「また・・・いつかきっと会えるよね・・・?」 「ダン・・・・・・」 「会えるって言わないと離さない・・・・・・」 そう言って僕がギュっと彼女を抱きしめれば、持っていた淡いグリーンの傘が足元に転がった。 途端に打ち付けてくる雨の冷たさなど、今の僕には感じない。 ただ彼女の体はかすかに震えていて寒いのか、それとも泣いているのか分からない。 「ねぇ・・・・・・・・・・・・会えるって言って・・・・・・?」 もう一度、僕は呟いた。 あれから一年――― あの日の傘は、今も玄関の隅にポツンと―― 持ち主が来るのを待ってる・・・・・・ ......END..... ※ブラウザバックでお戻りください。
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