(どうしよう…)


私はレオナルドの後ろから着いていきつつ、彼の手に持たれている荷物を見て溜息をついた。

「あ、あの…レオナルド…」
「え?ああ、俺のことはレオでいいよ」
「…え?」
「皆、そう呼ぶし」
「あ…じゃあ…レオ…」
「何?」

私が呼ぶと彼はやっと立ち止まって笑顔で振り返った。

「その…もう…いいわ?こんなに買ってもらっちゃってるし―」
「え?まだ足りないだろ?今、買ったのはワンピース数着と…靴だろ…?それでアクセサリー…」
「じゅ、充分過ぎるから…っ。それにそんな何着もいらないわ?明日には荷物が届くし私は家に帰るんだから…」

慌ててそう言うとレオは黙ったまま私を見つめてきてその奇麗な瞳にドキっとする。

「な…何?」
「いや…さっきも思ったんだけど。ってちょっと変わってるよ」
「え…?か、変わってるって…?」
「だって普通、買ってくれるって思ったらもっと"あれが欲しい"とか言うもんだろ?でも全然言わないし、
言うどころか、それ高価すぎるからいいとか遠慮してばっかだし。
それにジェームズが着替えは買えばいいって言った時、は自分で買うと思っただろ?あれには驚きだったかな」

レオはそう言うとちょっと肩を竦めて笑っている。

「お、驚くって…どうして?だって普通は買ってくれるなんて思わないわよ…」
「そう?俺らの周りには男がプレゼントするのが当たり前って子、結構いるけど」
「…そ、それは派手な世界だから…」

私がそう言って彼を見上げるとレオは暫く黙っていたが再び歩き出した。

「ちょ…レオ…もういいってば―」
「だめだよ。まだ買ってないもの思い出した」
「…え?買ってないものって…」

困惑気味にそう聞くとレオはチラっとこっちを振り返り、ニヤっと笑った。


「…ランジェリーだよ」

「……っっっ?!!」

「あれ…俺、また何か地雷踏んじゃった?」


レオは真っ赤になった私の方に歩いて来ると更に顔を覗き込んでくる。

「べ、別に…っ。そ、そんな寄らないで下さい…っ」
「そんな怒らなくても…。だってランジェリーは必要だろ?」

レオは軽く苦笑するとまた歩き出した。
仕方なくその後からついていきつつ、確かに下着はどうしよう…と思ってたのも事実だった。
でも後で一人で買いに来ればいいと思っていたのに、突然、男の人からそう言われて恥ずかしくなってしまった。

(もう…彼ってそういう事あまり気にしないタイプなのかな…)

そんな事を考えながら歩いて行くとホテル別館の地下一階に来ていた。




!あった、ここ!ここ!」

レオはランジェーリーショップを見つけると私に手招きしてきた。
それには私も慌てて走って行く。

「ちょ…声が大きいですよ…っ」
「何で?何か気になる?」

(当たり前じゃないのっ)

と思いつつ口を開きかけるとレオが店内にスタスタと入っていく。
これにはギョっとした。

「ちょ…レオ…っ」
「ん~?」

レオは下着を見ながらどんどん奥へと入っていく。

「ちょっと…!いいわよ…。自分で探す…っ」
「何で?いいじゃん。俺、ランジェリーとか選ぶの好きだけど?」

(そ、そういう問題じゃないっつーの!)

何だか私の方が恥ずかしくなってきて一瞬、レオを置いて逃げようかと思った(!)
その時、店員の女性が歩いて来てドキっとする。

『いらっしゃいませ……あ…っ!』

その女性はレオを見て驚いた顔をした。
私は男性が下着を選んでいるので驚いてるのかと思えば、何だか少し様子が違う。
頬を赤らめオロオロとしながらも何だか嬉しそうだ。
その時、レオが顔を上げて私を見た。

「ねぇ、。こんなのどう?」
「へ…?」

いきなり声をかけられ顔を向ければ目の前には何だかセクシーなデザインのブラジャーがあって驚いた。

「な…何言って…。こ、こんな真っ黒なのつけないわよ…っ」
「え~?何で?セクシーじゃん」
「そ、それは自分の好みでしょ?何言ってんの?」

更に顔の赤くなった私はレオから視線を反らして他の下着を見ていく。
するとレオがニヤニヤしながら歩いて来た。

「な、何よ…」
「あ~はお子ちゃま体型だからああいうのは似合わないからだ」
「はぁ?!」
「だよなあ~。ああいうのってもっと、こう、胸がボーンと出てる子の方が似合し?」
「―――ッ」

ム、ムカーーっときた。
確かに本当の事だけど会ったばかりの男にそこまで言われたくないっ

「悪かったわね!あなたのガールフレンドにでもお土産でどうぞ!」

私はそう言うと他の下着を適当に掴んでレジに持っていった。
それにはレオも追いかけて来る。

「え?それ買う気?それってちょっと地味じゃない?」
「これでいいんです!別に予備のを買うだけなんだから…っ」
「…何、怒ってんの…?」
「………ッ」

この男、ふざけてるんだろうか。
あんなこと言われて怒らない女がどこにいるんだっ

「いいえ、別に怒ってませんけど」

そう言いながら店員のお姉さんに下着を出した。

『7800円になります』
『これで、お願いします』
『はい』

私は一万円を出してお金を払おうとした、その時…隣から手が出てきて手首を掴まれた。

「な…何?」
「いいよ。俺が払うから」
「な…い、いいです!さっき色々買って貰ったし―」

そうよ、そうだった…
腹も立つけどさっき洋服やら何故かアクセサリーまでレオが買ってくれたのだ。
ジェームズからお金を預かってるはずなのにそれを使わず、自分のカードで支払いしてくれた。
なのであまり文句も言えなかったりする弱い私がここにいる。
だから下着くらい…と思ってレオを見上げた。

「これは自分で買いますから…」
「いいってば。あ、これも一緒にお願いします」
『は、はい…っ』
「え?ちょ、ちょっとそれ…っ」

レオが出したのは先ほど見せてきたセクシーな下着だった(!)

「どうするの?それ…っ」
「え?ああ、これ?これはもちろんがつけるんだよ?ちゃんとのサイズにしてきたからさ」
「……は?な、何で私のサイズ…っ」
「だってその地味~な下着のサイズ見れば分かるだろ?って案外、着やせするんだな?」
「―――ッ」

レオはニヤっと笑って私の顔を覗き込んできてドキっとしたついでに顔まで真っ赤になった。

「あはは。ってすぐ赤くなるね?俺としてはかなり新鮮なんだけど」
「……う、うるさいわね…っ」
「そうやって言われるのも新鮮」
「………っ?」

(な、何なの、この人…っ文句言われて何をニコニコしてるの…?)

私はこのレオの事がよく分からなくて少し戸惑ってしまった。
だがその間にもレオは勝手にお金を払ってしまって袋を受け取っている。

「あ…っ」
「はい、これで終わり。後は欲しいものないの?」
「な、ないわ?それより何で勝手に払っちゃうの?!」
「え?ああ、だってさ…」
「そ、そこまでしてもらう義理はないのに…」
「そういう問題?」
「そうよ…っ。だ、だいたい会ってまだ一時間半くらいの男の人に下着なんて買ってもらう人は―」

『あの……』

「「………っ」」

二人で言い合ってると目の前の女性店員から声をかけられ、私は慌てて頭を下げた。

『す、すみません、うるさいですよね…。すぐ出ますんで…っ』
『あ、いえ、そうじゃなくて…。 ――彼…レオナルドですよね?!』
『え?……え、ええ…そうです…けど…』

私は店員にそんな事を言われて驚いて顔を上げた。
レオは何話してるの?と言った風に首を傾げている。
きっと日本語は分からないが自分の名前だけは聞き取れたんだろう。

「あ、あの…あなたの事、知ってるみたい…」
「え?ああ…」

レオはそう言っても別に驚いた風でもなく喜ぶでもなく、普通に頷いて私の手を繋いだ。

「もう部屋に戻ろう」
「え?ちょ…ちょっと待ってよ…」

グイっと引っ張られて私は驚いてしまった。
その女性店員も少し驚いている。

『あ、あの…レオに映画、楽しみにしてるって伝えてください…っ』
『え…え?映画…?』

その店員は明らかに私に話し掛けたと思われ、きっと今の言葉をレオに伝えてくれって事なんだと思う。
だが私はレオにグイグイと手を引かれて歩いているので頷くのだけで精一杯だった。

って言うか…レオに映画楽しみにしてる…?レオに映画…
ジェームズじゃなくて?
と言うか何で今の彼女はレオのことまで知ってたんだろう…
助監督も(すっかり決め付けている)人気あるわけ?
それほどの人達が撮った映画ってどんな映画なんだろう…

そこで初めて、興味を持った。




「あ、あのレオ…」
「何?」
「手…手を離して…そんな引っ張られたら歩きづらい…」
「あ、ごめんっ」

レオは気付いたように立ち止まるとパっと手を離した。
そして私の事をチラっと見てからまた歩き出しエレベーターの方に向かう。

「ねぇ…レオ…?」
「ん?」
「あなたとジェームズが作った映画ってどんなの?」
「…え?」
「私、そっち系、疎いからよく知らなくて…。でも今の人もだけど…レオのことも知ってるみたいだったから…」
「……………」

私がそう聞くとレオは少し驚いたように振り向いてジっと見つめてきた。

「な…何?」
…って…」
「え?」
「いや…何でもない。そっか…ぁはは…っ」
「……??」

レオは何だか一人楽しそうに笑い出しエレベーターに乗り込んだ。
私もそれに続いて乗ると未だ笑いを噛み殺しているレオを見上げる。

「何笑ってるの…?」
「え?いや…別に…。は~それよりお腹空いたね。戻ったらジェームズに電話して食事に行こう」
「あ…うん…」

レオはそう言って何だか楽しそうに口笛なんて吹きながら壁に寄りかかっている。
そんな彼を見て私は首を傾げた。

さっきの私の質問も今のも上手く誤魔化された気がするのは気のせい…?
結局、彼は何も答えてない。

そんな事を考えていると不意に頭にポンっと手を乗せられドキっとした。

、食事行くとき、さっきのワンピース着て見せてよ」
「え?あ…う、うん…。でも私にあんな大人っぽいの似合うかな…」
「似合うと思ったから選んだんだけど?あ、それとさっきのランジェリーもね」
「―は?何で?」
「いいじゃん。せっかく買ったんだし。一回つけてみてよ。何なら手伝うけど?」

レオがニヤっと笑ってそう言ってきて私は頬が赤くなった。

「け、結構です…!!」
「あっそ」

レオは楽しそうに笑うと、ちょうど10階についたエレベーターから降りて廊下を歩いて行ってしまった。

ほ、ほんとに軽いというかスケベと言うか…っ
あれで本当にあの紳士なジェームズと仕事をしてるの?

少しプリプリしつつ廊下を歩いて行くとレオが私の部屋の前で待っている。

「な、何して…」
「これ。荷物」
「あ…ありがと…」

レオの言葉に慌てて駆け寄ると先ほど買ってもらったものを受け取った。

「じゃ、用意出来たら俺の部屋に電話して?隣だからさ」
「え?隣?」
「そう。じゃ、なるべく早くな?俺、お腹空いて倒れそう…。しかも時差ぼけで眠いし待たされたら寝ちゃうよ?」
「わ、分かったわよ…。急いで用意する…」
「ああ。じゃ」

レオはそう言って隣の部屋に歩いてドアにキーを差し込んでいる。
私もキーを差込み、ドアを開けながら彼を見ると、

「あ、あのレオ…っ」
「え?何?」
「こ、これ…。あ、ありがと…」

思い切ってお礼を言うとレオは笑顔で手を上げて部屋の中へと入って行った。







「はぁ…」

何だか緊張してしまったからか少し疲れた。
と言うか私も時差ぼけだわ…

荷物を抱えて部屋に入ると一旦ソファの上に座ってコロンと横になった。

『あ~…疲れた…』

つい日本語でそんな言葉が洩れる。

ほんとは今頃なら…そろそろ実家につくって頃なのに。
何で私は東京の、しかも、こんな豪華なスイートルームにいるわけ…?
まあ、確かに貴重な体験ではあるけれど…
そう…それに一緒に泊まってるのが何やら有名らしい映画監督と、その助監督(?)なんて…
今までの生活じゃ考えられない。

まあ…暫くしたらこれも、いい思い出になるんだろうなぁ…
ロスに帰ったらコリーに思い切り自慢してやろう。

そんな事を思いつつ重たい体を起こして立ち上がった。
軽くシャワーを入って頭をスッキリさせたいとバスルームを探して歩いて行く。
それらしいドアを開けて中を覗いてみるとそこまでが何だか豪華で気後れしてしまう。

『わぁ…バスルームとシャワールームが分かれてる…』

そんな事にまで感動しながら中へと入った。

(何だか使うのすらもったいない…と思うのは庶民の悲しい性なのかな…)

なんて思いつつ、ロスからの長い移動で疲れた体をシャワーで軽く流した。
そして出た後、ふわふわのバスローブ(憧れてた)を羽織り、先ほどレオに買ってもらった洋服と下着をベッドに並べてみる。

『…ほんとにこれ私に似合うの……?』

ワンピースとはいえ少し胸の開いたデザインで、しかもスカートにスリットまで入っている。
それに合わせて買ってもらった靴は大人の女性が履くようなヒールの高いものだった。

う~ん…こんなの着た事ない…
でも…何だか、これって、あの映画に似てる…
何だっけ……こんな風に洋服とか買ってもらったり、スイートルームに泊まったりする…
ああ、"プリティ・ウーマン"とかいう映画だ。
普段はコメディ系しか見ない私が珍しくあれはテレビで見たんだった。
あれは娼婦が金持ちの渋い男性と恋に落ちて少しづつセレブになっていくんだったっけ。
まあ、私は娼婦でも何でもないけど、じゃあもし私が恋に落ちるならあの紳士なジェームズってこと?
いや…歳が離れすぎてるか…
どっちかと言えばレオになるのかな……
彼もかなりリッチっぽいし……
この服だって靴だってアクセサリーだってかなりの値段だった。
だからいいって必死に言ったのにレオってばアッサリと買ってくれたんだ。

『レオと…恋に落ちる…?』

それはない…か…。
あんなスケベで口の悪い男、いくら顔がいいって言ってもちょっと扱いにくい(!)

そんな酷い事を考えながら私は一応、レオの選んだセクシーランジェーリーを身につけてみた。
そして大きな鏡の前に立って見てみるとちょっと大人の雰囲気な自分がいて顔が赤くなる。

『あいつ…こういうのが好みなわけ…?』

ちょっと呆れつつ、それでも初めて身に付けるセクシーなデザインの下着にちょっとだけドキドキした。
その上から黒のワンピースを着てみると本当に自分じゃないみたいに見える。

(でも…胸開きすぎじゃないの…?これじゃあ谷間が見えちゃう…)

普段、そんなに肌を露出しない服装ばかりなのでこんな服は凄く恥ずかしい。

でも…せっかく買ってくれたのに着ないなんて悪いし…
それに他に自分の服はないのだ。
―他にもこんなドレス風なワンピースと普段着るようなカジュアルなデニムのワンピースを買ってもらった―

(仕方ない…これを着ていこう…)

そう決心してアクセサリーをつけてちゃんとメイクもしてから髪をアップにしてみる。
腰まで伸ばしたままの髪は纏めるのにかなり苦労した。

『こ、こんなもんかな……』

一応、それらしく見えるのに満足してホっと息をついた。

それにしても…本当に自分じゃないみたい…
たまにはいいかも…

なんて少しウキウキするのはやっぱり自分も女の子なんだなぁ…なんて思う。
お洒落をして楽しくない女の子はいないもんね。
なんて思いながら鏡の中の自分を見てニヤケていると不意に電話が鳴り出してドキっとした。

(で、電話…?誰からだろう…)

首を傾げながらも急いでリビングに戻ると受話器を取った。



「Hello...?」
『…?』
「あ…え?」
『俺、レオ』
「あ…」
『用意できた?』
「え?あ、うん、出来た…わ…?」
『も~遅いから先に電話しちゃったよ…』
「あ…ご、ごめんね…?」
『もう出れる?』
「う、うん。大丈夫」
『じゃあ今、行くよ』
「あ、分かった…」
『じゃ』

そこで電話が切れてホっと息をつく。

(いけない…そう言えばレオ、お腹空いたって言ってたっけ…)

私は電話を切るとこれも先ほど買ってもらったバッグを持ってすぐにドアの方に歩いて行った。
そこへチャイムの音が聞こえてくる。


「はいはい…」


そう言いながら走って行って、すぐにドアを開けた。


「遅くなってごめ―っ」
「―――っ」


目の前には当然、レオが立っていたのだが互いに見つめ合って固まった。
レオはノーネクタイだったが濃いグレーのシャツに黒いスーツを着ている。
それが凄くカッコ良くて先ほどの彼と同じ人物とは思えないほどに紳士に見えた。

やだ…レオって、本当にカッコいい…
こんなにカッコいいんだから裏方家業でも人気出るのも当たり前なのかも…(!)

そんな彼を見て一瞬、言葉を失っているとレオもまた驚いたように私を見ている。

「へぇ…変わるもんだな…」
「…え?」
「凄い奇麗。やっぱそれ似合ってるよ」
「…あ…ありがとぅ…」

ストレートにそう言われて私は頬が赤くなってしまった。
レオは何だか笑顔で私を見つめていてその瞳にドキドキしてしまう。

こ、これって本当に"プリティ・ウーマン"みたいになっちゃいそう…
って会ったばかりの人にそんなときめいてどうするのよ…

急いで自分の考えを打ち消し、もう一度彼を見上げるとレオは先ほどの笑顔じゃなく今度はニヤニヤしている。

「な…何?」
「え?ああ、いや…。その中に、さっきのランジェリー着てるのかなぁ~って思ってね」
「…んな…っっ!」

ぜ、前言撤回…!!こ、こんなスケベとは間違っても恋になんて落ちないし、
"プリティ・ウーマン"にもなるはずがないわ…!!

顔がさっきよりも熱くなって手で顔を押えながらレオを睨むと彼は更にニヤっとして私を見た。

「ちゃんとつけた?さっきの―」
「バ…バカじゃないの?!最低…!」

一気に真っ赤になって彼を睨むと、丁度向かいの部屋のドアが開いてジェームズが出てきた。

「おやおや…すっかり仲良くなったな」
「あ、ジェームズ…」
「やあ、凄くきれいだよ、
「あ、ありがとう御座います…」

ジェームズは私の姿を見て笑顔でそう言うと、

「これ選んだのはレオかな?」
「そうだよ。結構、いいセンスだろ?」

レオはそう言って馴れ馴れしく私の肩に手を回してきて思い切り睨んでやったのに澄ました顔をしている。
そんな私に気づかずジェームズは呑気に微笑んで、

「小柄なによく似合ってるよ。さすがレオだな」

なんて言っている。
そこにボブが歩いて来た。

「ミスターキャメロン。寿司屋の方、お席をご用意できたとの事です」
「ああ、ありがとう。じゃあ行こうか」
「は、はい…」

私は少し緊張して小さく頷いた。
するとジェームズが歩き出してから、ふと振り返り、

「ああ、レオ。をエスコートしてあげなさい」
「OK」
「え?ちょ…い、いいです、そんな…」

慌てて首を振ったがジェームズは少し微笑んだだけでボブと二人で先に歩いて行ってしまった。
そこへ肩に腕を回され、ドキっとして顔をあげるとレオが優しく微笑んでいる。

「では行きますか?」
「な、何言ってるの…。いいわよ、一人で…」

恥ずかしくなり、つい素っ気無い態度で顔を反らすとレオは軽く息をついて苦笑した。

「ったく…気が強い子だな…」
「え?ちょ……」

レオはそう言って笑いながら私の腕を無理やりとって自分の腕に組ませた。

「ちょっとレオ……」
「一応、軽めとは言え、ドレスアップしたんだからエスコートくらいしないとさ」
「い、いいよ……」

私はそう言うと組んでいた腕を外し先を歩くジェームズを追い掛けた。
すると後ろからレオの苦笑いしている声が聞こえてきた。

「ほんとシャイなのか素直じゃないのか…。って面白いね」
「面白いって…私はコメディアンじゃありませんから」
「…ぷ…っ…あははは…コ、コメディアンって…っ」
「む…っ」

軽く言った一言にレオは楽しげに笑い出し私は口を尖らせた。
前を歩くジェームズとボブは何だか微笑ましそうにこっちを振り返り、「若いっていいな」なんて言っている。
そのまま皆でエレベーターへと乗り込み5階で降りると"久兵衛"と書かれた暖簾があり、ボブがそこに入っていく。



「ここ…お寿司屋さん?」
「ああ、俺が食べたいって言ったんだ。は寿司は?」
「え?あ…好きよ?」
「そう?なら良かった。さ、俺達も行こう」

レオはそう言うとジェームズに続き、暖簾を潜る。
その際に私の肩にさり気なく腕を回してきてまたドキンとしてしまった。

はぁ…何だか調子が狂っちゃう…
15、6の少女じゃあるまいし何をこんな事でドキドキしてんだか…
でも…レオってば黙ってると(!)本当にカッコいいんだもん…
こんな風に肩を抱かれると多少は意識してしまう。
これって浮気に入るのかな…

ふとコリーの事を思い出しそんな事を考えた。

(やめやめ…っ。せっかくあいつのこと忘れてノンビリしに日本に帰って来たんだから)

すぐにロスにいる恋人の事を頭から追い出すと店の奥へと進んで行った。
奥には座敷があり、ジェームズとボブはそこに案内されている。

「やあ、お待たせして」
「いえ、我々も今来たところで…」

そんな声が聞こえてきて座敷を覗けば知らない男性2人に40過ぎくらいの女性が一人いて少し驚いた。

「あれ…そちらの方は?」

男性の一人が私に気付きジェームズに聞いている。
するとジェームズは笑顔で、

「ああ、まあ個人的な…通訳さんというか…。友達みたいなものかな?」

と私にウインクしている。
その言葉に私もちょっとだけ笑顔を見せた。

「そうですか。てっきりレオナルドの恋人かと驚きましたよ。一緒に来日でもしたかと」
「まさか。僕はこの映画の長い撮影のおかげで恋人に振られたばかりですから」
「そうなのかい?なら尚更ヒットさせなくちゃ」

その男性は(多分映画会社の人達だろう)そんな事を言って笑うとレオと私を見た。

へぇ…レオってば仕事のせいで恋人に振られたんだ…
こんなにカッコ良くても振られる事なんてあるのね…
ああ、それとも仕事で…と言うよりはレオのスケベに手を焼いて逃げ出したのかも…(!)

「ぷ…っ」
「…何笑ってんの…?」
「べ、別に…」

座敷にレオと並んで座り、澄ましてはいたものの、ちょっと噴出した私にレオは首を傾げている。
私は何とか誤魔化すと彼の隣に腰を下ろした。


そうこうしているうちに飲み物や食べ物が運ばれて来て乾杯をするとジェームズ達は何やら仕事の話をし始めた。

「では明日の映画祭前に何本か取材がありますが、それはこのホテルの部屋でやりますから」
「ああ、助かるよ」
「それで午後6時までに会場に向かいます。その後に赤絨毯を通って中へ行き、舞台挨拶となってます」

映画関係者の男性がスケジュール帳を見ながら説明している間、レオは黙々と寿司を食べていて、
時々、私にも、「気にしないで食べて」と声をかけてくれた。
だが私は話を聞いてるだけで何だかドキドキしてきて胸が一杯になってくる。

舞台挨拶なんて凄いなぁ…
ジェームズってばほんと凄い監督さんなんだ。

そんな事を考えながら軽く寿司を摘んでいると、仕事の話も終わり皆で普通に食事をしだした。
私は目の前で映画会社の人とジェームズの通訳をしている女性を見て、
ああ、私はこの人と間違われたんだ…なんて思っていた。
その時、映画会社の男性がレオの方に顔を向けた。

「それにしても…レオナルド主演での大作は初めてだね」
「え?あ、ああ…まあ、そうですね。こんな長い撮影も初めてだったけど」
「そうだろうね。映画館で見るには少しきついくらいの時間かな?
ああ、海のシーンで溺れるとこを演じるのも大変だったって?」
「そうなんですよ…。俺、水に濡れるのって嫌いだから」
「そうだよなぁ。この映画は濡れてばかりだし大変だったね」

その男性は楽しげに笑いだしレオに白ワインなんか注いであげている。
レオはそれを受け取り、不意に私の方に視線を向けるとワインを注いでくれた。

、どうした?ボーっとして」
「……」
「…?どうした?酔っちゃったか?」
「…え?あ、ううん…大丈夫…」
「そう?急に黙るから寝ちゃったのかと思ったよ」

レオはそう言って笑いながらワインを飲んでいる。
だが私はレオの言葉が耳に半分も入って来てなかった。
だって…

今…あの人、何て言った…?
レオナルド"主演"で…って言ってなかった?!
しかも海で溺れるシーンの演技が難しいとか何とか…



という事は―――









って、えぇ?!!
主演って事は……レオって…俳優ってこと?!(遅)
助監督とかそんなんじゃないの?!

そこに答えが行き当たり、私は激しく動揺していた。
かすかにグラスを持つ手までが震えているような気がする(!)

チラっとレオを見てみるもまだ実感が湧かない。
だってそりゃそうだろう。
てっきり裏方のスタッフくらいに思ってた彼が俳優…!!
しかも主演なんてするくらいに凄い人なんだって気づいたんだから。

え?でも何で私、彼のこと知らないの?
新人さんとか…?
だいたいレオナルドなんて名前の俳優…いた?(オイ)

「どうした?…手が止まってるぞ?飲まないの?」
「えっ?!」

急に肩を叩かれドキっとして声が裏返ってしまった。
それにはレオも軽く噴出している。

「何だよ、どうした?」
「な、な、何が?」
「いや…ボーっとしてるからさ」
「なん、なんでもないよ…」

私はレオの方を見ないようにして、それだけ言うとずっと持ったままのワイングラスを口に運んだ。
何だか凄く顔が熱くて少し興奮してるのが自分でも分かる。

どうしよう…何だか、そうと知ってしまえば変に緊張なんてしてくる…。
まともにレオの方を見れないわ…ってか私ってバカじゃない?
あんなカッコいいんだもの、俳優に決まってるじゃない…っ(?)
そうよ…!監督と主演の二人が映画のPRに来たって、何で気付かないんだろう!
ああ、自分の鈍感さに眩暈がする…
え?ってことは何?あの空港での大騒ぎっぷりは皆レオのことを出迎えに来てたってわけ?!(その通り)
嘘…って事は本当に有名なくらい凄い俳優って事なの…?



…何、百面相してるの?」
「…わ…っっ!」

一人、あれこれと考えをめぐらしているといきなり目の前にレオの顔がアップで見えて私は後ろへ飛びのいた。
そんな私を見てその場の皆が目を丸くしている。
レオもちょっと驚いていたが、彼はいつものように一人笑い出した。

「あははは…どうした?やっぱ変だよ、
「な、何でもないったら…」

皆の注目を浴びて私は恥ずかしくなり少し俯くと黙ってワインを飲み干した。
それを見てジェームズも笑い出し、

「ああ、には少し退屈な話だったかな?おい、レオ。ちょっとを連れてバーにでも行って来たらどうだ?」
「え…っ?」
「ああ、そうだね。結構、食べたし…そうする?

レオは軽く伸びをしながら立ち上がろうとしている。
それには私も思い切り首を振った。

「い、いい…。部屋に戻るから…」
「え~?いいじゃん、ちょっとだけ行こうって。俺、飲み足りないしさ」
「そうだよ?。まだ時間も早いし行っておいで。私はまだ少しここにいるから」
「で、でも…」

ジェームズにまでそう言われて私は困ったが何だか視線を浴びつづけているのも辛いので軽く頷いた。

「よし、決まり!じゃ、行こう?」

レオが勢いよく立って私の腕を引っ張った。

「じゃ、ジェームズも後で来なよ。二人で飲んでるから」
「ああ、そうだな。あ、それとレオ」
「何?」
はもう私の大事な友達だ。変に口説いて手を出すなよ?」
「分かってるよ。ま、でもが俺の事を口説いてきたら何するか分からないけどね?」
「な…何言って…っっ」

私はレオの言葉に一気に顔が赤くなり思いきり背中を殴ってしまった。

「あははは…どうやらの方が強いようだな?」
「ほんとだよ…。ったくバカ力」

ジェームズは楽しげに笑ってるがレオは背中の痛さで顔を顰めて私の額を軽く小突いてきた。

「な、何よ…っ。レオが変なこと言うから…っ」
「はいはい、俺が悪かったよ。何もしないし飲みに行こう?ほら」

レオは苦笑交じりにそう言うと私のバッグを持ってから手を出してきた。

「え…?」
「え?じゃなくて。早く行くよ?」

レオは立ちすくんでいる私の手をグイっと引っ張ると皆に、「じゃ、お先に」と言って、座敷を出た。
私も慌てて靴を穿くと彼に手を引かれるままついていく。

そのまま店の外に出ると同じ階に"オーキッド・バー"という店がある。

「ああ、そこにしよう?別館行くと後で面倒だろ?」
「う、うん…。どこでもいいよ?」

そう答えながら繋がれた手を何とか振り解くとレオが苦笑交じりに振り向いた。

「そこまで警戒しなくてもいいんじゃない?」
「べ、別に警戒なんて…」
「そう?じゃ、入ろう」

レオはそう言うと私を先に促しバーへと入って奥のカウンターへと座った。
中にはまだ開いたばかりなのか誰もいない。

「あ~、何飲む?」
「え?あ…じゃ…シャンパンとか…サッパリしたもの…」
「じゃあ…あ、これ頼もう。ドンペリニョン…とキャビア」
「…はぃ?」
「あ、嫌いだった?」

レオは慌てて私の方を見た。
だが私は驚いたまま首を振る。

(いや嫌いって言うよりも…飲んだ事&食べた事がないのよ…っ)

レオは私が首を振ったことで安心したのかバーテンにドンペリニョンとフルーツ、そしてキャビアを注文している。

キャ、キャビア…って…かなり高価だって聞いたけど…いいのかな…
って、レオは俳優だっけ。
ああ、だからか金額なんてそんな気にしないで買い物とかしてたんだ…
今頃、そこに気付くなんてほんと私って鈍感…

一人軽く落ち込んでいると目の前にあの有名なドンペリニョンのボトルが出てきて思わず、

「わぁ……」

と口に出てしまった。
ハっと気づいた時にはすでに遅く、レオが何だか笑顔で私を見ている。

、これ初めて?」
「え?あ…うん…」
「そっか」
「な、何…?あ、バカにした?」

何だかニコニコしながら見てくるレオにそう言えば彼は慌てて首を振っている。

「違うよ」
「じゃあ何?」
「いや…また新鮮な反応が見れたなってのと…」
「……?」
「可愛いなって思ってさ」
「…な!何言ってるのよ…っ」

彼の言葉に頬が赤くなって慌てて反らすとレオがクスクス笑っている。

「いや、だって今時、ドンペリニョン見て"わぁ~"なんて言う子、滅多にいないからさ。皆、普通の反応だしね」
「…バカにしてる…」
「してないって。可愛いって言ったろ?ったく、ひねくれてるな、は」

レオはそう言って私の顔を覗き込んできた。
薄暗い店内で、かすかにオレンジ色に光る照明の中、レオの奇麗な顔を見ると、本当に胸がドキンと跳ね上がってしまう。

「ど、どうせ、ひねくれてますよ…っ」
「そういうとこも、ひねくれてる」
「………悪かったわね…っ」

その言葉にプイっと顔を反らせばレオは困ったようにカウンターテーブルに肘をつけて私の顔を伺ってくる。

「そんな怒るなよ…。ごめん…怒らせるつもりで言ったわけじゃないんだ。はい、シャンパン」
「あ……ありがと…」

不意に目の前に奇麗なシャンパングラスが見えて慌ててお礼を言った。
するとレオも優しく微笑んでくれる。

「そういうとこは素直だな?」
「……っ」
「はい。乾杯」
「…乾杯…」

チンとグラスを合わせ、ゆっくり飲むと初めてのドンペリニョンの味が口の中に広がった。

「どう?美味しい?」
「……よく…分からないわ…?」

何て言おうかと思ったがそこは正直な感想を述べてみる。
するとレオは楽しそうに笑い出した。

「あはは…ってほんと面白い…っ」
「は…?どこが?レオが笑い上戸なだけじゃない…っ」
「そんな事ないよ…。だってってさ、ひねくれてるのか素直なのか、よく分からないし見てて飽きないよ」
「………」
「あ、怒った?」
「別に」
「声が怒ってる」
「……俳優さんともなると…変なとこで笑うんだなぁって思って」
「…あ…バレた…?」

私が思い切ってそう言うとレオがは少し困ったように笑って煙草に火をつけた。

「バレたって言うか…。さっきの話を聞けば誰だって気付くわよ…」
「でも、俺のこと知らなかったろ?」
「………」
「だから敢えて言う事もないかなって思って黙ってたんだ。ジェームズも言ってない感じだったし」
「仕事仲間としか…。だからてっきり助監督さんなのかなぁて…」
「…え?」
「ご、ごめんなさい…」

思わず謝るとレオはちょっと驚いた顔のまま固まっている。
だがすぐに噴出して一人で笑い転げだした。

「あははは…お、俺が助監督?そんな風に見える?!あははは…」
「な、何よ…。だって…まさか俳優とか…思わなかったの…!そりゃ、少しはカッコいいなぁ…って思ったけど―」
「え?」
「な、何でもない…っ」

私は慌ててそう言うとシャンパンを一口飲んで気持ちを落ち着けた。
すると隣から視線を感じ、そっちを見ればレオが何だか意味深な笑顔を浮かべている。

「な、何よ……」
「今夜、一人寝が寂しいなら一緒に寝てあげてもいいけど?」
「…は…?」
「まあ、俺としてはもう少しグラマーな方がいいけども一応、女みたいだし?」
「な、何ですって?どういう意味よ…っ」

カチンと来て口を尖らせばレオが私の大きく開いた胸元のあたりを指で突付き、つつつ…っと下へなぞっていく。
そしてニヤっと笑うと、「この辺の成長はあるみたいだからさ?」と言って谷間の辺りで指を止めた。
それには一瞬で顔が真っ赤になって思わずレオのその手を引っぱたいてしまった。
バチン…っという音と共にレオが顔を顰めて、

「いったぁ…。何も叩かなくてもいいだろ?」

と苦笑している。

「…スケベ!さ、さっきはジェームズに手は出さないって言ってたでしょ?!」
「え?ああ、でもが俺を口説いてきたら分からないって言わなかったっけ」
「わ、私がいつあなたを口説いたのよ…っ?」
「これから口説いてくるかなぁと思ってさ」

レオは相変わらずクスクス笑いながら私を見てそんな事を言っている。
その余裕の態度に腹が立ち思わず、

「口説きませんっ。私、ロスに恋人がいるもの」

と言ってしまった。
それにはレオも少し驚いたように顔を上げた。

「へぇ、恋人いたんだ」
「な、どういう意味?」
「いや、見てると何だか男に免疫なさそうだったから」
「…し、失礼ねっ!慣れてる貴方とは違うのっ」

そう言ってグイっとシャンパンを飲み干しグラスを置けばバーテンがすぐにまた注いでくれる。
そして注ぎ終わると気を利かせてか私達からサっと離れて行った。

全く…!どうも軽いと思ったらそうよ!俳優なんて業界の世界の人はきっと皆こんな感じなんだわ…っ
ちょっと自惚れ強くて女なら誰でも落とせると思ってるんだ。
私はそんなのに引っかからないんだから…っ
ちょっとでもカッコいいなんて思った私が大バカ者だったわよ…っ

一人プリプリしながらシャンパンを飲んでいるとレオは軽く息をついて、「大丈夫か?」と訊いてくる。

「大丈夫よ…」
「酔いつぶれても知らないぞ?」
「大丈夫だったら。シャンパンくらいで酔いつぶれないもの」
「そう?シャンパンって結構きくんだけど。俺、知らないぞ?」
「知らなくて結構です」
「あっそ。なら好きにすれば?酔いつぶれたら俺が部屋まで運んでちゃんとをいただくからさ」
「……はぁ?」

その言葉に呆れたようにレオを見れば彼は少しニヤっとして私を見た。

「男の前で酔いつぶれたらそれは仕方ないだろ?酔いつぶれた方が悪いってこと」
「な……私は酔いつぶれませんっ」
「そう?ならいいけど」

ムキになって彼を睨むとレオはクスクス笑ってゆっくりシャンパンを飲んでいる。

その余裕の態度が何だかムカついて私は更にシャンパンを一口飲んだ。




本当に今日は変な日。

見知らぬ人に連れてこられ、その人は実は映画監督でついでに主演の俳優までがいて……

普段なら絶対に顔を合わすことすら出来ない世界の人達と知り合えただけでも凄いのに、

今はこうして肩を並べて一緒にお酒を飲んでいる。

平凡すぎた日常を吹き飛ばすにはそれは凄く刺激的な出会い。




私の驚きの連続だった一日がもうすぐで終わりを告げる――




























The second day... ...>>



えーオーリーに続き、レオでも短連載開始です!
ほんとはもう一つレオの普通の連載を考えてあったんですが、
ちょっと昔の資料とか読んでてレオがタイタニックで監督と来日した時、
かなり濃い10日間を過ごしていたので、これを題材に話が浮かんできちゃったのです(苦笑)
なので、このお話の中で行く場所とかは事実だったりもします。
その中で恋愛も入れて書いて行くつもりですので楽しんでいただけると嬉しいです^^
それでレオは当時22歳くらいなので、このレオ様は少し若い感じで書いて行くと思われます。
(ノリが、ということで^^;)
知っている人も知らなかったという人もレオが来日の際にどんな風に過ごしたのかというとこで、
少しでも楽しんで頂けたらなぁと思いますv
しかし余談ですがジェ-ムズって、ほんとかなり渋くて好みだったりします(笑)
(元々考えていた記念夢、連載も近々書く予定ですので~)


日ごろの感謝を込めて…


C-MOON管理人HANAZO