Web拍手用SS......"It becomes
reconciled in kiss"
Warm kiss.........by.JOSH
最悪の休日…
こんな寒い日にジョシュとケンカした…
「…クシュン…っ」
一つ大きなクシャミをして私は巻きつけていた毛布を更に頭からかぶり暖炉の前に移動した。
寝る前に何故か口論になって、そのまま寝室を飛び出してから早一時間…
私はリビングのソファーに寝転がり不貞腐れながら夜中の面白くもないテレビ番組を見ていたのだ。
「はぁ…このまま、此処で寝ちゃったら風邪引いちゃうかなぁ…」
そうは思うが自分から謝ってベッドに入れてもらうのもシャクに触る。
ここまで自分が意地っ張りだとは思わなかった。
ジョシュと付き合ってから、どんどん自分が自分じゃなくなるみたい…
だってジョシュは、何時でも私より大人で冷静で優しい…
だいたいケンカだって、毎回、私の方が先に怒ってしまうパターンだった。
「何で、こんなにガキなのよ…」
と情けなくなった。
「…ックシュ…!」
更にクシャミが出て、ついでに涙まで出てきそうになる。
「寒い……」
(ジョシュの温もりが恋しい…)
そう思った瞬間、後ろからふわりと抱きしめられてドキっとした。
「ジョ…ジョシュ……?」
「…ったく…。ほんと、お前も頑固だな…?」
振り返ってみれば、そこにはジョシュの呆れたような笑顔。
その瞬間、溢れてくる涙で、直ぐに視界が曇ってしまう。
「あ〜泣くなって…。こんな体も冷えちゃって…」
ジョシュは苦笑しながら私を自分の方に向かせると、ギュっと抱きしめてくれた。
「……さっきは…ごめんなさい…」
その温もりで、素直に出た言葉が自分の胸にも染み込んでいく。
「…いいよ…。俺は怒ってないから…」
「…ぅ……何よ…いつも余裕なんだから…」
「まさか……っ。そんなはずないだろ…?」
往生際の悪い私は、やっぱり変なとこでつっぱってしまったが、ジョシュは笑うだけで優しく額にキスをしてくれた。
「…いつも機嫌直してくれなかったら、どうしようって、これでも結構、焦ってるつもりなんだけどね、俺は…」
「…え?そんな風に…見えないよ、ジョシュ……」
私が驚いて顔を上げると、ジョシュは眉を下げて困ったように微笑んだ。
「ほんと……鈍感」
「む……」
そう言われて唇を尖らせた瞬間、頬にふわっと風があたり気付けばジョシュに唇を塞がれていた。
背中に回った腕に強く抱き寄せられて、かけていた毛布がパサっと落ちたけど、私には、もう必要がない。
だってジョシュの体温で体が温まったから……
やっぱり、こんな寒い日の夜はジョシュの温もりの中で眠りたい…
何度もジョシュの優しいキスを受けながら、心まで暖まる気がした―――
......END.....
Ill-tempered kiss......by.DANIEL
「……ダン…?」
「………………」
私が声をかけてもダンは、ずっとテレビを見たまま、こっちを見てくれようとはしない。
(まだ怒ってる…)
そう思いながら、私は小さく息をついてソファーに凭れた。
こんな事をくり返して何時間経ったのだろう…
せっかくダンが久々のオフで、こうして家で二人きりだって言うのにケンカなんて…ついてない。
紅茶もすっかり冷めてしまって飲む気にもなれず、仕方なくテレビの方に目を向ける。
テレビには何やらアニメが映ってて、ダンは、これを本当に見てるのか…と首を傾げてしまう。
でも、さっきから、ああして黙ったまま画面を見てるんだから見てるのよね、きっと…
そんな事を思いつつ、どうやったら仲直りできるのか考えていた。
と言ってもケンカというよりは、ダンが一人で怒ってると言った方が早い。
それも原因は……
ダンの焼きもち。
つい3時間前までは久し振りに二人きりで会えて楽しく会話をしていた。
そして学校の話になり、なかなか来れないダンが、「学校では変わりない?」と聞いて来た時、私がつい口を滑らし、
他のクラスの男の子に告白されたと言ってしまったのだ。
まさか、その人にダンと付き合ってるからとも言えず、好きな人がいると言って断ったのだが、かなり、しつこくされて困っていた。
だからダンに相談したかっただけなのだが、彼には自分がいないところで、そんな事があるのが嫌だったようだ。
ム…っとした顔で、「ハッキリ言えばいいのに…。僕と付き合ってるって…」 と言ったっきり黙ってしまった。
以来、あの通りテレビの画面から目を離さない。
だって…言える訳ないじゃない…
ダンはうちの学校でも憧れの的で、女の子は皆、ダンと…って思ってる子だって少なくないのよ…?
なのに、まさか私が付き合ってるなんて知ったら…
ダンだって困ると思ったから黙ってたのに…変な風に勘違いしちゃったのかな…
色々と考えていると悲しくなり、チラっとダンの方を見てみる。
だが、ダンの態度は一向に変わりなく少し怒ったような横顔が見えるだけ。
その横顔を見てると涙が浮かんできた。
それを慌てて手の甲で拭っていると、不意にダンが3時間ぶり(!)に、私の方を見た。
ドキっとして、すぐに笑顔をつくると、ダンが小さく溜息をついて胸がギュっと痛くなる。
(まだ…怒ってるんだ…)
私は、この冷めた空気が嫌で帰ろうとソファーから立ち上がった。
するとダンが私を見上げて、「どこに行くの……?」と聞いてきた。
やっと口を聞いてくれた…と思ったが、ダンの表情は普段の優しいものではなく、無表情でまだ怒ってるんだと分かる。
「……私、帰るね……」
泣き出しそうになるのを、グッと堪えて、そう呟くとダンが眉間を寄せながら、
「何で…?」
と聞いてくる。
(何でって…だって……)
「…ダンが…怒ってるから……」
仕方なくそう言うと急にダンに手首を掴まれ引っ張られた。
「キャ……っ」
あまりに強く引っ張られたので勢いよく、ダンの方に倒れこんでしまった。
私は慌てて体を起こそうとした、が…ダンの腕の方が早く私の背中にまわり、気付けばギュっと抱きしめられていた。
「ダ、ダン……?」
「…怒ってるわけじゃないよ…?」
「え?」
その言葉に私は驚き、少しだけ体を離すとダンの顔を見てみた。
すると、そこには普段どおりの優しいダンの笑顔。
「でも…さっきまで怒ってた……」
「……そりゃぁ…少しはね…?」
「ほら……」
「でも当然だろ?彼女が他の男に言い寄られていて僕は忙しいから守って上げられないし…。
しかも、その男に僕と付き合ってるって言ってないなんて聞けばさ…」
ダンは一気にそう言うと少しだけスネた顔で私を見た。
「だ、だって…言える訳ないし…ダンも困るでしょ?」
「困らないよ?」
「え?でも…」
「僕は、ちゃんと、そいつに言って欲しかったんだけどな…?」
そう言って横目で見られて私は頬が赤くなった。
「ご…ごめんなさい…。勝手にそう言って迷惑かけたら…って思って…」
「うん…分かってる……」
「…ダン…」
「きっと僕の事を考えてくれてるんだろうな…って思ってた…。でも…僕は気にしないよ?
好きな子と付き合ってるのを隠すなんてしたくないから…」
ダンは、そう言ってちょっと微笑むと私の頬に手を添えてきてドキっとした。
「僕は……君が好きだよ?この気持ちは誰にも隠したくない…」
その言葉を聞いて涙が浮かんだ。
そして慌てて俯こうとした時、頬に添えられたダンの手がするりと顎に滑り、あ…っと思った瞬間にはそっと持ち上げられていた。
「………っ」
気付けば唇から温かい感触が伝わってきてダンにキスをされたんだと分かるまでに数秒かかった。
それが脳まで届いた時には唇は解放され、目の前には照れくさそうに微笑むダンの顔が見えて私は耳まで真っ赤になっていた。
「仲直りのキスだから……怒らないでね?」
そう言ってダンは、もう一度チュっと軽いキスをしてくれて私は我慢していた涙が零れるのを感じた。
するとダンの指が涙を拭ってくれる。
そして、そのまま頬にも口付けられて私は心臓の音がダンに聞こえるんじゃないかと心配になった。
こんな素敵なファーストキスなら、たまにはケンカも良かったかも…と思った事はダンには内緒…
......END.....
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Comment
□JOSH HARTNETT
ケンカした後、ジョシュは優しくキスして許してくれそうだなぁなんて思いつつ書いてみましたv
こんな感じなら、いつでもスネたフリしちゃうぞ、私なら!(オオイ!)(笑)
□DANIEL RADCLIFFE
ダンならケンカと言うよりスネて、口きかなそう…と思ってイメージで書いてみました(笑)
でも、きっと彼女が寂しそうな顔をしてたら怒ってても許してくれそうな…
ほんとは、どうなんですかね?(笑)
今回もふがいなくて、すみません…´`;
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