***おまけ?***
「…最低!」
はまだ頬を膨らませて怒っていて俺は困り果てながら溜息をついた。
「そんな怒るなよ…」
「信じられないっ。あ、あんな場所で押し倒すなんて!」
「だって嬉しかったんだから仕方ないだろ?素直に行動に出ただけだしさ」
俺がそう言うとは顔を真っ赤にした。
今はマリブからほど近い俺の家。
あれからを連れて帰ってきたばかりだ。
で…何故、想いが通じ合ったばかりで、こんなにが怒ってるのかと言うと…
二度目の俺の告白で、も素直に自分の気持ちを伝えてくれた。
ジェームズから聞いて少しは分かっていたが、やはり実際に聞くのとじゃ嬉しさも全く違う。
彼女の口から「私もレオが好き…。これからも一緒にいてもいい?」と言われれば…
あまりの嬉しさにを思い切り抱きしめた。
そうなればする事は一つで…俺はにキスをしようとゆっくりと顔を近づけた。
最初は触れる程度に、慣れた頃に少しづつ深くしていった。
でもそうなると心とは裏腹に体が自然と熱くなる。
そこでつい俺はシートを倒して彼女を押し倒した。
は驚いたように体を硬くしたが、俺はそのまま何度も彼女に口付けて―
そして殴られた(!)
まあ…白昼堂々と車の中で押し倒した俺も悪いんだけどさ。
何も殴らなくたって…別に本気で、あそこでいたそうなんて思ってないんだから。(当たり前だ)
俺は溜息をついて未だ顔を逸らしているの隣にそっと座った。
「なあ、…ごめんって」
「…レオってば全然変わってない」
「…そんな数ヶ月で変わらないって」
「セクハラ男!」
「セクハラって…好きな女にキスしただけだろ?」
「………っ」
そう言っての顔を覗き込むと彼女は真っ赤な顔のまま俺を睨んできた。
「キ、キスだけじゃないじゃない…」
「だから本当にしようなんて思ってなかったって…ちょっと気持ちが高ぶっただけで…」
そう言っての手を軽く引き寄せ腕の中に収めた。
「ちょ、ちょっとレオ…っ」
「はいはい。今度から時と場所を選ぶから今日はそんな怒るなよ」
「全然、反省してない…」
「してるよ?でもさ…せっかく想いが通じ合ったばかりなのにケンカしたくないし」
俺がそう言っての額にキスをすると彼女は眉をフニャっと下げてこっちを見上げた。
「そ、そうだけど…」
「いいから少しの間、こうしてて」
「…え?」
「やっとが手に入ったんだからさ…」
その言葉には頬を赤くして俯くと、やっと大人しく俺の腕に収まってくれた。
俺は苦笑しながらも彼女の髪を優しく撫でる。
暫く互いの体温を感じながら俺は心の底から幸せを感じていた。
一度は諦めた子が今は自分の腕の中にいる。
それだけであったかい想いが溢れてくる。
「約束どおり…ずっと俺の傍にいろよ…?」
「…うん」
小さく頷くに俺はちょっと微笑むと少し体を離して額に口付けた。
そのまま、ゆっくりと屈んで彼女の唇にもキスをする。
何度も角度を変えながら少しづつ深くしていくと再び体が熱くなってきた。
(時と場所を選ぶ…って今が"その時"だよな…?)
一人納得をして、にキスをしながら、そっとソファに彼女を押し倒した。
「ん…ッレオ…?」
は驚いたように体をよじったが俺は開きかけた唇をまた塞いだ。
だが…
パシッ
「…って」
またしても殴られた。
は真っ赤な頬を膨らませて、「い、いきなり何するのよっ」と怒っている。
「何って…キス…」
「う、嘘…」
「…してたらムラムラっときたから…ここならいいかなぁ?と思って」
そう言って微笑むとの顔が怖くなった。
「い、いいわけないでしょっ。レオのスケベ!」
「ス、スケベって…。素直な行動だろ?」
どうやらはここもお気に召さないらしい。
と言う事は…
「きゃっ何する…」
「ここもダメなら最後の手段だよ」
抱き上げた彼女にそう言ってチュっとキスをすると、俺はそのままベッドルームへと向かった。
それにはも慌てて暴れている。
「ちょ、ちょっとどこ行くの?」
「俺との愛の巣」
「は?!」
俺の言葉には目を丸くした。
そんな彼女に苦笑しながら部屋に入ると、ベッドの上にをそっと寝かせる。
「今日からここが俺との家だから。忘れんなよ?」
「………っ?」
そう言って彼女にもう一度口付ける。
今度こそ殴られようが怒られようが、止める気がないくらいに深く、熱いキスをした。
やっと手に入れたを手放す気はないから―
俺はあの10日間で最高の恋人を見つけた。
Fin......
まず最初に……す、すみません、こんなラストで…!(土下座!)<(_
_;)>
ちょっと物足りないなーと思っておまけなんぞ書いてしまいました…(苦笑)
二人も少し遠回りをしたけど何とかくっつく事が出来まして…ははは…(乾)
しかしながら、やっと本連載も無事に最終話を迎えることが出来ました!
最後までお付き合い下さった皆様、心から「ありがとう」と言わせて頂きます!
次回のレオ夢連載はもう少し…大人バージョンで描いていきたいと思っておりますので( ̄m ̄)
日ごろの感謝を込めて…
C-MOON管理人HANAZO
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