WEB拍手用SS......"I WISH"
KISS ME....by.JOSH
私の願い事は簡単に叶う。
「ねぇ、ジョシュ。キスして」
「何だよ、急に」
「キスして欲しいだけ」
私が抱きついてそう言うと、ジョシュは「甘えんぼだな」と笑って優しいキスをしてくれる。
「もっと」
「欲張り」
唇が離れていくのが寂しくて、もう一度ねだると、ジョシュは苦笑しながら私を抱き寄せて今よりもっと甘いキスをくれた。
「もう叶っちゃった」
「何が?
「私の願い事」
いつでも欲しいのは貴方の優しい唇。
......END.....
Asceticism...by.ORLANDO
「今日は何の日か知ってる?」
「何の日なの、オーリー」
「今日は一年に一度、織姫と彦星が会えるという七夕の日さ」
「よく知ってるわね、オーリー」
「まあね」
「それで?何が言いたいの?」
「だからね。恋人同士が一年ぶりに会って、まずは何をすると思う?」
「さあ…」
「愛し合ってる二人はまず抱き合ってキスをする」
「そうかもね」
「で…気分も高まったところでベッドに直行さ!」
「…空の上にベッドがあるの?」
「…あるよ!きっと雲のようにふかふかなベッドが!」
「へえ…で?」
「きっと今頃、そのふかふかのベッドで二人もラブラブだと思うんだけど」
「…今日は曇りよ」
「大丈夫!二人の愛できっと雲の上は晴れてるはずだ!」(!)
「だから?」
「だから…僕らも今夜、久しぶりに―」
「約束の期限はまだ半月ほど先よ」
「そんな!僕が干からびて死んでもいいのか?!」
「…浮気男なんて欲求不満で死んでしまえ」
「―――ッ!」
僕の罰(H禁止令)は期限が来るまで解けないらしい…
......END.....
Maid To Order...by.Leo
「何、書いてるの?」
「願い事」
「どんな?」
「内緒」
「教えろよ」
「嫌」
レオは私の言葉に明らかにスネた顔をした。
でも、こればかりは見せるわけにはいかない。
「何て書いてんだよ、これ」
「わ、見ないでよ!」
「これ何語?」
「…日本語」
「で、何て書いてあんの?」
「教えない」
「教えろよ」
「嫌だってば」
レオの前だと素直になれない。
この友達という枠から抜け出せない。
だから星にお願いするの。
"レオが私を好きになってくれますように"
「なあ」
「何よ」
「それ」
「え?」
「その願い事、俺と同じかもな」
「は?」
何で彼に読めたんだろう、いや何を言ってるんだろう、と振り返れば、重なる唇と唇。
「お前と何年、付き合ってると思ってんの?お前の母国語くらい勉強したよ」
皮肉たっぷりの眼差しでそう言いきったレオは、今のキスで固まっている私を見て「何でか訊かないの?」と唇の端をあげた。
「な、何で…?」
「お前が好きだから」
ひどくシンプルな答えを彼は当然といった顔で言ってのけた。
私の願い事はこれに書く前に叶ってたみたい。
......END.....
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テーマはズバリ"願い事"です。七夕でしたしねw
今後の拍手SS、こんくらい短いのか、もっと短いのも書いていきたいなー
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