ミニミニ溺愛シリーズ

▼五条悟(高専)【呪廻】全部きみのせい

五条先輩はわたしを見かけると「ー」と笑顔で寄ってくる。そしてぎゅうしてから頭をずーっとナデナデして頬ずりのマーキング。

大好きな彼女から嫌いって言われ続けたら、さすがのオレでもへこむ。
今日、顔見知り程度の女と歩いてたとこを、に見られてたらしい。

憂太先輩と付き合い始めて早半年。なのに私はちっとも愛されてる気がしない。

「ハァ？何で」

日々の鬱々とした気持ちを真希ちゃん先輩の部屋に押しかけて相談したら、えらいビックリした顔をされた。

今日も今日とて呪霊討伐に明け暮れ、一日が終わってしまった。夏真っ盛りのこの時期は疲れた体に甘くて冷たーい物が欲しくなる。
だから帰りに同級の七海くんと灰原くんとでコンビニに寄ってアイスを買うことになった。

ぶっちゃけオレの彼女がめちゃくちゃ可愛い。エッチしたあとのふにゃふにゃがたまらない。
体が怠いと言って、毎回「竜ちゃん、抱っこして…」と甘えてくるとこなんか、ぐうの音も出ねえほどに心臓を攻撃される。

今日こそ保科隊長に言ってやるんだ。もう二度と、ここへは来ないでって。
だって都合のいい女にはなりたくない。