From me Dear you....Catch me if you canSequel...~



Extra Story...ジャックの一日                           




僕の朝はパパとママを起すことから始まる。
ムクっと起きてふぁぁぁっと欠伸をした後、立ち上がり前足を伸ばして体を解すんだ。
そして、いつもの様に二人の寝てるベッドの足元から布団の中に顔を突っ込む。
そのまま"ほふく前進"していくと二人の間に入り込み、スーパーマンのように両手両足を伸ばしてふせをする。
起こしにきたのに眠くなる瞬間なんだけど、そこをぐっと我慢してまずはパパから起こしにかかった。


ディカプリオ家の朝は、"おはよう"のキスから始まるんだ。
だから僕は濃厚なチューをパパの顔にしてあげるのさ。
ベロンと口から鼻にかけて舐めてあげると、パパの体がビクンと動くんだ。
そこでパチっと目を開けると、


「うああぁっ」


と大きな歓声を上げてくれるんだよ?(!)
それで僕も嬉しくなってベロベロと舐めつづけると、やっと体を起こすんだ。


でも、よし、次はママだー!と思ってママの方を向いた瞬間、僕の体は必ず宙に浮くんだ。
あれれ?と思ってるとパパが僕を抱っこしてくれている。
きっと僕のことが可愛くて仕方ないからつい抱き上げてしまったんだな、うん。
尻尾を振って嬉しい気持ちを伝えると、何故かパパは部屋を出て廊下に僕を下ろした。


ん?


と思ってるとバタンとドアが目の前で閉められ、僕は廊下に一人(?)ポツンと取り残された。


何だろう?何かの遊びかな?
きっと、そうだ。
僕に"自力で入って来いゲーム"だな?
見てろよー!僕は自分でドアだって開けられるようになったんだからな。


そのままジャンプしてドアノブを前足に引っ掛けると、ドアは簡単に開いた。


ほーら、みろ。
僕って天才だーー!


意気揚揚と中に入ると、まだ二人はベッドの上で寝ていた。


(もーお寝坊さんだな…)


そう思いつつ、さっきと同じようにベッドに近づいた。
するとパパは起きていてママに覆い被さってチューをしている。


なーんだ。もう起きてるじゃないか。
きっと「おはよう」のキスをしてるんだ。
僕も仲間に入れてもらわなくちゃ!


そう思って慌ててベッドに乗って近づくとパパのほっペを舐めてあげた。


「う…っ」


やっと僕に気付いたパパがこっちを見たと思ったら、またしても僕の体は宙に浮かんだ。


何だ、何だ?
僕には「おはよう」のキスはなしか?
あんまりだぜ、ダディ…


そう思った瞬間、気づけば僕はまたしても廊下に座っていた…



















青い海、白い砂浜、そして今日も熱く光る太陽…
この中を大好きなママと、そしてパパ、3人(?)で散歩するのが僕の幸せな時間なのだワン。


僕がディカプリオ家に生まれてから(?!)早一ヶ月になった。
この二人の子供になれて僕は本当に幸せなんだ。
だって凄く可愛がってくれるからね!
僕が甘えに行くといつも笑ってくれるママと、いつも抱き上げてくれるパパがほんとに大好きなんだ。
だから僕はずーっと二人とくっついているつもりさ!


「ジャックー!あまり海に近づくと流されちゃうわよー」


僕がよせては引いてる波打ち際で遊んでいると、ママが心配そうに叫んでいる。
すでに僕はずぶ濡れで、ちょっとプルプルと体を振って水を弾いてから二人の下に走って行った。


ママとパパはとっても仲良し。
だってほら。またパパがママにベッタリくっついてオマケにチューっとしてるんだ。
これは僕も仲間に入れてもらわなきゃーー!


そう思って二人に突進した。猛ダッシュだ!ゴーゴージャック!




「うあ、おいジャック!お前、濡れて…っ」


僕がジャンプした瞬間、パパの顔がニッコリ微笑んでくれた(!)のが解り、そのまま飛びついたら、
パパは嬉しそうに砂浜に倒れこんで僕の顔を押さえつけた。
きっと、これはパパの愛情表現なんだなー!
僕は嬉しくて自慢の尻尾もブンブンさっ。
だから僕も熱いチューをパパの顔にベロンとしてあげたら凄い喜んでジタバタしてるんだ。
後ろではママが声を上げて笑ってくれてるし僕も何だか、もーっと嬉しくなって更にベロベロとパパの顔を丁寧に舐めてあげた。
するとパパも嬉しかったのか、僕の顔をむんずと掴んで、ぐぅーっと押すんだ。
きっと遊んで欲しいんだな(!)
そう思った瞬間、僕の下からパパが避けて急に走り出した。


あ、追っかけっこだ!


僕はそう思ってパパを猛然と追い掛けた。
パパは何か叫びながら砂浜を走って行く。
きっと


『ジャック~!こっちだぞ~!捕まえてごらん!』


って言ってるんだなっ。


僕はかけっこには自信があるんだ。
負けないぞー!


こうしてあたりがオレンジ色に染まる頃、僕はパパを捕まえた。
何かご褒美くれるかと尻尾を振って待ってたら僕の頭にゴンっと一発愛情を頂いた。
いつも思うんだけど、このご褒美、僕にはちょっと痛いんだ。
何でだろう…?お星様がチラホラ見えることだってある。
でも嬉しいから僕も尻尾を振りながら、


『もっとー!』


って言うんだけどね?
パパは何だか眉尻を下げて笑ってる。
優しい笑顔を見せてくれてるんだなー


僕は愛されてるって感じる瞬間なんだ。















「おい…こいつ殴られてるのに喜んでるぞ…?」
「ワンワン!」
「何で怒られてるのに尻尾振ってるんだよ…」


俺が呆れ顔で呟けば彼女もクスクス笑っている。


「きっと遊んでももらってると思ってるんじゃない?」
「嘘だろー…。もう最悪だよ…。家に帰って顔洗おう…服まで砂だらけだよ…」
「じゃ、帰ろうか」
「うん。じゃ、はい、手だして」


俺が手を差し出すと、彼女も嬉しそうに手を繋いだ。


それをニコ二コ(?)しながら見ているジャックも二人の後から尻尾を振りつつ、ついて行った。




二人と一匹の一日は、こんな風に暮れてゆく…




















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ジャックの一日はこんな感じで終るのね(笑)
レオ、ご愁傷様…^^;


本日も皆様に楽しんでいただければ幸いです。
日々の感謝を込めて...


C-MOON...管理人:HANAZO