✿先輩×後輩✿
「先輩…」
「んー?」
「…五条先輩」
一緒に部屋で映画を観ていた時、がオレの服を引っ張って、ついでに胸元で顔をすりすりしてきた。え、なに、可愛すぎなんだけど。
「…ぎゅうして欲しい」
胸元をぎゅって掴んで、きゅるん、とした顔でジーっと俺を見上げてくるが可愛すぎた。仕方ねえなあ、なんて言いつつ、デレた顔はサングラスで隠して彼女をぎゅうううっと抱きしめてやると、「んんー五条先輩いい匂い」と可愛いことまで言ってくる。なに、このかわいい子。俺に襲われたいのかな。
は前まで抱っこするだけで真っ赤になるほど照れ屋さんだったのに、俺がベタベタしすぎたせいで今や究極の甘えん坊と化してきた。
まあ、俺の狙い通り!だけど。(※デスノの月風に)
ベタベタに甘やかして、こうしてくっつくのも慣れさせて、俺に可愛い可愛いされるのが大好きな子に育成したあとで、エッチに持ち込もうっていう俺の邪な作戦だ。
「最近、の方が甘えん坊じゃん」
「そんなことないもん。五条先輩の方がいつも甘えてくるじゃないですか」
「そうだけどさー」
「それに…」
「それに?」
「こうしてくっついてると五条先輩のいい匂いで安心するの」
はそう言いながら、俺の首筋にちゅうっと吸い付いてきた。その甘い刺激のせいでぞくりとしたもんが一気に広がってくから、慌ててをひっぺがした。
「こら、吸うな」
「だって…」
「だって?」
「五条先輩もわたしのあちこち吸ってくるでしょ?ほっぺとか耳とか」
「…まあ…吸うけど、にされたら色々ヤバいんだよ」
「……ヤバいって…どうしてですか?」
「………ははは」
はきょとん、とした顔で目をくりくりさせてくる。めちゃくちゃ可愛いから困るし、こういうことは分かってないから、なかなか手え出せないんだよな。
って迷ってるそばから、は俺の膝の上でゴロゴロ甘えだした。それはすっごく嬉しいのに、同時にすっごくツラいの何なんだ、これ。新手の拷問?
「五条先輩の膝枕で寝れそう――」
「いや、そこは逆がいいんだけど」
「って思ったら先輩の太腿、すっごい硬い!どう鍛えたらここまで硬くなるんですか?」
「…ってか、太腿触んな……オマエ、それわざと?」
「え、何がですか…?」
腿をすりすりされたりしながら硬いだ何だと言われると、どうしてもエロく聞こえる俺が悪いのか、はきょとん、とした顔で見上げてくる。
この無防備すぎる顔が無意識で俺を煽るから、結局俺が自分の首を絞めてる気がしてきた。でも可愛いから、にいっぱい甘えて欲しい俺もいるわけで。こうなったら――
「じゃあ、今度はが俺をぎゅうってして」
「えっ」
「えっじゃなくて、ぎゅうして」
ちっさいを膝の上に抱えると、「これじゃいつもと同じー」と言いながらも俺の背中に腕を回してぎゅむーっとしてくれる。はあ、やっぱこの瞬間が癒される。
ただを膝の上に抱えたのはまずかった。柔らかいお尻の感触で、俺の相棒が普通に起きてしまった。
「ひゃ。な、何かお尻に当たって…」
「気にするな。ただの生理現象だから」
これじゃ告ろうとして失敗した時と同じになってしまうと、笑顔で誤魔化す。はやっと理解したのか、ぷにぷにホッペを真っ赤にしながら、慌てて膝の上から下りようとしてる。それを引き留めてぎゅううっとし返すと、途端に大人しくなった。
「五条先輩…」
「ん?」
「……エッチなこと…したいの?」
「そりゃしたいよ。が大好きだから。でもが嫌ならしなーい」
それは圧倒的に本心で、この前は耳を食んだだけで叫ばれたトラウマからか、出来ればを怖がらせたくはない。
は何かモジモジしてたけど、不意に顔を上げて俺をまたじっと見つめてきた。可愛い。ちゅーしたい。でもには刺激が強そうだし無理か。
そんなことを考えてたら、は「…嫌じゃ…なかったら…?」と恥ずかしそうに俯いた。え、それってどういう意味だ?
「…嫌じゃないって…何が?」
「だ、だから…」
はまたモジモジして視線を泳がせ始めた。まあ、言ってくれた意味は分かってるんだけど、俺の早とちりなら救われないから確認しただけだ。でもがそんな気持ちになってくれたことは、俺の想いが報われたってことだから、めちゃくちゃ嬉しい。
ただ一つ問題なのは――。
「…五条先輩…何してるの…?」
「んー?確認」
膝に乗ってるのお腹の辺りを測りながら、自分の起きた状態のを想像する。うん、普通に全部は無理だ、コレ。
「ってことで、」
「は、はい」
「もう少しおっきくなろうか」
「……???」
全く理解してないは不思議そうな顔で瞬きを繰り返す。それがたまんなく可愛いから、いつものようにホッペをちゅうっと吸って、ついでに小さな頭にすりすりマーキングをしておいた。
俺とがエッチできるのは、もう少し色々開発したあとの話だから、今はもっと自分の首を絞めるくらい、に甘えるを覚えさせて愛でるとするかな。

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