「好きだよ、ジーク」 「・・・・・・ほんとかよ」 ジークは煙草に火をつけながら小さく笑った。 私は、その横顔を見ながら唇の端を上げて微笑む。 その後、ジークは確めるように私を見つめた。 彼の瞳に答えるように見つめ返せば、ジークは痛いくらいの力で私の体を抱きしめ拘束する。 離さないというように強く私を抱きしめ、ジークは激しいキスをくれた。 全てを奪うように求めてくる彼が、本能のまま生きる彼が私は好き――― 「ほんとに・・・・・・好きだよ、ジーク・・・・・・」 唇がかすかに離れた時、もう一度呟いた。 ジークは至近距離で私を見つめながら、それでも何も答えず、再び乱暴なキスをする。 どんなに冷たくされても、どんなに素っ気無くされても、 私は知ってるの。 あたし達は、きっとうまくやれる。 だから早く気づいてね。 心のままに生きてる貴方を・・・・・・ 本能の侭 想うあたしに――― あなたしか見えない― ※ブラウザバックでお戻りください。
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