素早くパジャマに着替えると、すぐにベッドへと入って二人で寝るまでの少しの間、色々と話し始めた。
「ねぇ……。大学の事…いつ話すの?」
「え?…そうね…。明日か…明後日には…」
「そう…さっきビデオ店で、お兄さん、は大学に行きたくないって言ってたって話してて…」
「え?それで?」
とは少し驚いた顔で私の方を見た。
「もちろん、私は何も言わなかったわ。知らないフリをしたの…でも心配そうだった」
「…そう。でも…いつまでも甘えてばかりもいられないし…。ジョシュも来年は凄く忙しいと思うから、それを邪魔したくないの」
「そう…。でも…お兄さんは邪魔だなんて思ってないと思うな…。だって凄く…を大事にしてるもの…」
と、つい言ってしまった。
「そ、そうかな…?」
は恥ずかしそうな顔で天井を見上げている。
「ええ、端から見てて凄く伝わってくるくらいに…。誰にも触れさせたくないって気持ちが出てるし、まるで…変なこと言うようだけど…
恋人を守ってるみたいな感じに見えるわ?」
それを聞いて、が目に見えて動揺した。
「そ、そんなことはないよ…!ジョシュにとって…私は妹でしかないし…」
ふいに言ったのその一言が、私には"だから悲しいの"というように聞こえてドキっとした。
"妹でしかない"
その言葉にはジョシュのことを男性として想っているのかもしれない…と思った―。
「じゃ、お邪魔しました!」
私は夕方、家まで帰るべく、玄関へと出てきて言った。
まだ雨は止む気配はない。
「うん、気をつけて。また電話するね!色々と…報告もかねて…」
と、が意味深なことを言って私を見た。
それは、きっと大学のことだろうと思ったが、の隣にはジョシュがいて、「アリー、また遊びに来てやってね」 と微笑んでくれる。
私も笑顔で、「はい、是非」 と言うと、もう一度、の方へ、「じゃ、また…」 と微笑んで、手を振った。
「See ya !」
も笑顔で手を振っている。
私はその笑顔に、また軽く手を振ると家までの道のりを歩き出した。
そしての家が見えなくなるギリギリのとこまで来ると、そっと振り返ってみた。
そこには雨を見ながら楽しそうに話をしている、とジョシュが見えた。
ジョシュはを軽く抱きしめたりして優しい笑顔で何か返事をしている。
そんな光景を、ついボーっと見ていて、「…あ…」 っと思った瞬間―
ジョシュがの唇へ軽くキスをするのが見えて心臓の鼓動が早くなった。
私は、顔が真っ赤になり、急いで体の向きを変えると思い切り走り出した。
走ると傘の意味がないくらいに雨粒が顔へと当たる。
でも、そんなのは気にならなかった。
別に唇へキスをしたからって二人は兄妹なんだし、そんなに変なことではない。
家族や親族の間では、スキンシップの一環でしたりするから…。
でも…さっきのジョシュの優しい瞳は、そういうのと少し違って見えた。
妹を…と言うよりは…愛しい女性…恋人にキスをしているように見えたのだ。
私は何だか覗き見してしまったような気まずさもあったが、何より胸を痛くしたのは…。
…ジョシュは、もしかしたら…
を愛しているのではないか…妹としてじゃなく…一人の女性として…。
この胸の痛みで、私はジョシュへの気持ちが、ただの"憧れ"ではなく、
本当に、初恋だったんだ…というのに気づいて、涙が浮かんできて足を止めた。
パラパラと降り続く雨が今の自分の気持ちを表しているようで、余計に涙が浮かび、
そして一粒、頬へと零れると、次から次へと溢れてきては頬を伝って落ちてゆく。
どんなに好きになっても…二人の間には入れないのが分かるから…
なのに…ジョシュへの想いはもう走り出していて止めることも出来ない。
大好きなの…大切なお兄さん…。
好きのまま…。この気持ちは…ずっと心の奥に閉まっておこう…
そう決めて私は涙を拭くと、雨の中、また歩き出していた――
Postscript
わぁい。ジョシュ夢の番外編です(笑)
何故か卒業式のお話を書いたら思い浮かんで
勢いで書いてしまいましたv
このお話はアリー側から書いていますが、どんなもんですかね?
ちょっと本編ともリンクさせて、ヒロインの今後の話も出てますが。
今回、甘々はなかったので寂しい俺だけど…(笑)
リジーとショーンまで登場させてみましたv
そういやジョシュが高校の頃に、レンタルビデオショップでバイトしてたのは事実で、そのお店の名前も借りました(笑)
ああ…そんなジョシュがいるなら会員になりますーって感じですよ、ほんと…
毎日、借りまくって店に貢献します〜っ(バカです)
因みに私も昔、二回ほどレンタル屋でバイトしてました。
今でも一番したい仕事かもしれません。映画、音楽好きな人には堪らない仕事です。
仕事中、好きなCDかけ放題。ビデオ無料で借り放題。新譜、店頭に出す前に借り放題ですから!(オイ)
お話の中で、「スクリーム」が出てきますが、少しネタバレ?(笑)
まだ見てなくて興味の出た方は是非(笑)
私は、あの犯人の名ゼリフ(?)「Hello, Sydney 〜?Do
you want to die tonight?」がお気に入り(笑)
最後の大どんでん返しがビビります〜
ジョシュもホラー苦手なクセに本当に見たようですv
アメリカ人は本当にオーバーリアクションだし、ジョシュも、あれ見て飛び上がったのかと思うと…ぁぁ…愛おしい…!(更にバカもの)
本日も皆様に楽しんでいただければ幸いです。
日々の感謝を込めて...
【C-MOON...管理人:HANAZO】