Love at any time

 















パシャッパシャッ



何度かフラッシュが光り、壇上にいる2人が報道陣に向かって笑顔を向けている。
ある映画がクランクアップし、主演の2人が記者会見を行っているのだ。



「…役作りで苦労した点?それはなかったかな?彼女に恋するのは簡単だった。もちろん役の中でってことだけど」



質問された男が照れくさそうな笑みを浮かべてそう答えた――





















愛してください、いつでも――――




















パタン…とドアが閉じられた瞬間、くるりと彼女がこちらを向いた。
その可愛らしい顔には、いつもの笑顔は見えない。
眉はキュッと顰められ、唇もどこかスネたように尖っていて子供のような表情を見せていた。


「どうした?」


一歩、彼女に近づき、その細い腰を抱き寄せる。
だが、いつものようにキスをしようと身を屈めた、その瞬間。


「…ジョシュのバカ」
「……?」


唇が触れ合いそうになったところで一言、お怒りの言葉が俺にぶつけられた。
思わず、動きを止めて顔を覗き込めば彼女の瞳には薄っすらと涙が浮かんでいる。


「……どうした?何を怒って―」
「"彼女に恋するのは簡単"なんでしょ?だったら、あの人のとこへ行けばいいじゃなーい」
「……え?」


その言葉の意味が一瞬、分からず、俺は頭の中で何度も繰り返した。
そして、ふと先ほどの記者会見を思い出す。


「あれは…リップサービスだよ、…。会見でもそう言っただろ?」


腰を抱いていた腕を静かに離し、そう告げればピクリと彼女の眉が上がった。


「嘘ー!だってデレデレしてたじゃない…っ」
「デレデレってそんな…」
「してたもん。私、ずっと後ろで見てたんだから」


はそう言ってパっと俺から離れると怒ったようにテラスへと歩いて行った。
俺は軽く息をついて苦笑いを浮かべつつ、彼女の後を追って行く。


彼女、は俺より7つ年下の20歳。
CMの仕事で知り合ったモデルの子で、あまりの無邪気さに最初は困らせられる事もしばしばだった。
それでも俺は彼女の子供のように純粋なところに少しづつ惹かれていったのだ。
"お兄ちゃんみたい"と慕ってくれてた彼女に、「もう兄貴を演じるのは嫌だ」と言って気持ちを伝え、
晴れて恋人同士になったのは、つい先日のこと。
だから、というわけじゃないが、一人置いて行くのは心配で今回の映画のプロモーションにを同伴させた。
彼女も「恋人役の女優さんが一緒なんでしょ…?嫌だな…」とブツブツ言ってたので、
「一緒に来ない?」と誘うと二つ返事でOKしてくれたのだ。
それで俺もガラにもなく浮き足だって今回の仕事に来たんだけど…
どうやら愛しい恋人を早速怒らせてしまったらしい。
妬いてくれるのは凄く嬉しいけど、せっかく仕事も終わり、2人の時間だと言うのにキスも出来ないなんて俺には拷問だ。


ゆっくりとテラスに出るとは此方に背中を向けて外の風景を眺めている。
綺麗な長い髪がフワフワ揺れてるのを見ながら俺は彼女を後ろからそっと抱きしめた。
腕にスッポリ収まってしまうほどの華奢な体は結構気に入っている。


「…、怒るなよ。ほんとに俺、そんなつもりで言ったんじゃないって」
「……知らなーい」
「知らないって、そんな…」
「だってジョシュ、共演する女優さんと今まで何度も付き合ってたんでしょ?」
「…え?」
「私、事務所の子に聞いたんだから」


はそう言って再び腕からスルリと抜け出すと怖い顔で振り向いた。


「聞いたって…何を?」
「…ジョシュは前にも一緒に仕事した人と付き合ってたって。だから浮気されないようにねって…」
「ちょ、ちょっと待てよ…」


そう言われてさすがの俺も困ってしまった。
確かに、そう言うことも一度はあったが、後の噂はでっち上げなのだ。


「俺はそんな何度も共演者と付き合ってないよ。確かに一人はいたけど後は嘘ばかりだしさ」
「……嘘?」
「そう。相手の女優が話題作りで嘘を言ってた事もあれば友達同士なのにマスコミが"付き合ってる"って嘘を書いたりね」


そう言って彼女の目線まで屈む。
こういう大切な話をする時は必ず相手の目を見た方がいい。
俺は信じてもらいたくて真剣にの潤んだ大きな瞳を見つめた。
は俺の言葉を何度も繰り返し考えてるようだった。
戸惑うように揺れる瞳がそれを物語っている。
そして少しすると、困ったように視線が泳ぎだした。
その子供のような反応が、あまりに可愛くて、つい顔が綻んでしまう。


「…分かってくれたかな?お姫様」
「…ほんとに?」
「え?」
「さっきの…ほんとにリップサービス?」


確かめるように見上げてくる彼女に、俺はちょっと微笑み、ゆっくりと抱き寄せた。


「当たり前だろ。あれは映画の世界での話。現実の世界で俺が恋してるのはだけだよ」


そう言って彼女の髪に口付けると、細い腕が俺の背中にそっと回った。


「ずるぃ…これじゃ私が駄々っ子みたいじゃないー」
「実際、そうだろ?」
「…む」
「ま、俺はそういうが可愛いなーなんて思ってるんだけど」
「………」


そう言って顔を覗き込むと、は恥ずかしそうな、でも嬉しそうな顔でニコニコしている。
この子のこういう素直なところは本当に可愛い。
綺麗な額にサラリと垂れている柔らかい髪を指で避けると、俺はそこへ軽く口付けた。
今度はも逃げずに、ゆっくりと瞳を閉じる。
俺は少しだけ身を屈めて唇を重ねた。


「…俺には…だけだよ」
「うん…」


そっと唇を離した時、素直な気持ちを告げれば、が照れくさそうな笑みを浮かべて小さく頷いてくれた。


これで仲直り…したはずだったのに――


























「ジョシュー飲んでるぅ?」


甘ったるい声で彼に近寄り、ジョシュと共演した女優ヘラは魅力的な笑みを浮かべた。


「ああ、まあ…」


ジョシュは笑顔で答えながらチラリと私の様子を伺っているけど、私はプイっと顔を逸らしてしまった。
映画のプロモーションも無事に終わり、今は打ち上げと称したパーティに参加しているのだ。


(あーあ…またやっちゃった。ほんと可愛くない女…)


つくづく自分の嫉妬深さと子供っぽさに嫌気がさす。
でも分かっているのに抑えられない。
ジョシュの仕事は俳優だから、それが仕事なら例え私と付き合っていても他の女性とキスしたり抱き合ったりしなくちゃならない。
そんな事でいちいち嫉妬したって仕方ないのも分かってる。
でも、いくら仕事だからって、やっぱり好きな人が他の女性に触れているのは嫌だし悲しい。
その仕事が終わった後も、こうしてプロモーション中は一緒にいる時間が多いのだって仕方ないって思ってても…辛い。
だから、いつも以上に我がままになったりスネてしまったりする。
いくらジョシュが"そんな事ない"と言ってくれても、優しくキスしてくれても…
あんな風に見せ付けられると不安になってしまう。


だって…2人はお似合いだから。
恋人同士を演じた後だけに、こうして見てると何となくシックリ来てるし大人のカップルに見えるもの。
でも私はジョシュより年下だし子供っぽいし、大人の余裕なんて全然ないし…
今だってジョシュの腕に手をかけてるヘラに醜い感情がこみ上げて来てる。


"私のジョシュなんだから触らないで"


そう叫んでしまいたくなる。
でも、そんな事したらジョシュに迷惑かけるだけだから言えないんだけど…
せっかく連れてきてくれたのに彼を困らせたくはない。


(少し離れてよう…)


近くで見てると色々な感情に振り回されてしまう気がして、私はゆっくりと2人から離れた。
途中、ウエイターからワインを受け取り、それを持って広い庭へと歩いて行く。
冷たい風が気持ち良くてイライラした気分を少しだけ落ち着ける。
置かれていたベンチに腰をかけて夜空を見上げると真っ青な月がポッカリと浮いていた。
その暖かい月明かりを見ながら、ふとジョシュに告白された夜の事を思い出す。


CMの仕事で初めてジョシュに会った。
存在は知ってたけど、実際に会ってみると、あまりに気さくで驚いたっけ。
ハリウッドスターなんて、もっとツンとしててプライドも高いイメージがあったけどジョシュはそんなのとは全く違った。
私を凄く可愛がってくれて、私もすぐ"お兄ちゃんみたい"なんて言ってなついてしまったくらいで。
ほんとにジョシュみたいな兄が欲しいなんて思ったほど、彼は優しくて、いつも励ましてくれた。
あまりに優しいから我がまま言って困らせた事も沢山あったけどジョシュはいつも笑顔で"仕方ないなぁ"なんて言って許してくれるのだ。
今、思えば…私はその頃から、もうジョシュの事を独りの男性として好きだったんだ。
私は子供だから…我がままいう事でジョシュの気持ちを確かめる事しか出来なかっただけ。
だから…あの夜の告白は死ぬほど嬉しかった…


CM撮影も終わって、こんな風に打ち上げパーティをしてた夜。
もう会えなくなるのが嫌で私はジョシュに"今夜はずっと一緒にいて"なんて我がままを言った。
酔っ払ったフリをしてジョシュに抱きついて…"朝までずっと一緒にいて"と。
そしたらジョシュは一瞬、困ったような顔をしたっけ。


"そんな台詞、冗談でも男に言うもんじゃない"


それが答えのような気がして私は凄くショックを受けた。
でもその後に…ジョシュが泣きそうな顔をしてる私を見てこう言った。


"それとも俺は…兄貴みたいで安心だからと思って言ってるのか?と――


どういう意味か分からず、首を傾げる私にジョシュは悲しげな顔で微笑んだのだ。


"もう…兄貴を演じるのは嫌だ"


その言葉の意味を理解するのに数秒かかった。
彼も同じ気持ちなんだと理解した後は嬉しくて、死ぬほど嬉しくてジョシュに思い切り抱きついた。
その時、初めてジョシュが強く強く抱きしめ返してくれて…
ジョシュの腕にスッポリ包まれた時、心の底から安心する事が出来た。


この腕を一生、離したくない、と――


もう少し大人になってジョシュにつりあうような女性になりたいって、そう思ったのに…


なのに…今の私は少しも成長してないから嫌になる。
つまらない嫉妬をしてはジョシュを困らせて…それの繰り返し。
ジョシュは大人だから私がくだらない事で怒っても、いつも優しく慰めてくれる。
変な事で怒らないし、余裕って感じで子供っぽい私の相手をしてくれる…
私だって…これじゃダメだって分かってるのに…


ふと情けなくなって涙が零れそうになった。






「…ちゃん?」
「―――ッ」





不意に声をかけられドキっとした。
慌てて涙を拭きつつ後ろを見ると、そこには今回の映画に出演していた俳優さんが心配そうに立っている。


「どうした?こんなとこに一人でいるなんて…」
「い、いえ…ちょっと風に当たりたくて…」


私はすぐに笑顔を取り繕って立ち上がった。
この俳優さん…(名前は確かジェイク)は時々、私が一人になると話し相手をしてくれてる人だ。
私より10歳以上も年上なのに凄く気さくで、私が寂しそうにしてると、いつも心配して話し掛けてくれる。


ジェイクは会場の方をチラっと見てから軽く息をついた。


「またヘラにジョシュをとられたのかい?」
「え、あ…そういうわけじゃ…」


再びベンチに腰を下ろして、そう言うとジェイクも隣に座って苦笑した。


「何も遠慮する事はないんだよ?ジョシュの恋人はちゃんなんだから」
「…でもお仕事だし…」
「今は仕事じゃないだろ?ちゃんはジョシュの傍にいたっていいんだ」


ジェイクは優しい笑みを浮かべて軽く頭を撫でてくれる。
その言葉に、つい弱い心が溢れそうになった。


「…いつも…我がまま言っちゃってるから…少し我慢しようかなって」


泣きそうなのを堪えながら、そう言うとジェイクはまた眉を下げて微笑んだ。


「我慢なんて必要ないよ。それに…ヘラだってきっと分かってて、わざとしてるんだ」
「…え?わざとって…」


その言葉にドキっとして顔を上げるとジェイクは小さく息をついて会場に視線を向けた。


「彼女は…ちゃんが嫉妬するのを分かってるんだ。まあ、ハッキリ言えば…2人をモメさせようとしてるって言うか…」
「ど、どうして、そんなこと―」
「ヘラはジョシュを気に入ってるようだったからね。なのに今回のプロモーションでちゃんを連れて来たんで…」
「あ…」


そこまで言われてやっと気づいた。
彼女は…私とジョシュに嫉妬してるんだ、という事に。


「分かった?」
「…はい」


小さく頷くとジェイクはまた頭を撫でてくれた。


「だから、もっとジョシュの傍にいて彼女を追い払えばいいさ」
「…で、でもジョシュに迷惑が…」


「かからないよ」


「「―――ッ?」」


突然、後ろから声が聞こえてジェイクと2人で振り返ると、そこにはジョシュが少し怖い顔で立っていた。


「ジョシュ…」
「ったく…サッサと離れて行ったと思えば…ジェイクと2人で何してんだよ」


ジョシュはそう言って私の方に歩いてきた。
普段より少し怖い彼の口調に私はドキっとしてベンチから立ち上がるとジェイクも苦笑混じりで立ち上がった。


「やっと王子様のご登場か。あんまりちゃんを不安にさせるなよ」


ジェイクはそう言うとジョシュの肩をポンと叩いて会場へと姿を消した。
それを見送ると私は何となく気まずくてジョシュに背中を向けた。


「ヘ、ヘラは…?」
「監督に引き渡してきた」


そう言った瞬間、ジョシュは私の腕を引っ張り自分の方に向けさせる。
ドキっとして顔を上げるとジョシュは少し怖い顔で私を見ていた。


「そっちこそ…またジェイクと話してたんだ」
「…え?」
「いっつも彼と何話してるわけ?」
「…何って…」


普段あまり見せない、少しスネたようなジョシュの顔に私は戸惑った。


ジョシュ…怒ってるのかな…。
でも…何で?
私は怒られるようなこと、何もしてないのに…


そう思ってるとジョシュは小さく息を吐き出した。


「…俺以外の男と…あんま親しく話すなよ」
「…な、何で…?」


その言葉に驚いて顔を上げた瞬間、腰を抱き寄せられ、唇を塞がれた。
いつもの優しいキスじゃなく、最初から深く少し強引なキスに驚いて体が強張る。
それに気づいたのか、ジョシュはゆっくり唇を離すと額をコツンと当ててきた。


「…心配だから」
「…?」


ジョシュはそう呟いて、またチュっとキスをした。


「し、心配って…」
「何だよ。俺が嫉妬しちゃおかしい?」
「…えっ?」


(嫉妬?ジョシュが?)


目をパチパチさせて彼を見る。
至近距離で見えるジョシュの瞳は、いつもの余裕な笑みは見えず、どこか熱い眼差しで私を見つめていた。
だが不意に腰を抱いてた腕が離れた。


「やっぱ気づいてなかったんだー」


ジョシュはそう言ってクスクス笑うとベンチに腰を下ろして煙草に火をつけた。


「…ジョシュ?」


伺うように彼の前に立つと、ジョシュは煙を吐き出しながら苦笑を洩らした。


「ったく…自分だって嫉妬するくせに俺の気持ちにも気づかなかったわけ?」
「…な…ジョシュの気持ちって何…?私は―」
「俺は…お前が可愛くて仕方ないの。それくらい気づけよ」
「………ッ?」


ストレートなその言葉に一瞬で顔が赤くなってしまった。


「俺だってが他の男と仲良く話してたら心配になるし妬いたりもするんだよ」
「な…そ、それは私の方だもん…」


(それにジョシュの方が私に心配かけるじゃない…)


そう言いそうになったけど何とか我慢した。
これ以上、変に嫉妬してジョシュに呆れられたくない。
そんな私を見てジョシュは大きく息を吐き出した。


「だったら、もっと怒っていいよ」
「…え?」
「さっきみたいに一人でいなくなられる方がよっぽどキツイ。あげく他の男に相談してるし」
「………ッ」


その言葉に私は、彼がジェイクから全部聞いてるんだという事に気づいた。
吸っていた煙草を足元で消すと、ジョシュは優しい瞳で私を見上げる。


「俺に…迷惑かけるとか思って…我慢なんかしなくていいから。いつもみたいに怒って欲しい」
「ど、どうして?私はジョシュに嫌われたくないから、さっきは我慢しようと―」


そう言いかけた時、ジョシュが不意に立ち上がり私をギュっと抱きしめた。


「嫌うわけないだろ。こんなに大切なのに」
「…ジョシュ…?」
「我がままなとこも、嫉妬するとこも…全部、可愛くて仕方ないって思ってる俺の気持ち、分かれっての」
「………」


少し怒ったようなジョシュの声が私の耳に心地よく響いた。


「ご…ごめんなさぃ…」


涙を堪えて何とか呟くとギュっときつく抱きしめられた。


(ああ…やっぱりジョシュの腕の中が一番ホっとする…)


「…は…ずっと変わらないで…。大人になんてならなくていいから…このままで…」


ジョシュは優しい声で、そう言うと少し身を屈めて私の頬に軽くキスをした。
すでに言葉にならなくて私は何度か頷くことしか出来ない。


「あーあ…ほんと可愛いし困るよな…」


ジョシュが苦笑交じりでそう言ったかと思うと、すぐに唇を塞がれ鼓動が早くなる。
何度もキスをされて体の力が抜ける頃、ジョシュが耳元で囁いた。




"…このまま…を部屋に攫ってもいい?"




真っ赤になった私に苦笑いを浮かべつつ、ジョシュは最後に、もう一度キスをした。




「好きだよ」




甘い囁きと一緒に何度も、何度も、何度も――

















優しいキスをちょうだい。







もっと、もっと私を感じて。




















砕け散る優しい手で この躰抱きしめてよ









                             その腕の中で いつも愛されていたいから――






















ハル様へ

 
『お相手はジョシュ・ハートネットで甘い夢がみたいです。
焼もちやきな年下の恋人設定 女優サンに嫉妬する恋人にメロメロなジョシュ…というのを希望します。』


……<(_ _;;)> (最初から土下座)(ォイ)
リクエストに答えようと試みましたが…オイラの文章能力では、これで限界だったとです…(´;ω;`)ルルルル〜
でも、いつもより少ーーーし強きなジョシュで…ドゥですか?え、ダメ…?
誰か壊れ気味の管理人を慰めてやって下パイ…ヾ(。・ω・`*)ヨチヨチ(崩壊)
ほんとにリクエスト、ありがとう御座いました<(_ _*)>



 C-MOON@HANAZO