私、ダニエル・ハートネット、不動産会社を経営している5●歳。
そして家に帰ればジョシュ、、ジョーという3人の子供を持つ父親だ。
だが我が家はかなり特殊であり・・・只今、長男のジョシュと長女のが婚約+同棲中・・・・・・
この日、私はイライラしていた。
何度も時計をくり返し見ては、またムカっとする。
こんなにイラついていたら、このフサフサの髪の毛もそのうち少なくなってヅラの世話になるかもしれない。
もし、そうなったらバカ息子に一番、高いヅラでも買ってもらおう。
何故かと言うと・・・このイライラは、そのバカ息子が原因だからだ――!!
「おい!二人はまだか?!」
すっかり冷たくなったコーヒーを口に運び、愛する妻にそう尋ねると(怒鳴ると?)、妻は呆れたように本から目を離した。
(む!その溜息は何なんだ!)
「まだよ・・・。って言うか、あなた数分前にも同じこと聞いたわ?」
「う、うるさい!だいたい遅すぎないか?! もう出るって電話が来てから30分も―」
「まだ30分でしょ? あの家からなら、それくらいかかるわよ・・・ほんとにもう・・・」
妻はそう言って再び本を読み出した。
私は何も言い返せず、ムっとしたまま腕を組みソファに凭れる。
今日は月に一度の家族での食事会の日だ。
何故、食事会かと言うと・・・話せば長くなるが、ジョシュとが来るまで簡単に説明しよう。
ジョシュがいかに悪魔的で冷たい息子だということも――!!(私情入りまくり)
私の子供たち―ジョシュとは血の繋がっていない兄妹だった。
昔から仲がよく、二人は本物の兄妹以上に仲が良かった。
ジョシュはを溺愛し、(私には負けるが)もジョシュの後ばかりくっついていくような子だったのだ。
そしていつしか二人は年頃になり・・・
何とその二人の間には兄妹としてではなく、男女の愛情が芽生えてしまったのだ。(いや実際は昔からあったのだろう)
その事をが大学を卒業した後、二人から聞かされ、薄々感づいていた私と妻は怒るどころか祝福をしてやった。
愛する娘がどこぞの馬の骨ともしれない男と交際し、いつか嫁に行ってしまうならば自分の息子の嫁にしてやった方が、
いつまでも家族でいれると思ったし、まあバカ息子のジョシュも私に似て、なかなかの好青年・・・(ムカツクけど)
かくして今は家族にして、恋人同士となった息子と娘を暖かく見守っている。(?)
だが一つ、どうしても許せない事があった。
それは――婚前交渉。
つまり結婚前に、あんな事やこんな事をしてしまう事だ。(考えたくもない!)
そこで一緒に住むのを許す代わりに、一つ条件を出した。
『結婚するまではに手を出すな』
これを守れば一緒に住む事を許してやってもいい、とジョシュに言った。
最初はぶーぶーと文句を言っていたが一緒に住みたい気持ちが勝ったのか、ジョシュはそれを承諾した。
だが、そこで、またしても問題が発生したのだ。(ここからが本番)
今、二人で実家の近くに住んでるにも関らず、こっちから来いと言わなければ顔すら見せない。
それで、こっちから会いに家に行ったら行ったでバカ息子は物凄〜〜く嫌な顔をする。
そして私を邪魔者扱いしたあげく、家に泊めてもくれないのだ!冷たい息子だろう?!
一度、どうにか泊まって行ってやろうと、わざと酒を飲みまくり泥酔して帰れないフリをしたことがある。(姑息)
しかし、それも空しい努力に終ってしまった!
可愛い可愛い娘は、
「お父さん、泊まって行ったら?」
なぁーーんて、めちゃくちゃ優しい言葉をかけてくれたのに、あのバカ息子ときたら、
「俺が車で送るから」
と、あの、あの憎たらしい重低音な声で言いのけたのだ!
そして嫌がる(一応、抵抗したが無駄に終った)私を引きずるように車に乗せ、凄いスピードで送ってくれちゃったりしたのだ!
あの時は30分かかる道のりも10分程度でついたのだから、かなり飛ばした事になる。
(だからこそ!こんなに遅いとイライラするのだ!実家に遊びに来る時は、わざとゆっくり運転してるに違いないんだ、あいつは!)
ほんとにムカツク息子だ。
ああ、話はそれたが・・・・・・
そこで私は考えた。
どうにか、せめて月に一度でも可愛い娘の顔を見るにはどうしたらいいのか・・・
そこで一緒に住む事を許す代わりにした約束の中に、「毎月、1日は実家に泊まる事+夕食付き」という項目を増やしてやったのだ。
まあ、あのバカ息子はかなり反対したが、私の「じゃあ結婚するまで一緒に住む事も許さん!、実家に戻りなさい!」という、
鶴の一声で泣く泣く、それを承知した。(かなりブーたれてはいたが)(さらに姑息)
それからは月に一度、二人でちゃんと実家に戻るようになり、私も可愛い娘に会えるようになった。
だが、しかし、それでもジョシュはを独り占めしようとするのだ。
たまに実家に帰ってきた時くらい、貸してくれてもいいじゃないか!
自分は毎日、と一緒にいるくせに!(まあジョシュ曰く、自分も仕事でなかなか一緒にいれないからなんてぬかしてたが)
それに最近では恥ずかしげもなく私達の目の前でさえ、にキキキスなんてするから私の血圧も上がるというものだ!
(血圧が上がりすぎて脳溢血にでもなったらジョシュに入院費も出させてやろう!)(極度にセコイ)
結婚するまで操を守れと言っているのに、自分たちの家ではこっそり一緒に寝てるようだから更にムカツク。
(まあ約束は守っているようだが)
この家では絶対に一緒になど寝かせるものか!と寝る前は暫く見張っているのだが、
気づけばソファで眠り込んでしまってる事がしょっちゅうで、よく妻に怒られる・・・
これも全てジョシュのせいだ!(逆恨み)
いや、しかし今日こそは私がを独り占めしてやるぞ―!
キンコーン・・・
(ぬ!やっと来たか!!!)
「ダニエル、来たみたいよ?」
ソファから一瞬、腰が上がりかけた私に妻は皮肉めいた視線を向け、そう言った。
だが私は、ここで飛び出して行けば、どうせ妻に笑われると思い、再びソファに座りなおす。
「ふん!分かってる!」
「あら・・・出迎えないんですか?」
「お前が行きなさい」
「はいはい。全く素直じゃないんだから・・・」
妻はクスクス笑いながら立ち上がると、エントランスの方に歩いて行った。
その様子を首だけ伸ばして見てると、すぐに可愛い娘の声が聞こえてくる。
「ただいま、お母さん!」
「お帰り、、ジョシュ」
「ただいま、母さん」
その後から、バカ息子の重低音が聞こえ、私は近くにあったリモコンで急いでテレビをつけ見ているフリをする。
そこへ可愛い娘が顔を出した。
「お父さん、ただいま!」
「おぉ、!元気そうだな?」(ちょっと余裕を見せる)
「うん、お父さんはも元気そうね?」
「そ、そうかい? (おかしいな・・・イライラしてたから疲れてるんだが・・・)」
そんな事を思いながら抱きついて来た娘を軽くハグし、つい顔がニヤケてしまいそうになる。
その時、のっそりと相変わらず、バカでかい息子がリビングに入って来た。
「ただいま、父さん」
「ん・・・あ、ああ、お帰り・・・遅かったな・・・(嫌味)」
「・・・ちょっと途中、渋滞してね」
ジョシュはそう言って軽く溜息をついている。(む。バカにしたような目をするなっ)
するとが私から離れ、ジョシュの方に行ってしまった。(ああぁ・・・っもう行くのか?!)
「ジョシュ、私、夕飯の手伝いしてくるね」
「OK。じゃあお腹空かせて待ってるよ」
ジョシュはそう言って顔を緩めると(私にはそう見える)あろう事か、
私の目の前での可愛いチェリーのような唇にチュッとキスなんぞしやがった!(ゆ、許せん!)
だがは驚いたようにジョシュからパっと離れ、顔を赤くしてキッチンの方へ走って行ってしまった。
それを見て私はニヤリとし、
「・・・逃げられたな・・・」
「・・・父さんが怖い顔するからだろ? ったく・・・そろそろ心から認めて欲しいね」
「ぬ!認めてるだろう?」
「どこがだよ・・・」
ジョシュは呆れたように私を横目で見るとドサっとソファに腰を降ろした。
私は仕方なく咳払いを一つして、誰も来ないか確めると―
「ところでジョシュ・・・」
「してないよ」
「な! (何で言いたい事がバレてる?)」
「あのさぁ・・・毎回、家に来るたび、聞かないでくれる?」
「バ、バカモノ!万が一、お前がに手を出してたら―」
「だから出してないって。ちゃんと言う事はきいてるだろ?」
「で、でも・・・いい一緒には寝てるんだろう!」
「ぅ・・・それは・・・さぁ・・・」
「そんな一緒に寝てて、もし仮に、そうなってしまうって事もあるだろう!だから別々で寝ろと言ってるのにお前ときたらっ」
「いいだろ? 一緒に寝るくらい!だいたいだって寂しいって言うから俺だって我慢して一緒に寝てるってのに・・・」
「あ?! 我慢してって何だ!可愛い妹が寂しいと言ってるのに!」(言ってる事がメチャクチャ)
「だからもう妹じゃないし。それと!我慢してるのは一緒に寝るのが嫌なわけじゃなくて・・・その・・・だからアレだよっ!」
「アレ?」
見ればジョシュは私から視線を反らし、どことなく顔を赤くしている。
そこで私もピン!ときて顔が赤くなってしまった。(何てこと言うんだ、このバカ息子!)
「あああ当たり前だ!我慢するのは当然の義務だ!(?)」
「はいはいはい・・・。だから、そうしてるし、こうやって月に一度は実家に戻って来てるだろ?」
ジョシュはそう言いながら溜息交じりでソファから立つと、
「ったく・・・こんなんだったらサッサと結婚しちゃいたいよ・・・」
とぼやきながらリビングを出て行ってしまった。(どうやら二階の自分の部屋へ逃げたようだ)
その最後の一言は聞き捨てならない。
サッサと結婚だと?!
そうはさせじと宮本武蔵!(どこで覚えた、アンタ)
同棲するのも少々(?)反対だったが娘のためだと妻が言うから許しただけなのに、けっ結婚だと?
いやいやいやいやいや・・・・・・まだ早いぞ!
「お父さん」
「な、何だ?」
ジョシュの捨てゼリフに、またしてもイライラしていると、(ほんとハゲそうだ)
そこにがやってきて目の前にコーヒーカップを置く。
「はい、コーヒー。淹れ直したわ? それ冷めてるでしょ?」
「あ、ああ・・・・・・ありがとう・・・(優しいなぁ・・・)」
「あれ・・・ジョシュは?」
「ん? ああ、あいつなら二階に行ったんじゃないかな」 (棒読み)
「そうなの? あ・・・またケンカしたとか・・・?」
「えっ?! ままままさか!」 (どもりすぎ)
「ほんとに? 最近はいつも顔を合わせるたびにケンカするんだから・・・」
はそう言って私の隣に座り、クッションを抱えて口を尖らせている。
(娘に叱られると、本気でどよーんと気分が沈むものだな・・・)
「コ、コホン!そ、それより・・・仕事の方はどうだ? 困った事はないか?」
「ううん。事務所の皆さんも優しいし凄く楽しいわ? 仕事も覚えてきたし」
「そうか。まあ・・・ジョシュの事務所だから心配はないが・・・あまりコキ使うようなら、いつでも父さんの会社に来なさい」
「また、そんな・・・大丈夫よ? それにお父さんの会社に行っても秘書なんて勤まらないわ?」
「そんな事はないぞ?! 私とずっと一緒にいてくれれば―」
「そんなんじゃ仕事って言えないじゃない」
(ご、ごもっとも)
はクスクス笑いながら、そう言うと、「じゃあ夕飯作ってくるね?」とキッチンへ戻ってしまった。
「はぁ・・・寂しいなぁ・・・」
他人にやるのも自分の息子にやるのも、どっちにしろ寂しいんじゃないか!
そんな事を思いながら、可愛い娘が淹れてくれたコーヒーを口に運んだ。
「ん!美味いぞ? これはが作ってくれたのか?」
「そうよ? お父さん、それ好きでしょ?」
「ああ、大好物だ!、料理上手になったじゃないかっ」
私は感激して娘の作ってくれた私の大好物、ポークジンジャーを口に頬張った。
だが、この幸せな気持ちを打ち壊すような言葉が娘の口から発せられる。
「だって料理も出来ないんじゃジョシュのお嫁さんになれないもの」
「そんな事ないよ。今のままで十分」
「・・・ありがと、ジョシュ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
くっ!二人でラブラブ光線なんぞ出して、そんな会話をするな!食欲が一気に減退する!
(ってか頬にチュってするな、チュって!)(子供か、アンタ)
「あなた、そんなにお肉刻んじゃ美味しくないわよ?」
「はっ」
妻の言葉に自分の皿を見ればナイフで、いつのまに肉をこんな細かくしたんだ? というくらいに細切れになっていた。(恐)
「ご馳走様!じゃ、俺はとあっちで借りてきた映画でも見てるから。父さんはごゆっくり」
「な、何?」
ジョシュはそう言って、いつの間に食べ終わったのか、椅子から立ち上がり、同じく食べ終わったを連れてダイニングを出て行ってしまった。
それには私も驚き、必死に料理を口に運ぶ。(と言うよりは、かっこむ)
それを見ていた二男のジョーが驚いたように目を丸くした。
「ダ、ダディ・・・・・・そんな詰め込んだら死んじゃうよ・・・・・・?」
息子の心配通り・・・・・・この後、私は切ったつもりが繋がっていたポークが喉につまり、ちょっと死にかけた・・・・・・
何とか無事に生還した(!)私は例の如く、二人の時間を邪魔するのに(すな)リビングで一緒に映画を見始めた。
とジョシュは私とは反対側のソファに座り、ベッタリとくっつきながら見ているため、私の血圧は今朝以上に上がっていく。
だいたい親の目の前で自分の膝の間にを入れて後ろから抱きしめるとはどういう事だ、バカ息子!(しっかり観察してるあたり)
しかも、この映画、ホ、ホラーじゃないか!(ほんとはホラーサスペンス)
さてはジョシュめ・・・こんなのを寝る前に見せてを怖がらせ、今日も一緒に寝ようという魂胆だなっ?!(刑事並みの推理力)
「キャ・・・! 危ない・・・」
「こいつ絶対、危ない方に行くもんなぁ・・・。見てるこっちがドキドキするよ」
二人はそんな会話をしながら楽しそうに見ている。
私はいつ、その男が殺されるかと思うと、ちょっとだけビクビクしていた。
そして遂に、その男の後ろに黒い影が立ちはだかった時――
「うぉ!!!!」
「うぁ!何だよ、父さん!ビックリするだろ!!」
バカ息子に怒られた・・・(チッ)
それから最後までビビリながらも何とか映画も見終わり、そろそろ寝る時間・・・という頃。
私は寝酒にウイスキーを飲みながらチラっと二人の方を観察していた。
もし一緒に二階に上がっていこうものなら別々に部屋に入るまでは見届ける気満々なのだ。
「じゃ明日も早いし、そろそろ寝よっか、」
「うん。じゃあ、お父さん・・・」
「ん? 寝るのか? ああ、の部屋は母さんが掃除してあるから奇麗だぞ? (よし!さりげないぞ)」(用意周到)
ニッコリ微笑み、そう言うとは笑顔で私に抱きついて来た。
「分かった。ありがと、お父さん。お休みなさい」
「ああ、お休み」
娘のハグにデレデレしていると少し後ろで特大の溜息が聞こえたが、そんなものは気にならない。
(ふふん。今日は一緒に寝かせないぞ!)
「じゃあお休み、父さん」
「ああ、お休み、ジョシュ」
(この時、二人の視線の間にバチバチと火花が散った)
そうして二人は二階へと上がって行った。
私はそれを見届けると、少しして母さんに見つからないように静かに階段を上がっていく。(見つかると、また怒られるから)
するとジョシュの部屋の中で何やら話し声が聞こえてきた。
ぬ!別々に寝るように促したのに、この後に及んでまた自分の部屋にを連れ込んでるのか?!
くそぅ!そうはさせじと宮本亜門!!(ちょっと違)
私は決心し、思い切りドアを開け放った――!!
バン!!
「くぉら!ジョシュ!!!お前、またを――!!!!」
「うぁ!」
「キャ!!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「あ、あなたーー!!!ビックリするじゃないのっっ!!!!」
「うぁ、お、お前何でここに・・・っっ!!!!」
そこにジョシュと一緒にいたのは・・・可愛い娘、ではなく・・・最愛の妻の方だった・・・(通りで姿が見えないと・・・)
「ど、どうしたの? お父さん!」
「あ、・・・、いや・・・!」
そこへ自分の部屋から飛び出してきたも加わり、私は3人から白い目で見られまくった。
(どうやら妻はジョシュのためにベッドメーキングをしてあげてたようだ・・・(その話し声だったとは!))
その後・・・妻に首根っこを掴まれ、寝室に戻った私は寝る前にガッツリと妻の説教を受けるはめになったのは言うまでもない・・・
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
コンコン・・・
静かな部屋に小さなノックの音が聞こえて、俺はベッドから起き上がった。
そして足音を忍ばせ、そっとドアを開ける。
「ジョシュ、起きてた?」
「ああ、を待ってた」
そう言ってを中へ入れると、ギュっと抱きしめ小さな唇にキスを落とす。
するとが少しだけ眉を下げて見上げてきた。
「お父さん・・・怒られてるかな・・・」
「ま、自業自得だろ? 大丈夫だよ」
そう言っての手を引くと一緒にベッドへと入る。
いつものように体を抱き寄せ、自分の腕に納めると安心して眠れるのだ。
ったく・・・父さんも見え見えなんだよな・・・
そんな部屋に戻ってすぐ一緒に寝るわけないのにさ。
そう思いながら、さっきの父さんの驚愕した顔を思い出し、笑いを噛み殺した。
絶対に見張ってると分かっていたし、こうして一緒に寝るのも父さんが寝てから、とは思っていたんだ。
ま、いつもそうしてるしね。
「明日は一緒にニューヨークだし・・・少しノンビリ出来るな?」
「うん。でも・・・父さんには何て?」
「ん? ああ、仕事って言っとけばいいだろ? 二人で遊びに行くなんて言えば絶対、理由つけてくっついてきそうだしさ」
「それも・・・そうね・・・? そしたらリジィ達とも遊べないもんね」
「だろ? だから明日は一緒に仕事って事にしよう」
俺はそう言っての額にチュっとキスをした。
「お休み、」
「お休みなさい」
こうして無事に月に一度のお泊り会(子供じゃないっての)を終え、俺は安堵の息を洩らし目を瞑った。
ほんと過保護な父親を持つと息子は苦労するよ・・・(禿げたらどうしよう)
ま、俺よりきっと先に父さんの方がツルンといきそうだけどさ。
そうなったらヅラでも買ってやろう・・・(まあ、そこそこ地毛に見えるやつでも)
とりあえず今夜も愛しいと一緒に眠る。
これが俺にとって幸せな一日の終り方だ。(体的にはきついけど)
Postscript
久々に「Rainy...」(番外編)を書いてみましたv
あの父親がその後どうなったのか・・・という辺りで描いたのですが、前より酷くなってるようで(笑)
(ジョシュの実際の家族構成とは少し異なります)
「投票処」で、「一番好きなお話です!!どのサイトさんのジョシュより素敵v続編を希望します☆」と
書いて下さった方!ありがとう御座います!大感激です!
これは続編は考えてませんが時々短発で書いたりすると思いますので、(まあ今回は父親がテーマでしたが;)
その都度読んで下さると嬉しいですv
本日も皆様に楽しんでいただければ幸いです。
日々の感謝を込めて...
【C-MOON...管理人:HANAZO】