【第十二話】 沈没船-後編




……っ」

一葉さんは病室に入って来た途端、ベッドで眠るに駆け寄った。

「何で…何でこんな……」
「一葉…」

一葉さんの後から入って来た樹さんは、彼女の肩を優しく抱きよせ、そのまま強く抱きしめた。
そして、ふと私を見ると、

「硝子ちゃん……治療、ありがとう…」
「い、いえ…輸血も間に合いました」
「そうか…良かった…」

樹さんは心からホっとしたように息を吐き出し、不安げに自分を見ている一葉さんに軽く頷いて見せた。
一葉さんもそれを聞いて安心したのか、涙を拭うとベッド脇の椅子へ腰を掛け、の手を強く握りしめている。

「良かった……」

あれから車を飛ばし、高専に戻って来た私たちは、を高専の医師であり、私の先輩術師でもある江藤累子の元へ運んだ。
傷は塞いだものの、大量に失われた血液までは術式でどうにか出来るものじゃなく、急いで輸血をする必要があった。

「でも…どうして?どうしてあの夏油くんがを……」
「私にも……全く分からないんです…。夏油が何故いきなり非術師の呪殺を始めたのか…」
「信じられないわ…。あんなに優しい彼が、まさか榊さんを殺して、にまで手をかけるなんて…」
「一葉…も無事だったんだ。少し休んで」
「でも…の事務所へ連絡しなくちゃ…。仕事に穴を開ける事になるから…」
「ああ…それもあったか。じゃあ、連絡入れたらきちんと休んでね。僕はちょっと凌士と話してくる。そろそろ今後の対応も決まってる頃だろうから」

"凌士"とは極矢学長の事だろう。
樹さんの言葉に一葉さんも頷き、の頬をそっと撫でると、先に病室を出て行った。
その後ろ姿が痛々しくて、私は軽く唇を噛み締めた。
自分たちの仲間がしでかした大きな罪が、私の中で次第にリアルになっていく。

「硝子、アンタも少し休んだら?一晩中彼女に付き添ってたから寝てないでしょう」
「累子さん…でも…」
「心配なのは分かるけど、自分の身体の事も考えて。彼女には私が付いてるから」
「そうだよ、硝子ちゃん。君まで倒れてしまったらも悲しむ」

樹さんは優しく微笑みながら、そっと私の頭を撫でてくれた。
その暖かい手に、また涙が零れ落ちた。

「あぁ~泣かないで…っ。ならきっと元気になるから―――」
「ちょっと、樹くん…。私の可愛い後輩を泣かせないでよ」
「え、僕っ?な、泣かせたつもりはないんだけど…」
「す、すみません…。色々あって…混乱してて…」

二人の様子を見て、私は慌てて涙を拭った。
そして累子さんと樹さんを交互に見ると、気になった事を尋ねた。

「お二人は…知り合いなんですか?」
「ああ、樹くんとは同級生だったの。硝子ちゃんと五条くんみたいな関係って言うか」
「はあ…。同級生……そうですか……って、えぇぇ?!同級生?!」

思わず声を上げた後で、慌てて口を塞ぐ。
そんな私を、二人は苦笑しながら見ている。

(いや、え?同級生って事は樹さんも高専の生徒だったって事で、って事はつまり呪術師……?!)

そこまで考えて改めて樹さんを見ると、彼は困ったような笑顔で頭をかいた。

「学長のお友達って…そういう事だったんですか…?」

極矢学長は累子さんと同期だ。
これで辻褄が合った気がして、私は唖然とした。

「え、はそんなこと一言も…」
「ああ…には僕が高専の出身だとは話してないんだ。君たちに護衛を頼んだ事件の時に初めて高専の関係者だと一葉から聞かされたくらいで」

それまではも僕のこと一葉のヒモくらいに思ってたんだと思うよ、と樹さんは笑った。
さすがの私も、まさか娘に内緒にしてたとは思わず、本気で驚いた。
少なからず、も自分たち呪術師と繋がりがあったんだ、と思うと、不思議な縁を感じる。

「え…で、でも五条は樹さんを見た時、術師じゃないって……」

ふと思い出した事を口にした。
"六眼"で見て、五条がそう言ったなら、本当にそうなんだろう。
でも実際、樹さんは高専の生徒だった。
どういうこと?と私は首を傾げた。
樹さんは少し困ったような顔で笑うと、累子さんと顔を見合わせ、

「僕は随分と前に術師は引退してる。今は呪力も殆どない状態なんだ」
「え…?でもさっき夏油の放った呪霊を祓ってましたよね?」
「ああ、それはコレ、使った」

樹さんはそう言うと、ポケットから鋭い小刀を取り出した。

「それは…呪具…?」
「そう。特級呪具"天逆鉾あまのさかほこ"。これ元々僕のなんだけど、あるヤツに盗まれちゃってね。最近高専にコレが戻ったって聞いて取りに来たってわけ」
「えっ?じゃあ、その為にわざわざ帰国を?」
「うん」
「……!」

笑顔であっさり頷いた樹さんに唖然としていると、累子さんが苦笑いしながら肩をすくめた。

「樹くんはホント自分が必要だって思う事に関してはフットワーク軽いのよね。普段は家族ほったらかしのクセに」
「人聞き悪いなあ。凌士が人をコキ使うからだろ?僕はいつでも一葉との傍にいたいと思ってるのに」
「はいはい。惚気てる暇があれば、サッサと極矢んとこ行って来なさいよ。その結果次第ではちゃんも私がケアする事になるんだから」
「ああ…そうだな…。って、ところで…硝子ちゃん」
「は、はい」

色々と驚く事ばかりで、ボーっとしていると、急に呼ばれてハッと顔を上げた。

「その…夏油傑の事なんだけど」
「はい…」
とはどういう関係だったのかな」
「……え?」
「一葉からは護衛任務が終わった後も術師の子達がと仲良くしてくれてる、とだけ話は聞いてたんだけど、それが君達なんだろ?」
「そ、そう…ですね…」

何か嫌な予感がして、私は小さく喉を鳴らした。

「でも…その夏油くんが何故、今回を殺そうとしたの?彼とはどんな関係だったのかな」

予感的中。
前にから聞いた事がある。

"お父さん、娘バカってお母さんとケンカになるくらい私に激甘の溺愛ぶりで、正直困ってるんだ"

確かそう言っていた。
その樹さんに、あなたの娘さんは夏油と交際してました、と勝手に言っていいものなのか。

(今、聞いた感じだと一葉さんもその辺の事は話してないっぽいし…)

そもそも夏油が何故、まで殺そうとしたかなんて、私にも分からない。

「ど…どういう関係って言うと…ですね…」
「うん」

こわごわと見上げれば、樹さんは微妙に怖い顔をしている。
薄々気づいてそう。

「と…友達…ですよ?た、ただ夏油はの事を友達以上に見てた…かも?」
「それは…の事を好きなのに殺そうとしたってこと?」
「そ…そういう…事になり…ますかね…」
「ふぅん……」
「……(こ、怖い!)」

徐に目を細め、どこか腑に落ちないといった顔で私を見る樹さんに、自然と笑顔も引きつってくる。
できれば、その辺は一葉さんから聞いて欲しい。

「まあ、いいや。の意識が戻ったら聞いてみるし」
「……(そ、それも何気にマズいかも)

ふと、に目を向ける。
最後、夏油とどんな言葉を交わしたのかは分からないが、相当なショックを受けたはずだ。
例え意識を取り戻したとしても、夏油の話を聞かれるのは酷かもしれない。

「あ、あの…樹さん―――」

やはり本当の事を話して、への対応を考える事を提案しようと思ったその時、不意に病室のドアが開き、五条が顔を出した。

は…?」
「大丈夫。輸血も終わって今は眠ってる。安定してるわ」

累子さんが説明すると、五条はホっとしたように息を吐き出し、「良かった…」と、その場にしゃがみこんだ。
五条も相当参ってるのか、その顔には疲労の色が見える。
こんな憔悴しきった五条を見るのは、私も初めてだった。

「ああ、樹さんもいたんですね。ちょうど良かった」

五条はそう言って立ち上がると、真剣な顔で樹さんを見た。

への……保護内容が決まりました」









「はあ…」

新宿の雑踏の中、重苦しい溜息が漏れて、ガードレールに寄り掛かると空を見上げた。
夏油がを襲ってから五日が経っている。
は未だ目覚めず、ずっと眠り続けたままだ。
最初の三日は一葉さんも高専に泊まり込んでいたが、仕事が大詰めで忙しいこともあり、今はショーの準備に入る為、東京に帰って行った。
代わりに樹さんがしばらく滞在しての傍にいてくれている。
もちろん五条もの護衛を任された事で、任務以外ではずっと彼女の傍についていた。
特級保護対象となったは、今後夏油が処刑され安全が確保されるまでの間、高専の敷地内で生活する事になるようだ。
ただ、上層部はを夏油をおびき寄せる囮として利用するつもりらしく、それには私も憤りを感じていた。

"やっぱりね…。上の考えそうな事だ"

その話を聞いて樹さんは静かな怒りを見せたが、それでも五条が護衛に就くと聞いて納得してくれたようだ。

"は…必ず俺が守ります"

あの五条が、いつになく真剣な顔でそう言っていた事を思い出す。
アイツだって、何が何だか分からないままで、かなりキツいはずなのだ。
でも今、それを出来るのは自分しかいない、と五条は誰よりも分かっている。
夏油は未だに行方が知れず、高専の術師たちも任務の傍ら行きそうな場所を探しているが、分かった事と言えば、あの盤星教を夏油が乗っ取った、という事くらいだった。
最初それを聞いた時は何のために?と思ったが、樹さんが仲間集めかもしれない、と言っていた。
離反してすぐ行動を起こしたとなると、仲間を集めて何をしようというのか。
そう考えると、早く見つけなければ、どんどん面倒な事になりそうだ、と思った。

(今日もこうして夏油の立ち寄りそうな新宿に来てみたけど…無駄足だったかな…)

目の前を忙しない様子で行き来する人混みを眺めながら、私は溜息をついた。
危ないからお前はやめろ、と五条に言われたが、どうしても夏油に会って聞きたい事があるのは私も同じだ。
未だに、信じられない。
あの、正義感の強かった夏油に、どんな事が起これば真逆のような考えになるというのか。
星漿体の少女を救えなかった事がそんなに痛かったんだろうか。
少女の亡骸を前に、笑顔で拍手をしていた非術師が、それほど許せなかったのか。
私はその場にいなかったから、どんな醜悪な場面だったのか、本当のところは分からない。
ただ五条に聞いた話を頭の中で想像して組み立ててるだけだ。
でも、だけど。
どんなにツラかったとしても、を傷つける理由にはならない。
どんな理由があったとしても、大切な相手を自分の手で殺そうとするなんて、許せない。
がどれほど傷つくか、あの夏油が分からないはずはない。
肉体だけでなく、何より心を殺す行為だ。

が目を覚ました時、私はなんて言葉をかけたらいんだろう…。分からないよ…)

の気持ちを思うと、不意に泣きそうになり、慌てて指で拭う。

「ダメだ…。私まで情緒不安定…」

気持ちを落ち着かせる為、最近吸いだした煙草を取り出し、近くのスモーキングエリアへ移動した。
休憩でもしているのか、サラリーマン風の男たちが数人、そこで煙草を吸っている。
制服を着ている私を見て一瞬ギョっとした視線を向けて来たが、気にせず煙草を咥え、火を点けようとライターを探した。

「火、いるかい?」
「―――――」

懐かしいとさえ思えるその声を聞いた時、ゆっくりと振り向けば、夏油がいつもと変わらない笑顔で手を上げた。

「や」
「……犯罪者じゃん。何か用?」

探していた事を悟られないよう、なるべく普段通りに返す。
警戒して逃げられないように。
片方の手はポケット内にあるケータイへ伸ばした。

「運試しってとこかな」

夏油はそう言いながら歩いて来ると、ライターで火を点け、私の方へ差し出した。
ふーん、と軽く返し、煙草に火を点ける。

「一応、訊くけど……冤罪だったりする?」
「ないね。残念ながら」

私の隣に立ち、前と変わらない表情でそう応える夏油を、私は真っすぐ見上げた。

「重ねて一応。何で…?」
「術師だけの世界を作るんだ」
「…ははっ。意味、わかんねー」
「子供じゃないんだ。誰でも彼でも理解して欲しいとは思わないさ」
「どーせ理解してくれないって腐るのも、それなりに子供だと思うんだけど」

そう言った私に、夏油はかすかに微笑んだ。
その顔を見ていると、前と少しも変わらない気がするのに。
胸が痛い。痛いよ、
私でも、こんなに、辛い。

「じゃあもう一つ、だけ」
「ん?」
の事は…何で?」

それまで即答していた夏油が、の名前を出した途端、私から視線を外し、天を仰いだ。

「…愛してるから」
「…は?」
「死んでしまえば、誰にも盗られないからね」
「それって…愛じゃないでしょ。殺そうとする理由にはならない」
が術師だったならあるいは、殺すんじゃなく、一緒に連れて行きたかったよ、私だって」
「バカじゃないの……」

強く、拳を握り締めた。

「あのが…あんなに優しい子が今のアンタについて行くと思う?!大事な家族を殺したアンタに!憎みこそすれ、愛せるわけないでしょ…!」
「うん。だから」
「……だから?」
「このまま置いて行っても、どうせ嫌われる。その前に、まだ私の事を想ってくれてる間に、自分だけのものにしたかった、のかな」
「………っ」

限界だった。
煙草を投げ捨て、思い切り振り上げた手は、夏油の頬を強く引っぱたいていた。

「ふざけんな……が…どれだけ傷ついたと――――」
「はは。前もこんなことあったな」
「…何笑って…っ」
「あの時も硝子は…の為に怒ってた」

懐かしい、とでも言いたげに、夏油は赤くなった頬をさすると、苦笑いを零した。

「じゃ、元気でね、硝子」
「待っ―――」
「ああ、悟に電話すればいい。私はしばらくブラついてるから」

そう言って手を振りながら歩いて行く夏油の背中を見ながら、私はすぐにケータイで五条に電話をかけた。

「あ、五条?夏油いたよ。そ、新宿。ヤだよ、殺されたくないもん。まだブラついてるって言うから今、追いかけてるけど…って、ちょっと―――!」

すぐ行くから見張ってろ、と怒鳴った瞬間、いきなり電話を切られ、私は溜息をついた。
五条も今、この近くにいたようだ。
あの様子じゃ即行だろう。

「……こんな場所で戦闘にならなきゃいいけど」

この人混みにウンザリしながら、私は急いで夏油の後を追いかけた―――。







"まだ私の事を想ってくれてる間に、自分だけのものにしたかった"

先ほど硝子に言った自分の言葉を、何度も思い返し、ふと笑みが零れた。
あの時の衝動の意味が、やっと分かった気がした。

猿は嫌い―――。

こちらの本音を選択したならば、もう彼女と一緒にいる事は出来ない。
どんなに大切な存在でも、その理由だけで特別扱いをしてはいけない。
これは自分自身に科した罰だ。

ただ、だけは、だけには、私がこれからやろうとしている事を知られる前に終わらせたかった。
残して行けば、いつか、彼女は私以外の誰かを愛す。
嫌われるより、憎まれるより、本当はそれが一番、嫌だったのかもしれない。
誰かに、彼女の心を奪われるくらいなら、いっそこの手で。

例え今、どれだけ傷ついていようとも、はいつか、誰かを愛す。それはきっと――――。

「今度こそ、ちゃんと説明しろ。―――傑」

気づけば、目の前に悟が、いた。
私を見据える碧い眼には、静かな怒りが見え隠れしている。

「硝子から聞いただろ?それ以上でも以下でもないさ」
「だから術師以外は殺すってか?親も…も?!」
「親や彼女だけ特別というわけにはいかないだろ。それに私の家族はもうあの人たちだけじゃない」
「んなこと聞いてねえ。意味ない殺しはしねぇんじゃなかったのか?」
「意味はある。意義もね。大義ですらある」
「ねぇよ!!非術師殺して術師だけの世界を作る?!無理に決まってんだろ!出来もしねぇ事をセコセコやんのを意味ねぇっつーんだよ!!」

感情を剥き出しにし、珍しいほど熱くなっている悟を、私は真っすぐ見据えた。

「傲慢だな」
「あ?」
「君にならできるだろ。悟」
「――――ッ」
「自分に出来る事を、他人には"出来やしない"と言い聞かせるのか?君は五条悟だから最強なのか?最強だから五条悟なのか?」
「…何が言いてぇんだよっ」

初めて、悟は戸惑うような表情を浮かべた。

「もし私が君になれるのなら、この馬鹿げた理想も地に足が着くと思わないか?生き方は決めた。後は自分に出来る事を精一杯やるさ」

"自分に出来る事を精一杯頑張るのは気持ちがいいです!"

あの時、灰原が元気よく言っていた言葉を、私は思い出していた。
そのまま悟に背を向け、歩き出す。

「待てよ!まだ話が―――傑!」
の事なら……前にも言った通りだ。オマエに彼女を渡すつもりはない」
「だから何だよ、それ…!はオマエの事――――」
が私以外に誰かを愛するとしたら……それはきっと…オマエだ、悟」
「……は?何言って…」
「悟も、気づいているんだろう?自分の小さな変化に」

足を止め、振り返ると、悟は驚愕したような、そんな目で私を見ていた。
少しずつ、悟が変わっていったのはいつからだったか。
私は、気づいていた。
傲慢で、弱者のことなど気にもかけない悟が、常にの気持ちを優先し、考えていた事を。
きっと彼女が何かを強く望めば、何よりその気持ちを優先するんだろう
例え、自分の心を押し殺してでも。
私には出来なかった事だ。
だから、その変化に気づかないふりをして、気づかせないようにして、彼女を手に入れた。

「オマエは…と出会ってから、変わった」
「俺は…っ」
「これから、を守るために悟はどんな事でもするんだろうな。そんな姿を近くで見続ければ、いつか、彼女は必ず気づく」
「気づく…?何に」
「それは…自分で考えな。でも、私はその前にオマエから彼女を奪いに行く。必ず―――殺す」
「……っ」

再び歩き出した私に向かって、悟は己の最強術式である掌印を向けた。
こんな人混みで、その力を使えば、周りにいる大勢の非術師が一瞬で消滅する。
それもいいか、と、ふと笑みが零れる。

「殺したければ殺せ。それには意味がある」

「――――ッ」

私はもう振り返らなかった。

そう、いつか彼女は必ず気づくよ、悟。

誰が一番、自分を大切に想ってくれているか、という事に―――。




夏油編はこれで終わります。次から五条編です。
そしてヒロインパパ初登場ですが、呪具奪われるちょっとドジなパパさんです笑(;´・ω・)