ひ と り



















静かな部屋でベッドの端に腰を掛けて、彼の寝顔を眺めていた。
柔らかいブラウンの髪に指を通し、そっと撫でていくと、すぐにサラサラと指から滑り落ちていく。


彼の全てが愛しくて、私はそっと屈むとジョシュの頬に口付けた。














「ん・・・」






かすかにジョシュが寝返りをうち、私がゆっくり離れると彼は何度か瞬きをして目を開けた。







「ぁれ・・・起きてた・・・?」


「うん。おはよ、ジョシュ」


「・・・おはよ」







そう呟きながら私の方に腕を伸ばしてきたジョシュにチュっとキスを送る。
















「・・・もっとキスしたい」








唇を離すと、ジョシュがそう言って目を細めた。
その優しい微笑みが私の心を暖かくする。


ジョシュの腕が私の背中にまわり、抱き寄せられた。
彼の上に覆い被さり、そのまま唇を重ねると、ジョシュは求めるようにキスを深くしていく。


互いに気の済むまで求め合った後、チュ・・・っと音を立て、ゆっくり唇を離せば、ジョシュは私の頬に手を添え、そのまま髪を掬った。











「愛してる・・・?」






そう聞かれ、私はゆっくりとジョシュから離れた。









「・・・答えて、










少し眉を下げて私を見つめるジョシュに、ちょっと微笑むと、もう一度、彼の唇にキスをした。








言葉に出せないくらいの想いを、この世でたった一人しかいないあなたに伝えるように―



























『"愛してる"って最近 言わなくなったのは 本当にあなたを愛し始めたから』










                                   言葉なんかじゃ、全然足りなくて






























SONG BY:ゴスペラーズ
















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Postscript


暑中お見舞いシリーズ第四弾!ゴスペの「ひとり」をジョシュで。
この詞がとても好きでジーンと胸に沁みました。
本当に愛してる人には、言葉なんかじゃ足りない。
出来る事なら心を開いて見せてあげたい、なんて思った事もあったなぁ、と。
暑中見舞いシリーズは、これで終わりですが、また思いつけば他の人で書くかも・・・^^;


皆様に楽しんでいただければ幸いです。
日々の感謝を込めて…


【C-MOON...管理人:HANAZO】